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[本]のメルマガ vol.719


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■■ [本]のメルマガ                 2019.06.05.発行
■■                              vol.719
■■  mailmagazine of books        [恋の味も知らぬくせに 号]
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★PR★ 原 書 房 最新刊 ★ http://harashobo.co.jp/

『図説 世界史を変えた数学:発見とブレイクスルーの歴史』

ロバート・スネデン著 上原ゆうこ訳
B5変型判 208頁 本体各2,700円+税 ISBN: 9784562056606

「ゼロ」、「確率」、「無限大」、「ゲーム理論」、「カオス理論」など全20
章で、数学の根幹をなす理論から、われわれの暮らしに関わりの深いテーマま
で、画期的な理論や大発見を関連図版とともにわかりやすく説明する。


■CONTENTS------------------------------------------------------------

★トピックス
→ トピックスをお寄せください

★味覚の想像力−本の中の食物 / 高山あつひこ
→ その36「吸血鬼たち」その4.彼女たちのお食事風景

★ホンの小さな出来事に / 原口aguni
→ 軽減税率

★声のはじまり / 忘れっぽい天使
→ 今回はお休みです。

★「[本]マガ★著者インタビュー」
→ インタビュー先、募集中です。

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■トピックス
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■トピックスをお寄せください
└──────────────────────────────────

 出版社の皆様、あるいは出版業界の皆様より、出版関係に関わるトピックス
(イベント、セミナー、サイン会、シンポジウム、雑誌創刊、新シリーズ刊行
など)の情報を、広く募集しております。

 情報の提供は、5日号編集同人「aguni」hon@aguni.com まで。

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■味覚の想像力−本の中の食物 / 高山あつひこ
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その36「吸血鬼たち」その4.彼女たちのお食事風景

 その4.三人の貴婦人、ズデンカ、クラリモンド 

 今回は、ある意味番外編。

 と、いうのも、今回の食物はあなただからなのだ。

 そう、吸血鬼の物語の中の女たちが、どんなお作法であなたを食べようとす
るかについての話なのだ。気の弱い方には辛い場面もあるだろうけれど、かの
芥川龍之介訳の華麗な食事場面も出てくるので、お楽しみに。

 それではまず、前回に引き続いてブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の中
の三人の貴婦人を見ていこう。

 ドラキュラ城に招かれてロンドンの地所の事務を請け負った弁護士のジョナ
サン・ハーカー。彼はドラキュラ伯爵に「他の部屋で寝てはいけない」と言わ
れていたのに、伯爵の留守中に城の中の探検に出かけて、鍵が壊れていた部屋
に入り込んでしまう。

 そこは、ダイヤ型の窓から月の光が差し込む婦人部屋らしき小部屋で、瀟洒
な樫の小机で婚約者に読ませるために日記を書いたり、長椅子を引っ張り出し
て夜景を見ながら横になったりしているうちに、ジョナサンは眠ってしまう。

 しばらくして、彼は三人の貴婦人らしき姿が月の光の中にいるのに気付く。
黒髪で鷲鼻の伯爵に似た二人と金髪にサファイアのような青い目の素晴らしい
美人。むっちりとした赤い唇に真っ白い歯を持つ三人の様子を見ながら怪しげ
な気持ちなっていくジョナサン。やがて、黒髪の二人が口々に金髪の美女をそ
そのかし始める。

「おやりよ。お前さんが先だよ。わたしたちは後さ。お前さんが皮切りだよ」

「若くて丈夫そうな男だよ。三人で接吻したって大丈夫さ」

 そこで金髪の女は歩み出る。

 ジョナサンは目を閉じ、彼女が近づいてくるとその甘い香りとともに何かむ
かつくようなほど血なまぐさい匂いがするのを感じている。そして、彼女が床
に膝をついたままのしかかるように自分の顔をみているのを瞼の裏にまざまざ
と見る。彼女が、猫か犬のようにぴちゃぴちゃ舌なめずりしている音がジョナ
サンをわくわくさせる。そして、首筋に熱い息がかかったところで一息を入れ
てから、彼女の熱い唇が喉の皮膚に押し付けられる。三本の堅い鋭い歯がそこ
にとどまる。

