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[本]のメルマガ vol.672

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 ■■ [本]のメルマガ                 2018.2.15.発行
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 ■■  mailmagazine of book [きさらぎや人の心のあらたまり 大魯 号]
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 ★PR★ 原 書 房 最新刊 ★ http://harashobo.co.jp/
 
 『お寺はじめました』
 
 渡邊源昇著
 四六判 204ページ 本体各1,300円+税 ISBN:9784562054718
 
 「自分で一からお寺を作りたい」。サラリーマン家庭の息子が日蓮宗のお坊さ
 んになって、二十代でお寺を開いた。首都圏ベッドタウンのお寺需要の調査か
 ら始まって、街の中の架け橋となるお寺をめざし、若き住職は奮闘中!
      
 【連載】………………………………………………………………………………
 
 ★「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人 
 → 第50回「図書館制度・経営論雑感」

 ★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
 → 第104回 今も生きる「君たちはどう生きるか」

 ★「本棚つまみ食い」 / 副隊長 
 → 「モジテツ」ってご存知
  
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 ■トピックス
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 ふたつのイベントをご案内しています。
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 ■「散慮逍遥月記」 / 停雲荘主人
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 第50回「図書館制度・経営論雑感」
 
 立春も過ぎてようやく1月の大雪が溶け始めたかと思ったら「立春寒波」とや
 らでまたしても大雪。日本海側の豪雪が伝えられていますが,みなさまには如
 何お過ごしでしょうか。気がついたらこの連載,今回で第50回を迎えました。
 読んでいただいているみなさまのおかげですありがとうございます。
 
 先月の連載記事で転居したことをお伝えしましたが,その後始末がまだまだ尾
 を引いていまして,今月の記事を書くために取り上げるネタをあれこれアイデ
 ア出ししていると,参考にするべき文献がまだ段ボール箱の中にある,という
 壁にぶつかってしまうこともしばしばです。勤務先の1,2年生ともに出すべき
 単位は出したので,新年度までには何とか段ボール箱を片付けて,すでに2月
 だというのにまだ何を担当するのかわからない出講の準備に支障のないように
 したいところです。
 
 平成29年度は,勤務先の図書館情報学担当教員が病気療養で出たり引っ込んだ
 りしていたため,前後期とも学期の途中から講義を引き継ぐという荒業でした。
 特に前期はいわゆる「引き継ぎ」なしで講義を引き受けたため,元の担当者が
 準備していた内容をわたしが大幅に変更してしまったので,面食らった学生も
 多かったのではないかと思います。元の担当者がニューヨーク市公共図書館に
 関する課題図書の輪読会を予定していたところに,日本国内の公共図書館の地
 方自治体における経営論をぶちこんだのは,あとで学生に訊ねたら「買った本
 が無駄にw」と言われましたが,わたしに言わせれば「あれはサービス論なら
 テキストになるけど,制度・経営論のテキストではないよ(苦笑)」というと
 ころでした。
 
 図書館制度・経営論はわたしが司書課程を受講していた頃には存在しなかった
 課目で,前々回のカリキュラム改定で「図書館経営論」が課目となり,前回の
 改定で「図書館制度・経営論」となったものです。縦割りにやかましいひとに
 言わせると「司書課程は公共図書館に勤務する司書を養成するもので,大学図
 書館や学校図書館に勤務する者を育成する課程ではない」とのことですが,現
 行の図書館制度・経営論のテキストと称するモノを繙いてみると確かにその通
 りで,モノによっては公共図書館以外の図書館には一言半句も触れていないテ
 キストが存在します。なるほど日本図書館協会の認定司書は公共図書館員対象
 で,試行時の提出書類では公共図書館以外の大学図書館勤務などの経歴は「図
 書館類似業務」としてひとくくりにされていたなあ,といじわるなわたしは連
 想してしまうわけですが(苦笑),このあたり図書館業界人の一部に見られる
 「公立図書館」を「公共図書館」上位概念に置く,という呼称の不思議な扱い
 にも通じる傲慢さを感じるわけです。
 
