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[本]のメルマガ vol.681


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 ■■ [本]のメルマガ                 2018.5.15.発行
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 ■■  mailmagazine of book  [暑かったり寒かったり、鬱蒼たる五月号]
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 『中国の「一帯一路」構想の真相:陸と海の新シルクロード経済圏』
 
 トム・ミラー著 田口未和訳
 四六判 296ページ 本体2,500円+税 ISBN:9784562055722
 
 シルクロード経済ベルトにかける中国の地政学的戦略はもとより、東南アジア
 や中央アジアを中心とする関係各国への影響から、EU等の経済圏との比較ま
 で、グローバルな視点から解説。「一帯一路」解説本の決定版!
 
【連載】………………………………………………………………………………

 ★「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人 
 → 第53回「著作権法を巡る話題」

 ★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
 → 第107回 旅する本屋

 ★「本棚つまみ食い」 / 副隊長 
 → ダムの歩き方!ダム愛好家が増えている?
  
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 ■トピックス
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 三つのイベントをご紹介します。
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 ■「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人
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 第53回「著作権法を巡る話題」
 
 こんにちは。ゴールデンウィークはみなさまいかがお過ごしだったでしょうか。
 わたしは,前半はとある原稿執筆に専念し(しかも書き上がってません),後
 半は後期高齢者のお世話であちらこちらに出かけてきました。某所でいただい
 たジンギスカン鍋は美味でした。
 
 さて4月は,著作権を巡る動きがいくつもありました。その最たるものは著作
 権法の改正(1)で,4月17日には衆議院を通過し,参議院で審議入りするはずが,
 国会空転のあおりを被って,ようやく最近実質的な審議に入ったところです。
 この稿を執筆している時点ではまだ成立しておらず,改正点に関してある程度
 の見通しはあるものの,あまり先走るのもナニですから,今回は今次改正につ
 いては触れるのを控えます。
 
 さて,2018年4月13日に知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議が「インターネ
 ット上の海賊版サイトに対する緊急対策」を決定しました(2)。これはいわゆ
 る「海賊版サイト」対策として,「漫画村」など3つのサイトを指定してブロ
 ッキング(遮断)することを,刑法が定める「緊急避難」措置と解釈し,ブロ
 ッキングの実施をISP等に暗に要請したものです。これを受けて4月23日には
 NTTグループがブロッキングを実施したました(3)。
 
 日本国内ではこれまでいわゆる「児童ポルノ」に限定して,これも「緊急避
 難」としてブロッキングが実施されてきたものでしたが,同時にブロッキング
 の根拠となる「法制度の整備に向けて検討する」と謳っているとは言え,今回
 のブロッキングに至る経緯とその決定の内容を見るにつけ,あまりに拙速であ
 り,なおかつ「著作権」が時の為政者の都合で何事かをなす際の「錦の御旗」
 として機能してしまったことを,我々は憂えなければならないのではないかと
 愚考しますが如何でしょうか(4)。
 
 特に,今回のブロッキングを歓迎している大手出版社の関係者は,自分で自分
 の存立基盤を突き崩していることに思いが至らないのかなあ,と嘆息しきりで
 す(5)。マンガのビジネスモデルが大正年間より続いてきた「円本モデル」か
 ら電子書籍への移行の過渡期にありビジネスモデルとして盤石の地盤を築いて
 いるとは言い難いものの,「緊急避難」を謳う今回のブロッキングがISP利用
 者の「通信の自由」を侵害していることは明らかであり(6),大手出版社が
 ロビイングで獲得したのであろう「緊急避難」が他のケースに濫用され思想信
 条の自由を侵害することはない,と言い切れるのでしょうか。
 