「自分は恍惚として目を閉じ、胸を波打たせながら待った」

 何とも官能的な気分で餌食となろうとしているジョナサン。

 ところがその瞬間、部屋はドラキュラ伯爵の怒りで満たされる。彼は女たち
を薙ぎ払い、この男は自分のものだ、おぬしらも同じ目に合わせるぞと怒鳴り
つける。が、金髪美人は、

「おほほ!恋の味も知らぬくせに、おほほほ!」

と、あざ笑うのだ。

 これは、吸血鬼の食事ではないのだろうか?
 餌食をものにすることが、恋なのだろうか?

 伯爵は自分だって恋は知っているというのだが、果たして……。

 この後、村からさらわれてきたらしい赤子が入った袋をひっさらって彼女た
ちは消えてしまうのだ。この場面は、人間を餌としているようで大変恐い。ジ
ョナサンが婚約者に日記を見られたら困るなと思いながらも書きつけた官能的
な誘惑の場面とはほど遠いところが、実は彼女たちの本性なのかもしれない。

 次に紐解いてみたいのは、セルビアの地での物語だ。アレクセイ・コンスタ
ンチノヴィッチ・トルストイ著の『吸血鬼の家族』。

 ヒロインの名はズデンカ。

 主人公はフランス人の青年デュルフェ。ある公爵夫人への恋の辛さからモル
タヴィア公国へ外交官として赴くことにする。その途中にセルビアの小さな村
の家に宿を取る。その家の娘がズデンカ。

 彼は素朴で慎み深いズデンカに夢中になるのだが、二人きりになって話した
のはただ一時のことだった。警戒する兄に追い出されるようにその村を出るこ
とになる。

 そして、モルタヴィアに赴くと、それはそれで、その公国の皇妃に夢中にな
って時を過ごす。
 やがて、パリから帰国命令が出て戻る道すがら、修道院で、ズデンカの一家
が吸血鬼になってしまい、ズデンカは気が狂ったと教えられる。けれど、その
言葉が信じられずに村に行ってしまう。

 誰もいない荒れ果てた家に、ズデンカ一人が現れる。最後に会ったときのよ
うに素朴な刺繍のブラウス姿のズデンカは、最初はデュルフェを追い返そうと
する。だが、やがて折れて、二人は甘いひとときを過ごすのだ。

 だが、ズデンカはいつも身に着けていたイコンをなくしたといい、彼が以前
にプレゼントした七宝の十字架のネックレスも身につけようとしない。
 やがて、デュルフェが我慢できなくなってズデンカを強く抱きしめたとき、
かの公爵夫人からもらって身に着けていた十字架の角が彼の胸を刺す。その途
端、ズデンカの様相が変る。そして、ふと部屋の窓を見ると、吸血鬼と化した
ズデンカの家族が窓に目を張り付けるようにして二人のことを見ているのに気
づくのだ。

 デュルフェはすぐ戻るとズデンカをだまして馬小屋に行き、馬に飛び乗って
逃げ出そうとする。振り向くと家の周りには、村中の人々が取り囲むようにし
て窓を覗いている。

 けれど、やっと逃げおおせたと思った時に、ズデンカの声がする。

「待って、待って、いとしい方。あなたは私の魂よりも大切なおかたです。」

「待って、待って。あなたの血は私のもの!」

 ズデンカは走りながらそう言って馬に飛び乗って来る。そして、背後から彼
の身体に手を回して自分の方に向かせて喉に噛み付こうとするのだ。

「いとしい人、私の心。……私にはあなたしか見えません。私に必要なのはあ
なただけ。私はもう自分を抑えられない。強い力に私は堪えられない。赦して、
あなた、わたしを赦して!」

 なんで後ろから噛み付かなかったのだろう?こんなことを言ってないで、さ
っさと血を吸ってしまえばよいものを。

 というのはこの後、彼女の家族をはじめ村中の人々が吸血鬼となって彼を追
いかけてくるさまが、情け容赦なく怖いからだ。棒高飛びの要領で杭を使う吸
血鬼や、子供を投げつけて噛み付かせようとする吸血鬼なんていう、聞いたこ
ともないほど元気で荒っぽい吸血鬼たちの群れが追いかけてくるのだ。セルビ
アの吸血鬼恐るべし。