 「公立図書館」と「公共図書館」の使用法といえば,ある翻訳書では
 “Public Library”の訳語にひたすら「公立図書館」を当てていて,さてこの
 本はアメリカ合衆国の公共図書館を取り扱っているのになあ,と索引をあたっ
 てみたら“New York Public Library”を「ニューヨーク・パブリック・ライ
 ブラリー」と表記していたのに出くわして爆笑してしまったことがあります。
 何が何でも「公共図書館」という言葉を使いたくないのでしょうが,アメリカ
 合衆国の公共図書館事情を知る友人曰く「USAの公共図書館は自治体の予算だ
 けで運営されているところはほとんど存在しておらず,住民の寄付が運営費の
 大半を占めている公共図書館も少なくないよ」とのことで,国内の敵ばかりに
 目がいくあまり,結果として学問を曲げてしまっている翻訳者たちの傲慢な姿
 勢に不 快な思いをしたことです。
 
 この連載でも一,二度触れたと記憶してますが,政治/行政というものを考え
 るとき,「公」あるいは「公共」というものはイコール「官」ではなく,また
 「官」が担うもののみが「公共」ということでもないはずです。指定管理者委
 託を「民営化」と言い募るひとたちと,何が何でも「公共図書館」という言葉
 を使おうとしないひとたちはどこかで臍の緒がつながっているのでしょうが,
 「私」の領域の集合がコミュニティであり「公共」であることを考える能力が
 あるのであれば,「お上の事には間違はございますまいから」との信心の下に,
 公共からすべての「私」を排除し続けることが公共を支える正しいやり方では
 ないことはおわかりのはずです。
 
 斯様な書籍も存在しますので,講義の準備のためには文献を博捜して講義の主
 題に相応しい文献を準備するとともに,多様な視点を批判的かつ相対的に並列
 させる必要があるのです。少なくとも「公立図書館」のみを正しい表記とし,
 他の表記を(あからさまに書いてなくても)排除する書籍は,公共図書館を論
 じる講義には相応しくない書籍でありましょう。
 
 では,また次回。
 
 ◎停雲荘主人
 大学図書館の中の人。南東北在住。好きな音楽は交響曲。座右の銘は「行蔵は
 我に存す,毀誉は他人の主張,我に与らず我に関せずと存候。」(勝海舟)。
 
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 ■「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
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 第104回 今も生きる「君たちはどう生きるか」
 
   遅ればせながら『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 著 岩波文庫)を
 読んだ。いまだに駅の中にある書店にも羽賀翔一によって漫画化された『漫画
 
  君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)と講談社版の本が平積みにされ
 ている。歴史的名著といわれているから、もちろんタイトルは知っていたけれ
 ど、ぼくは読んでいなかった。還暦を迎えたぼくの世代なら、中学生のころに
 読んだ人が多かったんじゃないかな。宮崎駿監督の新作長編アニメーション映
 画のタイトルが『君たちはどう生きるか』になっていることも知った。そうい
 うわけで、やっぱり気になって岩波文庫版で買った。読むならマンガよりもま
 ず原作だろう。それにしてもベストセラーの本を買うのって、それもだいぶ時
 間が経ってから買うのってちょっと照れくさいものだ。

 
  じつは『君たちはどう生きるか』のタイトルは知っていたといったけれど、
 ここまで話題になる本とは思っていなかった。思い出してみると、学校で薦め
 られたことも、児童文学に関わっていた両親の本棚にもこの本はなかったよう
 に思う。いつだったか子どものころ、両親がこの本のことを話題にしていたこ
 とを覚えている。だから、ぼくの記憶の片隅にはこの本は常にあったのかもし
 れない。当時、生意気なガキだったぼくは「君たちはどう生きるか」なんて余
 計なお世話だ、とそっぽを向いていたのかもしれない。
『君たちはどう生きる
 か』は児童文学者・評論家の吉野源三郎が子どもたちに社会科学、社会の仕組
 みを教えるために書いた児童文学で1937年に新潮社から出ている。もう80年も
 前の本なのですね。読んでみるとあまり古臭さは感じない。貧困、差別、いじ
 めなど現代にも通じる問題が扱われているし、というか、いまも昔も同じなの
 ですね。ちっとも進歩していないというわけか。