 たまたま2018年4月には九州大学附属図書館の蔵書がいわゆる「自炊」のため
 破壊された状態で発見されるという事件が起きています(7)。これは,「電子
 書籍の未普及が招いた悲劇」でも「研究熱心さが招いた暴走」でも何でもな
 く,社会の秩序を維持するための法制度への挑戦であり,このような行為を図
 書館関係者は厳しく指弾しなければなりません。わたしが図書館関係者の端く
 れとしてこの件に「教育的指導」などと甘いことを言いたくないのは,この蔵
 書毀損事件から漫画村の件までが,著作権と社会秩序もしくは社会倫理にかか
 わる地続きの事件だと踏んでいるからです。著作権を保護しなければならない
 のはもちろんのことですが,だからといって著作権を錦の御旗にして棍棒よろ
 しく振り回し,必要な法整備なきまま「通信の自由」に踏み込もうとする国家
 権力による著作権の保護を求める,出版業界における権力との距離感の欠如と
 いうところまでを,著作権法制度の運用,さらには著作権教育の一連の問題と
 して提起する必要があると思うのです。
 
 これは大学図書館のみならず,広く図書館業界,関係者において著作権法制度
 の理解と的確な運用がこれまで以上に求めらる社会状況にあると思うのですが,
 それにもかかわらず図書館業界内における今回のブロッキングをめぐる議論は
 低調に見え,蔵書毀損事件が「電子書籍の未普及」に話がすり替えられている
 ように見えるのが残念です。
 
 では,また次回。
 
 注記:
 (1) 著作権法の一部を改正する法律案(概要)
     http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/detail/__icsFiles
                               /afieldfile/2018/02/23/1401718_001.pdf
 
 (2)インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策
     https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/honpen.pdf
 
 (3)海賊版サイト、NTTが接続遮断へ 
                                  政府要請受け初実施:朝日新聞デジタル
     https://www.asahi.com/articles/ASL4R4Q81L4RULFA01G.html
 
 (4)社説 サイト遮断 NTTの説明が聞きたい | 信濃毎日新聞[信毎web] 
     http://www.shinmai.co.jp/news/nagano
                                   /20180425/KT180424ETI090007000.php
 
 (5)出版業界はブロッキング問題で岐路に立っている ≪ マガジン航 
     https://magazine-k.jp/2018/05/01/editors-note-32/
 
 (6)政府の海賊版サイト対策「あまりにも早急で杜撰」、「漫画村」
                        「Anitube」「Miomio」遮断へ - 弁護士ドットコム 
     https://www.bengo4.com/internet/n_7717/
 
 (7)ゴミ袋から九大図書館の蔵書78冊 背表紙だけの本も:朝日新聞デジタル 
     https://www.asahi.com/articles/ASL4N63PVL4NTIPE038.html
     専門性から発覚…九大院生、大学図書館の本盗んだ疑い
                                                   :朝日新聞デジタル 
     https://www.asahi.com/articles/ASL4T3H7VL4TTIPE00P.html

 ◎停雲荘主人
 大学図書館の中の人。南東北在住。好きな音楽は交響曲。座右の銘は「行蔵は
 我に存す,毀誉は他人の主張,我に与らず我に関せずと存候。」(勝海舟)。 
 
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 ■「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
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 第107回 旅する本屋

 
  4月29日(日)に行われた不忍ブックストリートの一箱古本市は、お天気にも
 恵まれて、盛況のうち、無事に終わりました。それにしても通算20回というのは、
 すごいなあ、と思う。すでに歴史っていう感じがする。ぼくは、助っ人という形で
 ほとんど参加しているけれど、
飽きることがない。さすがに歳のせいか、全部の
 スポットをまわると疲労困憊になってしまうけれど。時間が足りなくてゆっくり箱
 の中の本を見ることが出来なくても、全部の箱を見たくなってしまう。

 
 一年に一度、一箱古本市でしか会えない人もいる。職業もどんなバックグラウ
 ンドを持っているかも知らない、でも顔合わせで久しぶりに会うと、気持ちが通
 じ合うような気がする。一箱古本市が、そして本が結んでくれた縁だろう。

 
 本というのは不思議な力を持っているようだ。

 
 そんなことを思いを強くしたのは『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』
 (内田洋子著 方丈社)を読んだからだ。読みながら「ヘーっ」とか「「ホーッ」と
 か
 声をだして何度も驚き、感嘆のため息をついた。著者の内田洋子がヴェネツィア
 の古書店で「何世紀にもわたり、本の行商で生計を立ててきた村がある」ことを
 知ったことからこの猊垰弋弔世本当瓩諒語が始まる。籠いっぱいの本を担
 いでイタリア中を旅した行商人がいて、そのおかげで各地に書店が生まれ、「読
 むということ」が広まったというなんてこと、本当にあったんだ。

