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[本]のメルマガ vol.696


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 ■■ [本]のメルマガ                 2018.10.15.発行
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 ■■  mailmagazine of book      [秋だ!読書だ!本の旅!号]
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 【連載】………………………………………………………………………………
 
 ★「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人 
 → 第56回「『出版ニュース』休刊のニュースを聞いて」

 ★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
 →  第112回 耳鳴りが教えてくれたこと
 
 ★「本棚つまみ食い」 / 副隊長 
 → 似鳥鶏からの「読者への挑戦状」
  
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 ■トピックス
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 二つのイベントをご紹介します。
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 ■「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人 
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 第56回「『出版ニュース』休刊のニュースを聞いて」
 
 こんにちは。このところ暑さ寒さが乱高下して体調が追いつかない日々ですが,
 みなさま如何お過ごしでしょうか。
 
 この8月から9月にかけて,出張続きに加えて身内が入院するなど,公私共に
 気忙しく,先月は本来なら8月半ばに明らかになった高知県立大学附属図書館
 の蔵書処分問題を取り上げたかったところですが,やむを得ずお休みをいただ
 きました。高知県立大学の問題についてはいささか時期を失してしまったので
 詳しくは触れませんが,新自由主義的な大学政策が猖獗を極める昨今,大学
 図書館の蔵書処分が話題に上ること自体が,まだまだ「知識」というものが巷
 間それなりに尊重されていることの現れであるか,とも思わないでもありません。
 この件,手続き上の瑕疵がないことを擁護する図書館関係者もおりますが,個
 人的には「手続きが適正であることは,内容が適正であることを保証するもので
 はない」と考えています。
 
 閑話休題。
 先日,「出版ニュース」が2019年3月末で休刊するというニュースが入ってきま
 した(1)。わたし実は20年ほど前から「出版ニュース」を定期購読していたもの
 で,そのニュースを目にしたときは「あらまー」という心境でした。定期購読をお
 願いしている書店さんの配本サービスの都合なのか,休刊のお知らせが出て
 いる10月中旬号は拝見していないのですが,朝日,毎日両紙の報道に加えて,
 先程確認した「出版ニュース」のサイトにも「お知らせ」が出ております(2)。
 
 バブルが華やかなりし頃は,図書館には「出入りの書店が置いていくものです
 よ」(つまり書店で復数冊購読していたということでしょう)とまで古株の図書館
 関係者から言われていた「出版ニュース」でしたが,最近は部数の減少が停ま
 らず,休刊は時間の問題だったとも仄聞しました。「出版ニュース」が休刊して
 しまうと,Webなど代わりになる媒体がないわけではないのですが,日頃ディス
 プレイに向かっての作業が多いとはいえ,最近はRSSリーダーも確認している
 余裕が無いほど気忙しい毎日を送っているので,10日に1回届く定期刊行の
 印刷物というものは刊行頻度から言っても大変ありがたかったのですが,さて
 どうしたものか。
 
 「出版ニュース」では出版流通関係の記事が掲載されるのは当然として,図書
 館(特に公共図書館関係)の記事が手厚かったのが,編集者の見識であった
 とは思います。見識であったとは思いますが,しかしわたしの考え方からする
 と,いささか図書館関係の記事(特に巻頭記事)の執筆者の人選に守旧派へ
 の偏りが見られ,結果として図書館に関わる記事の内容も偏向していたのは
 残念でした。偏向した記事については,ときどきこの連載でも取り上げていた
 かと記憶していますが,一方的な身内(『市民の図書館』信者)褒めと裏返し
 の(指定管理者受託)企業批判に陥りがちで,出版流通関係は私企業なのに
 ここまで「(お上が直営する)公立図書館」を一方的に善なる存在とする記事
 を躊躇(解説)なく掲載するものだなあ,と編集者の見識を疑うような記事もあ
 りました。その最たる記事が,ここ3年ほど連載されている「図書館界ウォッチ
 ング」と題された匿名レビューでした。これはわたしの周囲でも「あれはひど
 い」と眉をひそめるひとがいた代物で,印象操作に満ちたプロパガンダであり,
 公共図書館業界の面目を却って失墜させるような連載だったと考えています。
 総じて図書館にまつわる巻頭記事の人選は,「出版ニュース」という媒体に
 掲載されることで編集者が期待されたであろう,図書館業界と出版流通業界
 の相互理解(そもそも出版流通業界が存在しなければ,書籍や雑誌が図書
 館の資料として,図書館の書架に排架されるはずものないのですが,図書館
 業界人は往々にしてそのことを忘れて,眼の前にある書籍や雑誌が何かの
 魔法によってそこに出現すると思っているんじゃないか,と)という目的は達
 せられず,記事によっては出版流通関係者の失望と憎悪を招くだけに終わっ
 てしまったいるのではないかと危惧します。
 