 そんな吸血鬼たちの中でズデンカだけが、まるで吸血鬼の作法どおりに喉元
に唇を寄せたかったように思えるのは、やはり、この恋がズデンカの生前唯一
手に入れた恋で、その力が吸血鬼の食欲と拮抗するところがあったからに違い
ない。もっとも、それから二人は馬の上で凄まじい格闘を行うことになるのだ
が……。

 かなり遠くまで逃げてしまった恋人を走って追いかけ、あげくに疾走する馬
に跳び乗ってしまう彼女の情熱も、その恐ろしさと同時に忘れがたい物語だ。

 さて、最後に語りたいのが、テオフィエ・ゴーチエが描く絶世の美女クラリ
モンドの食事場面だ。

 この物語は芥川龍之介の翻訳では『クラリモンド』。青柳瑞穂では『死霊の
恋』(原題はLa morte amoureuse)というのだが、後者ではもうすべて種明か
しがされてしまうので、私は最初に芥川の翻訳を読んでよかったと思っている。

 主人公は神学生の青年ロミュアル。彼は幼いときから神へ仕える道を選んで
いて嬉々として神父になるための儀式に臨んでいる。その教会での儀式の最中
に、彼はふと顔を上げて絶世の美女の姿を見てしまう。彼女の眼が語りかけて
くる誘惑に度を失いながらも、夢うつつのうちに彼は神父の誓いを立ててしま
う。教会の出口で、彼女はロミュアルの手を握り、

「不仕合わせな方ね、不仕合わせな方ね。何と云う事をなすったの」

と、言うのだ。

 彼女は、コンチニ宮殿に住む有名な娼婦のクラリモンド。

 初めて恋に落ちたロミュアルの動揺する様子を心配した神学院の院長セラピ
オン師の計らいで、彼は寒村の牧師補に就任してパリを去る。

 ある夜のこと、見覚えのある召使が迎えに来て、彼はクラリモンドの臨終の
儀式を行うことになる。彼が耐え切れずにその死体の唇に接吻すると、一瞬彼
女は生き返り、再会を約束して又事切れるのだった。

 その言葉どおり、ある夜彼女は見事生き返ってロミュアルを迎えに来る。そ
して、その夜から彼はクラリモンドと共にヴェニスに住み、毎晩快楽の限りを
尽くして遊びまわる貴公子になるのだ。昼間は神父、夜は貴公子。もはやどち
らが本当の自分か分らないまま日を送っていく。

 けれどクラリモンドは病気になり、床に伏すことが多くなってくる。そんな
ある日、彼女のために果物をむいてやろうとして、ロミュアルはナイフで手を
切ってしまう。血が一、二滴彼女にかかると、不意にクラリモンドは寝床から
躍り出て彼の手から、夢中になって血を啜り続ける。

……わしの傷口に飛びつくと、云い難い愉快を感じるように、わしの血を啜り
始めた。しかも、彼女は静かに注意しつつ恰も鑑定上手が、セレスやシュラキ
ュラウズの古酒を味わうように、その小さな口に何杯となく啜って飽きないの
である。と、次第に彼女の瞼は垂れ、緑色の眼の瞳は、丸いと云うよりも、寧
ろ楕円になった。……

 正体が現れる大変怖い場面だ。

 でも、クラリモンドは夢中で血を啜りながらも、彼の手に接吻しようと唇を
離す。かと思えば、又傷口を搾り、出てきた血を啜るのだ。ここら辺がなんと
も可愛いくけなげに描かれていて、クラリモンドが何度も言うように、彼女も
ロミュアルを愛しているのに違いないと思わされてしまう。

 この後、彼女は見事にまた美しく蘇り元気になる。

 自分が寒村に住む貧しい神父なのか、ヴェニスに住む裕福な貴公子なのかが
わからない、昼夜逆転したような奇妙な生活は、現実のロミュアルの体も蝕ん
でいったようで、セラピオン師は心配して訪ねてくるようになる。そして、こ
う叫ぶのだ。