 
 著者が訪れたヴェネツィアの古書店がとても良い。路地の奥にひっそりと開いて
 いる古書店。店主と親しくなり、修行先を尋ねると「代々、本の行商人でしたの
 で」と答える。なんでもトスカーナ州のモンテレッジォという山村から、すべてが始
 まったという。


 多分、本好き、古書店好きな人ならば、「はじめに」を読んだだけで、この本の虜
 になるだろう。ぼくも書店で立ち読みをして、すぐにレジに持っていった。古書店
 のちょっと暗い店内が頭に浮かび、古い本の匂いがしてくるようだった。

 
 イタリア生活が長い著者も知らなかった山奥の小さな村モンテレッジォ。ネットで
 検索してもそれほどの情報が現れない村、山奥の辺鄙な場所にあり、これとい
 った観光資源もない小さな村だ。農繁期の夏から収穫期の秋にかけて、イタリア
 各地では祭りが行われる。モンテレッジオの収穫祭は、ワインでもソーセージで
 も、きのこでもなく、本なのだという。本を祀って踊る祭りがあるなんて!
 と著者でなくても興味がわいてくる。そして「行ってみることですね」と古本屋の
 老店主の一言に押されて出かけることになる。知らない世界への旅の予感。胸
 がわくわくしてくる。ノンフィクションなのだが、ファンタジーを読んでいるようだっ
 た。著者といっしょに冒険の旅に出かける気分。こんなにわくわくさせる本に出
 会ったのは久しぶりだ。

 
 どうしてモンテレッジォという村が本と深く結びついていくのか、村を訪ね、数少な
 い村の人たちに話を聞きながら、疑問を解いていく。大飢饉、ナポレオン、小さな
 村がイタリアの中世の歴史とどのように関わってきたか、そしてなぜ村人が籠い
 っぱいの本を売る旅に出るようなになったのか。それは壮大なドラマだった。

 
 ナポレオンの時代、本は、高価で一般人には手に入らなかった。モンテレッジォ
 の行商人は、小さな出版社から売れ残りや猝あり瓩遼椶鮹闇阿暴犬瓩毒笋
 に歩いた。当時、知識欲は旺盛でも、経済的にまだ余裕がなかった人々は本の
 行商人が来るのを心待ちにしていたという。
 オーストリアに支配されていた時
 代には、禁書を運んだこともあったという。注文を受けて、こっそりと届けたこと
 もあったという。文化の密売人だったのだ。 
 
 ファシスト政権下、憲兵たちが禁書の検閲に来たときには、こっそりとポルノ本
 を売った。憲兵が来ると「ご本尊様が入荷してます」と耳打ちした。憲兵は禁書
 の検閲に来ては、実際には「ご本尊様」を持ち帰った。「禁書取りが禁書買い」
 になったわけだ。

 
 小さな、貧しい村はこうやって本を愛して、本を愛する人のためにきびしい歴史
 の試練を知恵を使って生き延びてきた。そしてモンテレッジォの村人たちは「本
 があるから生きてこられた」と、本への感謝祭を開いた。それがイタリアのもっ
 とも由緒ある文学賞のひとつである『露店商賞』で、1953年最初の受賞者は
 ヘミングウェイだった。この賞は、文芸評論家も記者も出版社も加わらず、本屋
 だけで決定する文学賞だ。日本の「本屋大賞」の原点はモンテレッジォにあっ
 たわけだ。

 
 日本では、書店にとって苦しい状況が続いている。ぼくが若い頃から通ってい
 た青山ブックセンター六本木店が6月に閉店するというショッキングなニュース
 が流れた。東京でも書店が商売として成り立たない時代が来ているのだろう
 か?
 
 
 読み終えたあと、この本を熱心に勧めていた小さな書店の若い店主の顔や、
 近所にある、小さな書店の素敵な棚を思い浮かべた。ここにだってモンテレッ
 ジォの村人たちの誇りを持った書店があるのだ。

 
 ◎吉上恭太

 文筆業。エッセイ集『ときには積ん読の日々』がトマソン社から発売中。詳し

 くはトマソン社のサイトを見てください。
 http://tomasonsha.com/ 。

 セカンドアルバム「ある日の続き」、こちらで試聴出来ます。

 https://soundcloud.com/kyotayoshigami2017

 タワーレコード、アマゾンでも入手出来ます。よろしくお願いします! 
 