 そのような記事もある一方で,海外の出版状況に関する記事,吉田大輔氏の
 著作権に関する記事,出版とICTにまつわる記事,「ブックストリート」枠に掲
 載されていた学校図書館に関する連載コラムや,瀬戸内市民図書館の嶋田
 学さんによる「公共図書館」に関するコラムは,毎回わたしが掲載を楽しみ
 にしていました。嶋田さんの連載は新自由主義的な政策,風潮に抗するため
 には,巻頭記事のようにむかしの労働運動よろしく直営護持を妥協なく声高
 に理事者に対し叫び続けるだけではなく,市民/住民の視点を活かした,粘り
 強くかつ柔軟なありようが図書館運動として認められてしかるべき,とわたし
 も読後に教えられることの多いコラムでした。嶋田さんの連載が,(日本図書
 館協会以外の)どこかの出版者でまとめられ単行本として出版されることを
 期待しています。
 
 では,また次回。
 
 注記
 (1) 雑誌「出版ニュース」が休刊へ 75年の歴史に幕:朝日新聞デジタル 
     https://www.asahi.com/articles/ASLBB5X2YLBBUCVL02R.html
     雑誌「出版ニュース」:来年3月下旬号で休刊 - 毎日新聞 
     https://mainichi.jp/articles/20181012/k00/00m/040/060000c
 
 (2) Magazine Shuppan NEWS 
     http://www.snews.net/news/
 
 ◎停雲荘主人
 大学図書館の中の人。南東北在住。好きな音楽は交響曲。座右の銘は「行蔵は
 我に存す,毀誉は他人の主張,我に与らず我に関せずと存候。」(勝海舟)。
 
 
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 ■「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
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 第112回 耳鳴りが教えてくれたこと

 
   もう20年近くも耳鳴りとつきあっている。ある日突然、左耳が聞こえなくな
 った。突発性難聴だった。耳鼻科に行くと「君の年齢(当時、40歳)だと治ら
 ない」と診断された。本来なら入院して薬を点滴するのだが、年末だったせ
 いか、自宅で絶対安静ということになった。ほとんど外出をせず、音楽を聴
 かない生活を1ヶ月ほどすると、なんとか聴力が戻ってきた。聴力検査を受
 けると、左耳の聴力はほとんど回復していた。ただ400Hz周辺ßの音域だけ
 が極端に落ちたままで、以来ぼくの左耳は、正確な音程を判断することがで
 きない。それほど(笑)音痴になっていないのは、右耳で補っているからなの
 だろう。医者は、僕ぐらいの年齢でここまで聴力が戻るのは幸運と言ってい
 た。生活をするのに不便はないし、ギターを弾くことにも支障はなかった。


 

 聴力は戻ったのだが、後遺症が残った。キーンという高音の耳鳴りがする
 ようになっていた。ふだんはごくごく小さな音で気にならないほどなのだが、
 静かな場所ではうるさいほどに大きく感じる。疲れてくると左耳が塞がってい
 るような感じになって、キーンという耳鳴りがひどくなる。医者に相談したが、
 これといった治療はしてくれなかった。
 きっと同じような悩みを持っている人
 は多いのだろう。健康雑誌の新聞広告には「〇〇で、耳鳴りが治る!」なん
 ていう宣伝文句が書かれているし、耳鳴り関連の書籍もたくさん出ている。
 耳鳴りが良くなる音楽を収録したCDがついているものもあるみたいだ。でも、
 この手の本にはあまり興味が持てなかった。病院に行っても治らないものが
 本を読むだけで治るとは思えない。
 