「お前は魂を失う丈では飽き足りなくて、肉体をも失おうとするのかの。見下
げ果てた奴め。何と云う恐ろしい目にあうものじゃ」

 だんだん、クラリモンドに疑惑を感じるようになったロミュアルは、ある夜、
鏡に映った彼女が、寝酒のリキュールにこっそり粉薬を入れているのを見る。

(この吸血鬼は鏡に映るのだと驚いたのだが、この作品はここにあげた中では
一番古いので、『ドラキュラ』の規則には縛られていない。)

 そこで、その酒を飲んで寝たふりをしていると、彼女は髪の留め針をはずし
て彼の腕に突き刺し、血を啜り始める。彼女はさめざめ泣きながら長々と彼を
愛していると言い、だから他に恋人を作ってその血を飲むことができないのだ
と言い訳をして、ほんの五、六滴だけ血を飲むと、丁寧に傷の手当をするのだ
った。

 さすがにここでロミュアルはクラリモンドの正体を悟るのだったが(遅い!)
それでも、逆に喜んでクラリモンドに自分の血を与えたいと思ってしまう。そ
して、それからも平気で麻酔入りの寝酒を飲んで暮らしていく。
 この酒を「魔酔の酒」と訳す芥川の遊び心がなんとも言えずたまらないとこ
ろだ。私もロミュアルのように、そう知りながらも飲んでみたくなる気がする。
けれど、昼間の、神に仕える身としてのロミュアルは苦悩し、眠りにつくのを
止めようと闘い、疲れ果てていく。その有様を憂えたセラピオン師は、ロミュ
アルを連れてクラリモンドの墓を暴きにいき、聖水をかけられたクラリモンド
は骨になってしまう。

 セラピオン師によるとクラリモンドは何度も蘇ったことがあるらしいから、
またまた現れるかもしれない。けれど、その後クラリモンドは夢の中でロミュ
アルに別れを告げるので、この恋はここで終わるのだ。

 この作品でゴーチエは、クラリモンドの美しい顔やなやましい肢体、その身
にまとう衣装や豪奢な部屋のインテリアや小物までを見事に描写している。特
に、真っ白いリネンの経帷子をまとって青い小さな花を髪にさした姿のしどけ
なく色っぽい姿は、実に怖しくも美しく描かれていて見事だ。それだけではな
く、ゴーチエは「可愛い恋人」としての魅力をありったけクラリモンドに注ぎ
込んでいる。

 芥川龍之介が翻訳し彼女の口から語らせた言葉の数々はその後の小説家に影
響を与えているなと感じることがある。

 ときたま私は、包丁で手を切ったときとか、縫い物をしていて針を手に刺し
たときとかに、クラリモンドの視線を感じることがある。傷口に唇を当てて自
分の血を味わうとき、針が刺した穴から紅い血が丸く盛り上がってくるのを見
ているとき、

「一滴、たった一滴、私の針の先へ紅玉球をたった一滴……あなたは私をまだ
愛しているのですから、私ははまだ死なれません……ああ可哀想に、私は美し
い血を、まっ赤な血を飲まなくてはならないのね」

 そんな言葉が不意に頭の中に蘇ってきて、クラリモンドの気持ちになってし
まうのだ。

 ここに挙げた三様の食事場面を振り返ってみると、彼女たちにとって、それ
が食事なのかそれとも恋の仕草なのか、そして、そこで与えられるのが死なの
か、それとも永遠の命なのか等々と、謎はさらに深まったようでもある。吸血
鬼の闇はなかなか深く、簡単には解き明かせないようだ。


 さて、長々と続いた吸血鬼たちの食事風景のシリーズも今回で終わりです。
どの吸血鬼の食事がお気に召したでしょうか?どの吸血鬼と共にテーブルにつ
いてみたいとお思いですか?

 それとも、嬉々としてその身を差し出してしまいたいでしょうか?