  
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 ■「本棚つまみ食い」 / 副隊長
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  海外旅行に必須のガイドブックといえばダイヤモンド社『地球の歩き方』シ
 リーズが有名ですが、今回そのラインナップに新たな一冊が加わることになり
 ました。
 
 『ダムの歩き方』、萩原雅紀監修、ダイヤモンド社、2018
 
  「はじめてのダム旅入門ガイド」と銘うたれております。ついに地球の歩き
 方編集部もダムマニアの毒気にやられ…、もとい感化されたのですね。喜ばし
 い限りです。やっぱりダムは現物を見て楽しむのが一番ですから。ダム見学っ
 てハードルが高そうと思ってる方にお薦めです。
 
  第1章ではダムマニアがプランニングする選りすぐりのモデルプランが18も
 あります。プランに従って車を走らせれば、特に見ておくべきダムを効率よく
 回ることができます。対象の地域は北海道から九州までありますので、色々な
 地域の人に参考にしてもらえるのではないでしょうか。
 
  第2章は日本中のダムから厳選した100のダムを紹介しています。前章では触
 れられなかった特徴あるダムもこちらに載っていますので、あわせて回れば楽
 しさ倍増間違いなしです。
 
  もちろん旅の楽しみはダム見学のみにあらず。ダムカレーを食したり、ダム
 カードを集めたりの他にも温泉等の観光情報もしっかり記載されています。美
 味しい食事の情報もしっかり載っていますが、ところどころ食糧調達困難の注
 意書きもあるので気をつけましょう。
 
  しかし、ダムに行ってみたいけどどこをどう見ればいいのかよくわからない
 という方も多いはず。でもモデルプランにはそれぞれテーマがありますので、
 注目ポイントも自ずと浮かび上がってきます。
 
  たとえば「神戸ダム三兄弟を訪ねる」プランでは主役は千苅ダム・立ヶ畑ダ
 ム・布引五本松ダム(の三兄弟)が主役です。やっぱり神戸に行ったらこの三
 箇所ははずせませんね。(とか言いつつも私は立ヶ畑ダムしか行ったことがな
 い…時間の都合で。)
 
  これらのダムはいずれも作られてから100年近くが経過していますので、も
 はや土木遺産級の歴史的建造物です。しかもそれでいて今なお現役で神戸市民
 の水道用水を供給し続けています。
 
  ダム自体の装飾などつくり自体も優美に仕上がっており、途中に挟まってい
 る21世紀に完成した石井ダムと比べると全然違うことがわかります(石井ダム
 も近づいて見学できるいいダムです)。ダムの鑑賞ポイントがよくわからない
 という方は、まずビジュアルでぐっとくるダムへ行ってみるのもいいかもしれ
 ません。
 
  まあ実は鑑賞とか難しいことを言わなくても良かったりもします。神奈川県
 の宮ヶ瀬ダムでは、ケーブルカーに乗ったり観光放流があったりダム湖に遊覧
 船もあります。正直なところダム自体にさほど興味がなくても、一日楽しめる
 ようなスポットになっています。観光できるダムは富山県の黒部ダムだけでは
 ないんです。
 
  見学の申し込みをしなくてもダム内部に入れるダムもあります。監査廊と言
 われるダムの内部の管理用通路やエレベーターが太っ腹にも開放されているダ
 ムがあるんですね。実は普通の人が思ってる以上にダムは開かれているんです。
 資料館が併設されているところも多いですし、ダムの管理所の人もかなりフレ
 ンドリー。ダムカードを配るついでに色々なお話を聞かせてくれたりします。
 第2章の個別のダム紹介にはそういった情報も出ています。
 
  ということで皆さんも本書片手にぷらっとダムに行ってみるところから始め
 てみるのはいかがでしょうか。
 
  え…車に乗らないから行けない?
 