  ところが最近、どうしても読みたくなった本があった。『耳鳴りに悩んだ音楽
 家がつくったCDブック』(鈴木惣一朗 著 DU BOOKS)だ。著者の鈴木惣一
 朗は、音楽プロデューサーで、ぼくの好きなワールドスタンダードや
 Soggy Cheeriosといったバンドで活躍するミュージシャンでもある。耳鳴りに
 悩んでいることは知らなかったし、自分の好きな音楽家が耳鳴りに対してどう
 対処しているのか知りたかった。

 
  手に取ると56ページのうすい本だが、内容は、耳鳴りに悩んでいる人だけ
 が読むだけではもったいなく思えるほど充実している。

 
  いったい耳鳴りとは何なのか?
 
  パート1では、専門医の大石直樹(慶應義塾大学病院)との対談で耳鳴りに
 ついて医学でわかっていること、わかっていないことを明らかにしていく。ぼく
 自身、ずっと耳鳴りを抱えているけれど、きちんと耳鳴りについて調べたこと
 はなかったし、だれかと話すことがなかったので、専門医の話はとても興味
 深かった。

 
  耳鳴りは、耳が鳴ると書くけれど、「頭の中の中枢神経系の症状」であって、
 「耳が鳴る」「頭が鳴る」「首の後ろが鳴る」と感じ方によって人それぞれ違う。
 どうやら耳が悪いせいで耳鳴りがするわけではなさそうだ。ただ「耳そのもの
 と耳鳴りは関係ない」わけではないらしい。傾向として耳鳴りのある人の9割
 ぐらいは、難聴があるということだった。高い音が難聴になると高い耳鳴りが
 して、逆に低い音が難聴になると低い耳鳴りになるという。ぼくのは400Hzの
 耳鳴りなんだろうか?
 
  今度、耳鼻科に行って確かめてみようかな。耳鳴りは「消えない、治らない」
 と意識すると、より悪くなってしまうものらしい。だから、うまく「共存する」こと
 が大切ということらしい。

  対談の最後にアナログレコードについて、専門家の意見を聞いているのが
 レコード愛好家らしくていい。どうやらアナログレコードのほうが音が「豊か」
 らしい!

 
  パート2は坂本龍一との対談で、ふたりの音楽家が耳鳴りについて語り合っ
 ている。音楽家にとって耳鳴りが死活問題なのは当然で、坂本龍一は耳鳴り
 の状態、その日の温度、湿度、食べ物をきちんと記録につけてみたり、TRT
 (耳鳴り順応療法)の機器を使ったり様々な対処法をしている。耳鳴りと向き
 合うことで、音、音楽についても、考えをより深めていったようだった。

 
 耳鳴りについてのふたりの対話は、やがて音楽の話になっていく。高音質な
 デジタル録音には興味はあるが、音楽そのものとは関係がない。つまりハイフ
 ァイな音だから心が震えるということはありえなくて、「喫茶店の悪いスピーカー
 から流れてきた音楽に惹かれる」ことはいくらでもあるのだから。「音楽を伝え
 る」ことはハイファイ、ローファイなんて関係ない、という話にはうなずくばかり。