 
  主人公は本田潤一という15歳の中学2年生であだ名をコペル君という。2年ほ
 どまえに父親をなくしてはいるが、勉強もスポーツも出来る育ちのいい少年だ。
 話は、コペル君の学校生活を中心に進んでいく。貧乏な友人に対するいじめ、
 横暴な上級生、親友との友情、そして裏切り……そんな出来事を通してコペル
 君は成長していく。コペル君には叔父さん(母親の弟)がいる。大学を出てか
 ら間もない法学士である叔父さんは理知的でコペル君がさまざまな出来事に悩
 み、迷うことがあると励まし、ときに叱咤する。この本にはときおり、この叔
 父さんがコペル君のために書いた「おじさんのノート」が入っている。それが
 読者への解説にもなっていて、これが自然科学から社会、歴史など話題は豊富。
 こんな本を教科書にしたら授業が面白くなるのでは、劣等生のぼくも勉強した
 かもしれない、なんて思った。そしてここでは、知識だけではなく、ものの見
 方、考え方、さまざまな視点から物事を考えることを教えている。

 
  たしかにお説教もあるのだが、読んでいて楽しい。スポーツアナウンサーご
 っこで野球の早慶戦を再現するところなんて笑ってしまう。そうそう、このこ
 ろはプロ野球よりも早慶戦のほうが人気があったんだ。
 
 古い児童文学は、いまのリアルな感じとちがう分、外国のファンタジーを読
 んでいる感じもする。なんでこんなに面白い本を中学生のときに読まなかった
 んだろう。ちょっと悔やんだ。
 
 
 なによりも文章が美しくて読みやすい。もちろん古くさいところはあるのだ
 けど。第1章の、コペル君が叔父さんと銀座のデパートの屋上に上がり、街を
 見下ろすシーンを読んだときに、グッと胸を掴まれてしまった。雨に煙る街の
 風景が目の前に現れて、自分もコペル君といっしょに“発見”した気分になる。
 挿絵もいいなあ、と思ったら脇田和だった。

 
  この本は山本有三が編纂した『日本少国民文庫』の1冊として出版された。
 第1回配本である山本有三の『心に太陽を持て』が出たのが1935年だった。
 1931年にいわゆる満州事変で日本の軍部がいよいよアジア大陸に侵攻を開始し
 てから4年後、国内では軍国主義が日ごとにその勢力を強めていた時期、と吉
 野源三郎が「作品について」で書いている。『君たちはどう生きるか』が出版
 された1937年は盧溝橋事件がおこり、そして中日事変となり、以後8年間にわ
 たる日中戦争が始まった年だった。日本がファシズムに染まっていき言論統制
 がきびしくなって、ものを言えない時代に少年少女を守るために出された本だ
 ったのだ。けっして教えさとすという「上から目線」ではない。教えるという
 よりも、自由にものを言うこと、自由にものを考えることを伝えたかった吉野
 源三郎の叫びだったのではないか、と思う。
 
 
 それにしても、どうして『君たちはどう生きるか』がこのように多くの人に
 読まれるようになったんだろう?
 
  文芸評論家の斎藤美奈子や小説家の高橋源一郎が気になることを指摘してい
 た。日本が再び軍国化しつつあること、ヘイトスピーチ、安保法制、共謀罪な
 どぼくたちをとりまく状況がだんだん息苦しくなってきたことが、この本が求
 められる要因になっているのではないか?
 