  そう、ひとつだけ(ひとつだけのはず)難があるとすると、紹介されているル
 ートのほとんどが車での移動が前提になっていることです。「ダムへの交通」
 のページでも車移動が薦められていますし。車がないと無理かと思いがちです。
 
  でも神戸の三兄弟は徒歩と電車で巡れるコースになっていますし。バスまで
 含めれば容易にアクセスできるダムも沢山あります。秩父の浦山・合角・滝沢
 ・二瀬の4ダムや、先に挙げた宮ヶ瀬ダムも大丈夫。逆にハイキング気分でダ
 ムまでの道をはるばる歩くのも達成感がありますけどね。
 
  何を隠そう(?)ここまでダムをプッシュしている私自身が車を運転しないで、
 これまで色んなダムを巡ってきたのですから。極度に山奥のダムでなければ
 大丈夫。里山をふらふら歩くのもなかなか良いものです。
 
  それではこの春は皆さんも本書片手に楽しいダム旅を楽しんできてくださ
 い。 
 
 ◎副隊長 
 鉄道とペンギンの好きな元書店員。
 
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 ■トピックス
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 ■ 川口ブックマーケット                          〜埼玉県川口市
 └───────────────────────────────── 
 事前登録した「店主さん」が決められたスペースでの古本を販売する古本市です。
 誰でも気軽に「店主」になれる古本市です。本を探しながら歴史ある川口の街を
 歩いてみませんか。

 開催日 :2018年5月19日(土)11:00〜17:00
             雨天決行 ※雨天の場合は川口神社向いの金山町会館で開催予定。

 会 場 :川口神社(埼玉県川口市金山町6-15)
 
 アクセス:JR川口駅東口より徒歩約10分
 
 主 催 :川口ブックマーケット実行委員会
  
 協 力 :川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン
 
 問合せ :khitohako@gmail.com 
 URL  :http://khitohako.blogspot.jp/

 ■ 「手紙」 川上未映子×マームとジプシー「みえるわ」ツアーの記録  〜Title
 └─────────────────────────────────

 川上未映子さんの詩を、マームとジプシーを主宰する演劇作家・藤田貴大さんが
 演出し、女優の青柳いづみさんによる一人芝居として上演する。
 「みえるわ」と題したこの作品は、2018年の春に、全国10都市11会場を巡演しま
 した。
 その旅を記録した「手紙」を展示いたします。
 写真と文は橋本倫史さん、デザインは名久井直子さんが手がけた37通の「手紙」
 です。

 ◆会期:2018年6月7日(月) - 25日(金)
           時間12:00 - 21:00 水曜・第三火曜日休み
          *イベント開催日(6月8日、14日、18日)は18:00にて終了

 ◇場所:Title 〒167-0034 東京都杉並区桃井1-5-2 
             八丁交差点すぐ セブンイレブン隣 
           JR中央線荻窪駅から青梅街道を西荻窪方面に歩いて
                                     、10分とすこし。
 
 【展示によせて】
 
 演劇というものは、現在という瞬間にだけ存在します。記録映像を残すことは可
 能でも、上演とはやはり別物で、その時間に劇場に足を運んだ俳優と観客のあ
 いだにだけ存在しうるものです。それに対して、ドキュメントとして書き記された
 言葉は常に過去にあります。そこに書き綴られた風景というのは、すでに過ぎ
 去ってしまったものです。その言葉というのもまた、読者の目に触れる瞬間から
 見れば、過去に綴られたものです。
 
 どうすれば現在という瞬間にだけ存在する演劇を記録することができるのか。
 そこで僕は、手紙としてドキュメントを書き記すという方法を選んでみました。
 ツアーに密着して全国を巡りながら、その土地土地で言葉を綴り、旅先から手紙
 として発送する。片面にはテキストが、片面には写真が印刷された手紙は、それ
 ぞれの土地の風景印を押してもらって投函しました。全部で37通をかぞえる、旅
 の記録です。(橋本倫史)
 
 
 
 彼の目に映っていた、みえるわ。言葉の瞬間に、目を凝らし、耳を澄まし、綴り、
 過ごした日々は、どういう風に、どこへ届いて、だれに残るのだろう。
 藤田貴大(マームとジプシー主宰・演劇作家)
 
 
 