 
  音というのは自然界のものなのだから、話はだんだん自然への向き合い方に
 なっていく。ふたりの「静けさ」についての話が面白い。鈴木惣一郎の北海道で
 の経験談。雪に囲まれた世界で、雪に吸音されて驚くほどの静けさに包まれる。
 そこでは耳鳴りでさえも、自然のウェイトが大きくて、気にならなくなってしまう。
 都会では病になって排除したいと考えるのに、あまりにも大きな自然の静けさ
 の中では、耳鳴りを受け入れてしまうようだ。坂本龍一が経験したアフリカの静
 けさは、レコーダーでは録音出来ない。静けさは「音」ではなく、全身で感じるも
 ののようだ。アフリカでは、流れる雲の音が聞こえてきそうだったという。音楽や
 音を求めて旅をするのもいいけれど、「静けさ」を求める旅をしてみたくなる。た
 った13ページの対談なのに、どれだけ深い話になるんだろう。ふたりの対談だ
 けで一冊の本を読んでみたくなった。

 
  そうだ、この本はCDブックだから、素敵な音楽もついている。鈴木惣一郎が
 作曲した、耳に優しい11曲の音楽が収録されている。耳鳴りを持つ人が作曲し
 ているので、どんな音が耳に優しいのかを考えられている。曲想もむやみに交
 感神経を刺激しないようにしたとのこと。この音楽が医療的に耳鳴りに効果が
 あるかどうかはわからないけれど、指示通りに小さな音量でかけると、読書を
 するのにちょうどいい、心地よい音楽だった。

 
 ◎吉上恭太

 文筆業。エッセイ集『ときには積ん読の日々』がトマソン社から発売中。詳し

 くはトマソン社のサイトを見てください。http://tomasonsha.com/ 。

 セカンドアルバム「ある日の続き」、こちらで試聴出来ます。

 https://soundcloud.com/kyotayoshigami2017

 タワーレコード、アマゾンでも入手出来ます。よろしくお願いします! 

 
  
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 ■「本棚つまみ食い」 / 副隊長
 
   この連載では小説についてほとんど書かないのですが、全然小説を読まない
 わけではありません。ここ数年は岡山に行くことが多く、横溝正史の金田一耕
 助シリーズを色々と読んでいました。けっこうどろどろした人間関係が出てくる
 小説が好きだったりします。
 
   逆に謎解きがメインで、あんまり動機とか関係なく次々に人が死ぬような小
 説は得意じゃないかもしれません。正直なところトリックを見破れるほどの推理
 力は無いので、人間関係や背景を考えながらストーリーを楽しめる方が好みで
 す。 
 
   最近のものでは米澤穂信の小市民シリーズや古典部シリーズとか、七河迦
 南の七海学園ものとか、少しずつ読んではいます。
 
   しかしミステリ小説はネタバレをしてしまうとよろしくないので、本の紹介にし
 てもなかなか加減の難しいところがあります。しかしこの本なら安心。なぜなら
 最初から作者がどこに注意して読めばいいか書いているからです。
 
  『叙述トリック短編集』、似鳥鶏、講談社、2018
 
   似鳥鶏というと河出書房の「戦力外捜査官」シリーズや、東京創元社の
 「市立高校」シリーズが有名ですが、今回はノンシリーズもの(だと思う)です。
 ちなみに「あとがき」が他の作家に比べて長いのと、本文に折々妙な注が付
 いているのも、私の中では似鳥鶏の最大の特徴だと思っていますが…。
 
   叙述トリックとは何か。まあミステリ小説を読む方でしたら言うまでもないこ
 とではありますが「小説の文章そのものの書き方で読者を騙すタイプのトリッ
 ク」(p,8)です。
 
   まあ実際のところ叙述トリックの小説を読んでいて、謎の真相に気付くこと
 はなかなか難しいと思います。作者は文中に色々ヒントを示していますが、
 そこに違和感を感じることはあっても、それをスパッと謎解きにつなげること
 はなかなか…。小説のストーリーを追って楽しむ分には「なるほど」という意
 表を突かれた驚きを味わう楽しみがありますが、謎を解いてやると思って読
 んでいると「何だそりゃ」という不満を感じるかもしれません。
 
   そんな叙述トリックですが、本書では短編のそれぞれに予め叙述トリックが
 使われていることが明示されています。タイトルの言う通り。だからこの小説
 は、作者から読者への挑戦状とも言えるわけです。
 