 是非、作品を手にとって、その世界を味わい直していただければ、幸いです。

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『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー著平井貞一訳創元推理文庫
『吸血鬼の家族』アレクセイ・トルストイ著 粟原成郎訳 
         ロシア怪談集 河出書房新社
『クラリモンド』テオフィール・ゴーチエ著 芥川龍之介訳
         世界幻想文学大全 怪奇小説精華  ちくま文庫
『死霊の恋』  テオフィール・ゴーチエ著 青柳瑞穂訳
怪奇小説傑作集4 創元推理文庫
   
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高山あつひこ:ライター(主に書評)。好きなものは、幻想文学と本の中に書
かれている食物。なので、幻想文学食物派と名乗っています。著書に『みちの
く怪談コンテスト傑作選 2011』『てのひら怪談庚寅』等

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■ホンの小さな出来事に / 原口aguni
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軽減税率

 シーズンとなり、税務署で税制改革の説明会なんぞを聞いてきた。で、その
日遅くなってタクシーの運ちゃんと話した話。

 まあ、たいていのタクシーの運転手さんは景気の話をしたがる。で、だいた
いにおいて、景気が悪いという話をするのが普通である。最近は特に、遅くま
で外で飲む人が減っているようで、みんな早く帰っちゃうのでタクシー使わな
い人が増えてるんですよ、とは運ちゃんの弁。

 外を見ると、分譲住居の建築がガンガン進んでいる。これから先、消費税値
上げがあるので駆け込み需要なんだろうか、という話をしていて、ふと疑問に
思った。

 なんで景気が悪くなるような軽減税率制度を導入するのだろう、ということ
だ。

 例えば、食料品の場合、テイクアウトや出前、スーパーでの買い物は軽減税
率の対象だという。しかし、外食したら10%になるという。これって、外食を
控えろ、というメッセージにならないだろうか?

 どうでもいいが、イートインだと10%で、テイクアウトだと8%って、そん
な無理無理なルール、どうやって税務署は取り締まるんでしょうかね。

 意味不明なのが新聞。他のものはまだ、嗜好品・ぜいたく品に近いものが税
率アップの対象になり、生活水準が低い人には軽減税率になるようなイメージ
もあるが、新聞だけはわからない。値上げをきっかけに止めちゃう人を防ごう
という配慮かしら?

 いずれにしても、10%が基本なのか、それとも累進課税みたいに高級品には
課税を増やしていくのか、そのあたりの考え方がさっぱりわからない。新聞も
電子版の新聞は10%らしいから、いずれ紙の新聞は無くなるという考えのもと
の経過措置なんでしょうか。

 出版物、つまりは書籍が軽減税率の対象にならなかったのは、これは紙の書
籍は将来も無くならないと考えたからなのか、嗜好品だと考えられたのか、あ
るいは、別に本なんて読まなくても死なないし、ということなんでしょうか。
確かに、普段から本を読む人、買う人は、税金2%くらい関係無さそうではあ
ります。

 そもそも書籍の値段ってどうやって決まっているのか、不思議と言えば、不
思議です。出版不況が言われて久しいですが、自社で値段を設定できる自由が
あり、他社の商品と比較されにくい出版物という商材の特徴を考えると、他社
といかに差別化できる商品を生み出せるのか、ということを考えることが、実
は大事なんではないかな、と思ったりもします。

 紙に印刷して、パッケージングしてバーコードを付けて、段ボールに詰めて
書籍として流通できる商材。それでいて、高価な価格をつけても違和感がない
商品。

 文庫や新書、雑誌も良いですが、そういう利益率の高い商材を開発すること
が、出版社の成功要因なんではないかと、軽減税率を考えているうちに思い当
たりましたので、これを今回のネタとさせていただきました。

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■「[本]マガ★著者インタビュー」:
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 メールにて、インタビューを受けていただける印象に著者の方、募集中です。
 【著者インタビュー希望】と表題の上、
 下記のアドレスまでお願い致します。
 5日号編集同人「aguni」まで gucci@honmaga.net

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■あとがき
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 今回は、とてつもなく配信が遅れました。お待たせしてしまい、恐縮です。
(aguni原口)

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