  2018年の日本が1937年当時の状況と似ているからだ、という。昔、中学生だ
 ったぼくが読むように薦められなかったのは、当時、それほど切羽詰まった状
 況ではなかったからかもしれない。でもいまの子どもの未来は、けっして明る
 くない。アルマーニの制服なんて、笑ってすまされることではないだろう。
 
 ◎吉上恭太

 文筆業。エッセイ集『ときには積ん読の日々』がトマソン社から発売中。詳し

 くはトマソン社のサイトを見てください。http://tomasonsha.com/ 。

 セカンドアルバム「ある日の続き」、こちらで試聴出来ます。
 
 
 https://soundcloud.com/kyotayoshigami2017

 
 タワーレコード、アマゾンでも入手出来ます。よろしくお願いします! 
 

  
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 ■「本棚つまみ食い」 / 副隊長
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  先月は私事によりお休みを頂きました。おくればせながら今年もよろしくお
 願いいたします。
 
  早速ですが今月の本はこちら。
 
 『もじ鉄』、石川祐基、三才ブックス、2018
 
  「もじ鉄」の「もじ」は「文字」のこと。鉄道に乗るのが大好きな「乗り鉄」
 や鉄道写真を撮りまくる「撮り鉄」などと同じ言い方ですね。もじ鉄の興味の
 対象は鉄道にまつわる文字が興味の対象です。特に駅名標・各種案内表示など
 のデザインやフォントなどに注目していきます。
 
 ちなみに駅名標というのは、よくホームの天井からぶら下がっていたりする、
 現在地の駅名と両隣の駅が書いてあるアレです。

  それはまたずいぶんマニアックな…。とお思いの方もいらっしゃるとは思い
 ますけれども。旅先で見かける地元とは違う会社の駅名標に旅情を感じて、思
 わず写真に取ってしまったりすることは結構あるのではないでしょうか。
 
  もじ鉄もその延長線上にいると思っていただければ、少しは理解しやすいか
 もしれませんね(月と太陽ぐらい距離が違う可能性もありますけれども)。そ
 ういえば昔一緒に働いていたYさんは、上下に細いラインカラーが入っていた
 都営地下鉄の旧タイプの駅名標がいいと言っていたっけ(違っていたらごめん
 なさい)。
 
  本書はその中でも駅名標に大注目。日本全国の鉄道会社の駅名標の写真を集
 めて、漢字・ひらがな・英字のフォントやデザインに注目していきます。もち
 ろん皆さんの地元で見かけるヤツも収録されている(はず)です。
 
  もちろん会社ごとに駅名標が違うのは、鉄道マニアでなくとも知っているこ
 とではありますが、こうして一堂に並べると、改めて各社のこだわりなどが見
 えてきます。特に文字のフォントが意外と各社バラバラなのは驚きです。もっ
 ともひとめ見て「このフォントは○○」だというような眼力を持ち合わせてい
 ないので、普段気づかないのは仕方ないのですが…。
 
  角ばった文字だけでなく、丸みを帯びた文字もありますし、箱根登山鉄道な
 どでは隷書体を使用しています。視認性だけでなく自社のイメージ戦略として
 フォントを選んでいるのですね。
 
  と思いきや、京浜急行電鉄の京急新子安駅には3種類のフォントの駅名標が
 同居しています。けっこう更新のペースの都合などで統一されてなかったりも
 します。(けどやっぱり京急といえばあの斜めに傾いだ文字ですよね)。
 
  洗練されたデザインというと、どうしても都市部の大手鉄道会社を思い浮か
 べがちですが、地方私鉄も色々と工夫を凝らしています。茨城県のひたちなか
 海浜鉄道では、グッドデザイン賞を受賞した(駅ごとに違う)駅名ロゴを採用し
 ています。えちぜん鉄道田原町駅のフキダシ風駅名標などもかなり印象に残り
 ます。
 
  オリジナル書体で駅名標を作成した近江鉄道や大井川鉄道の「国鉄っぽいフ
 ォント」もおもしろいですね。「国鉄っぽいフォント」という名前のフォントが
 あることを初めて知りました。あと阿佐海岸鉄道の創英角ポップ体の駅名標
 も珍しい。確かにこのフォントの駅名標は見たことがないかもしれません。
 