   どんなトリックを使っているのかわかるなら、謎だって解けるでしょという。
 
   私は…まあ「おかしいな」と思うところはありましたが、真相にはたどり着け
 ませんでした。
 
   第2章「背中合わせの恋人」とか第4章の「なんとなく買った本の結末」とか
 は明らかにおかしいところに気づいたんですけど、逆に違和感の正体を知り
 たくてサクサク読み進めてしまったので、自分で謎を解くより先に解決編に突
 入してしまいました。
 
   自分で謎を解かなくても、作者の鮮やかな手並みを楽しむだけでも十分で
 はあります。ただ第3章の「閉じられた三人と二人」は真相が明かされたあと、
 ちょっと「ええっ…それはあまりな」と思いましたけど。
 
   まあしかし、こんな形式の短編集を出すなんて似鳥鶏はなかなかひねくれ
 た作家のような気がしてきました。
 
   そもそも冒頭の「読者への挑戦状」で叙述トリックを使っていることを宣言し
 た以外に、どういうところに注意して読めばいいかというところまで、わざわざ
 太字で示しています。しかしわざわざ太字で書いてあるにもかかわらず、
 何故このヒントはこんなに回りくどく書いてあるのか…。
 
   回りくどいくせに実際そのとおりだし…。読んでいるのは楽しいけど、作者
 のの思うつぼにはまってしまうのは、ちょっと悔しい。
 
   今回も似鳥鶏の最大の特徴である「あとがき」まで十分楽しめます。こんな
 ひねくれた短編集を出してきたわけですから、その書きっぷりを堪能するのが
 良いでしょう。もちろん意気揚々と謎解きに挑むのも一興です。そして石黒正
 数の表紙と帯イラストも含めて、(電子書籍もあるみたいですが)本という形式
 で楽しみたい一冊です。 
  
 ◎副隊長 
 鉄道とペンギンの好きな元書店員。

  
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 ■トピックス
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 ■ BOOKUOKA2018   / ブックオカ 福岡を本の街に
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 *福岡を本の街に
 
 この数年、「天神書店戦争」といった見出しが紙面を飾り、まるで福岡(天神)
 は本で溢れかえった読書人のための快適空間に変貌したかのようです。
 
 しかしよく観察すると、「本」というエンターテインメント内部の競争に止まらず、
 TVや音楽はもちろん、インターネットから携帯電話まで、他のあらゆるメディ
 アを相手に、青色吐息の過当競争を強いられているのが現状です。
 
 また同時に福岡の実状は、新刊書店から、古書店、図書館まで広い意味で
 「本」が有機的につながった文化都市と呼ぶにはまだまだ遠く、本好きの読
 者はもちろん、これから本と出会うべき子供たちの受け皿になりえていませ
 ん。
 
 そこで、われわれ「ブックオカ実行委員会」はこの秋、出版社から古書店・
 新刊書店までを広く巻き込んだ「本のお祭り」を開催し、あらためて本という
 メディアの魅力を広く伝えるべく、「BOOKUOKA 2006」という催しを行うこと
  にいたしました。
 
                            ―BOOKOKA HPより―
 
 2006年より開催されている福岡の本の祭典「BOOKOKA」も今年で12年目
 を迎えます。
 第一回にお邪魔した時の、街の一体感と若い方たちの熱気、書店や出版社
 だけでない異業種の参加など、本当に新鮮なイベントでした。
 このクオリティを10年以上続けられ、また鮮度も落ちずに運営されているスタ
 ッフや福岡の街のみなさんを心から尊敬します。
 今年も楽しいイベントの盛りだくさんで、福岡に本の一ヵ月が訪れました。
 どうぞ、ぜひ、福岡へいらしてください!


◆日時:2018年10月23日(火)〜11月23日(金)
 
 http://bookuoka.com/


 □のきさき古本市inけやき通り 
 
 日時:11月3日(土・祝)11時〜16時
 場所:中央区けやき通り  

 現在出店者募集中です!(先着100組・出店費1000円)
 詳細はこちらで ⇒ http://bookuoka.com/archives/1555
 
 ご存じブックオカのメインイベント、
 けやき通りに並ぶ店先を借りて行う青空古本市!
 