 三月が終わり、大好きな四月がやってきて、五月を通り越して、そうしてまた六月
 になる。
 わたし達のみたもの、みなかったもの、かたちのないもの、ほんとうにはないもの、
 それらは言葉となって、ずっとずっと残ってゆく。
 青柳いづみ(女優)
 
 
 
 過去も、未来も思い出も想像も、ぜんぶが「今」に立ちあがる不思議。そしてその
 「今」は、言葉にすることができないということによってのみ存在するという、これ
 また不思議。
 わたしら何をしてるねやろ。何にむかって何のために、一回きりや今を、なんで
 別のものに置き換えていくことをやめられんのやろ。
 藤田くんが青柳さんを、橋本さんがふたりを、青柳さんが藤田くんを、言葉がみん
 なを、みんなが言葉をみている四月、今どこに?
 川上未映子(作家)
 
 
 
 *イベント会期中の6月18日(月)、橋本倫史さんと木村衣有子さんのトークイベント
 「風景を記述する」を開催します。お申し込みは、こちらのページよりお願いします
 : http://www.title-books.com/event/4510
 
 橋本倫史(はしもと・ともふみ) 

 橋本倫史(はしもと・ともふみ)

 1982年生まれ。広島県東広島市出身。2007年よりライターとして活動。また、2007
 年にリトルプレス『HB』を創刊。以降、『hb paper』、『SKETCHBOOK』、『月刊ドライ
 ブイン』などいくつかのリトルプレスを手がける。また、マームとジプシーの活動に密
 着し、『沖縄観劇日記』、『沖縄再訪日記』、『Firenze,2013』、『イタリア再訪日記』、
 『まえのひを再訪する』などを刊行。
 
                       〜Title HPより抜粋させていただきました。 
 


 ■ 『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』刊行トークイベント  〜ひるねこBOOK
 └─────────────────────────────────

 『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(岩崎書店)刊行を記念してイベントを開催し
 ます。
 
 訳者である枇谷玲子(ひだに・れいこ)さんをお招きして、男女平等の先進国と言
 われるスウェーデンの社会やフェミニズムの動きなどについて、また北欧語翻訳
 者としての普段のお仕事のことも伺いたいと思います。
 
 北欧の社会や子どもの本、フェミニズムなどに関心のある方、ぜひご参加ください。
 
 お待ちしております!
 
 ◆日時:2018年6月8日(金)18:30〜20:00 
           営業時間 11:00〜20:00 5月⇒毎月曜日定休、6月⇒毎火曜日定休

 ◇場所:ひるねこBOOKS 〈台東区谷中2-1-14-101〉
          千代田線根津駅1番出口より徒歩約6分

 ★定員:10名

 ●参加費:1,000円(当日お支払い)

 ◎営業の詳細、MAPはこちら⇒http://hirunekodou.seesaa.net/article/455909 
  
 ----------------------------------------------------------------------
 ■あとがき GWも終わり、暑かったり寒かったり何だか暮らしにくい毎日ですね。
 湿度が高いと頭に靄がかかったようで、いつも以上に鈍い感じです。ナナロク社から
 『猫はしっぽでしゃべる』という本が出ました。熊本で橙書店という本屋の主人・
 田尻久子さんが書いたエッセイ。まだ初めの方しか読めていませんが、誠実な文章
 に惹かれました。本を売る現場の声を楽しみながら読んでいきたいです。畠中理恵子
 ----------------------------------------------------------------------
 ■広告募集のお知らせ:当メルマガは現在4297名の読者名の皆さんに配信して
 おり、広告は随時募集中です。詳細はメールにて編集同人までお尋ね下さい。
 ■ COPYRIGHTはそれぞれの記事の記者が有します。
 ■ 今号のご意見・ご質問は
  15日号編集同人 「畠中理恵子」まで nora.7-4.ttpnkffb.c@ezweb.co.jp 
 ■ トピックスの情報提供もよろしくお願いします。
   なお、当メルマガは配信日によって、情報の提供先が変わり
   ・5日号:aguni原口 hon@aguni.com
   ・15日号:畠中理恵子 nora.7-4.ttpnkffb.c@ezweb.co.jp
   ・25日号:朝日山 asahi_yama@nifty.com
   ただし、掲載の可否については編集同人が判断します。
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