 出店者が思い思いの古本を詰め込んだ1日
 古本店が100店、軒を連ねます。
 個性豊かなラインナップとの出会いをお楽しみください。
 記念品がもらえるスタンプラリーもやってます
 (古本を買わなくてもOK)。


 □書店員ナイト 拡大版 
 
 日時:11/18(日)19時〜(会場18時半)
 場所:本のあるところ ajiro(中央区天神3-6-8-1B)
 ★2000円 *1ドリンク&軽食付き

 ⇒ http://bookuoka.com/archives/2654

 ゲスト:田口幹人さん(さわや書店)
          古幡瑞穂さん(日本出版販売株式会社)
          大矢靖之さん(株式会社ブクログ)
  本好き・出版社・書店員・有志の交流会。
  今年のゲストは8月に『もういちど、本屋へようこそ』(PHP研究所)を刊行した
  ばかりで、あの「文庫X」の発信源として知られるさわや書店(岩手)の名物書
  店員・田口幹人さんら豪華お三方。


 □祝!通巻5号「読婦の友」座談会 〜「拝読!カバンの1冊」 
 
 日時:2018.11.18(日) 15時〜16時半(開場14時半) 
 場所:本のあるところ ajiro(中央区天神3-6-8-1B)
 ★1000円(1ドリンク付き)

 先着10名、予約フォームからお申込み下さい。
 ⇒ http://bookuoka.com/archives/2651
 
 通巻5号を迎えた『読婦の友』を刊行するブックオカ婦人部の公開座談会!
 最近ハマってる本、心のバイブル、なんでもOK!
 カバンに入れて集合、車座で語りましょう!老若男女問わず。
 
 その他たくさんのトークショーや書店によりフェア有り!
 福岡に行かなくちゃっ!


 ■ 第8回 かまくらブックフェスタ in 京都
 └─────────────────────────────────
  個性豊かな出版社や、
  本と活字にまつわるユニークな活動をする人々が集まり、
  出版物を展示販売します。
  広い庭のある落ち着いた空間で、
  大切な一冊となる本に出会えますように。
  会場にはコーヒーと軽食のコーナーも。
  書店ではうもれがちなおもしろい本、
  貴重な本の数々が、
  本好きのかたのご来場をお待ちしています。
 
  2018年は京都で開催!

 ◆日時:2018年11月17日(土) 11時から19時 
            11月18日(日) 10時から18時

 ◇会場:恵文社一乗寺店 コテージ
       アクセスはこちらのページをごらんください。
       恵文社一乗寺店 http://www.keibunsha-store.com/access

 ■出展■
 牛若丸 /ecrit(エクリ) /北と南とヒロイヨミ /共和国 /群像社
 タバブックス /トムズボックス /編集工房ノア+ぽかん編集室
 りいぶる・とふん /港の人
 
 
 会場ではコーヒーや軽食の販売もおこないます。
 本とともにゆっくりとお過ごしください。
    17日 yugue
    18日 喫茶 never on monday


                          ―港の人HPより抜粋―
 
 ----------------------------------------------------------------------
 ■あとがき 今月も大変配信が遅くなり、申し訳ありません。読者の皆様、
 ご寄稿頂いている皆様や配信してくださっている皆様には、毎度毎度本当
 に申し訳ないです。
 「読書の秋」になりました。本の頁を繰る楽しさを皆様も存分に味わってくだ
 さいませ。                                               畠中理恵子
 ----------------------------------------------------------------------
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 おり、広告は随時募集中です。詳細はメールにて編集同人までお尋ね下さい。
 ■ COPYRIGHTはそれぞれの記事の記者が有します。
 ■ 今号のご意見・ご質問は
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   ・5日号:aguni原口 hon@aguni.com
   ・15日号:畠中理恵子 nora.7-4.ttpnkffb.c@ezweb.co.jp
   ・25日号:朝日山 asahi_yama@nifty.com
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