  駅名標といえば、かつての国鉄では白地に黒文字でしたけれども、現在の駅
 名表は黒や青地に白抜きのところも多くなっています。JRも各社ごとにコーポ
 レートカラーで駅名標をデザインしています。そうするとマニア的には逆に絶
 滅危惧種の旧デザインのものや、国鉄時代のものに目が行ってしまったりもし
 ます。
 
  著者もなかなかの曲者(失礼)なのでしょうか。駅名標を熱く語るその文章も
 また特徴的です。しばしばの脱線やセルフ突っ込みが多用された文章はかなり
 癖があります。読み手の好き嫌いもかなり分かれるかもしれませんが、きっと
 それは「もじ鉄」という新しい分野を開拓した者の恍惚と不安…ではなく照れと
 自負なのではないかと思います。…というのは考えすぎでしょうか。
 
  またひとつ注目ポイントが増えて、鉄道の旅が楽しくなることうけあいです
 ね。
 
 ◎副隊長
 鉄道とペンギンの好きな元書店員。

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 ■トピックス
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 ■ アート・アーカイヴ資料展XVI 「影どもの住む部屋-瀧口修造の書斎」
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 ◆日時:2018年1月22日 [月] ー 3月16日 [金]
    10:00-17:00(月曜から金曜まで/土日祝日は閉室)
 
 ◇慶應義塾大学アート・スペース

           〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
                      慶應義塾大学三田キャンパス南別館1F
           最寄駅:JR山手線・京浜東北線田町駅、地下鉄三田線三田駅、
                   大江戸線赤羽橋
 ★入場無料
 
 
 これは「書斎」というべきものか。
 それこそ「影どもの住む部屋」というべきか。−瀧口修造「白紙の周辺」
                                 (『余白に書く』みすず書房、1966年)

 

 瀧口修造(1903-1979)は詩人、美術批評家であると同時に、50年代にはタケ
 ミヤ画廊を中心に展覧会のオーガナイザーとしての活動を、60年代には造形的
 な実験を開始し、領域を横断する活動を実践した人物である。
 本展は諸資料を通して瀧口の書斎を映し出す試みである。書斎とは、制作を行う
 場所であり、制作プロセスの中で様々な思考や記憶が縦横無尽に飛び交う場
 所すなわち「影ども」の住む部屋である。
 瀧口が書斎で試みていた様々な資料群の布置の改変を写真を通じて見出すとと
 もに、『余白に書く』という書物に着目し、その初出印刷物の展示において、
 書物へと結晶化する事前と事後の状態の比較を行う。つまり書斎写真を書斎
 に住まう「影ども」の映像の群れとして見ること、そして結晶化した『余白に
 書く』という書物を書斎の模型のひとつとして考え、その制作プロセスへと還
 元して見ることで、過ぎ去った書斎での出来事と瀧口の制作それ自体について考
 える試みである。
                           ―HPより抜粋ー

 
 ■ てくりのもりおか市、開催します! 2/15〜3/31    B&B下北沢にて
 └─────────────────────────────────
 本屋B&Bでは、岩手県盛岡市の日常を綴り15年続くリトルプレス
 『てくり』編集部さんとともに、2/15〜3/31の期間、
 盛岡の空気をお届けするフェアを開催します!
 
 発売したばかりの『てくり』最新25号は、「クラフターズ」特集。
 盛岡でものづくりをする人々にスポットをあてています。
 表紙、左手にうつっているのは、
 菜園の家具・インテリアショップHolzの平山さん。
 このコーナーでも、Holzの手がけた商品をずらりと展開します。
 
 ◇場所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F
                      TEL 03-6450-8272
   
  ----------------------------------------------------------------------
 ■あとがき
 二月も半ば。今年の冬は厳しかったですね。でも、そこかしこに確実に春は
 来ています。明るい春を迎えたいものですね!          畠中理恵子
 ----------------------------------------------------------------------
 ■広告募集のお知らせ:当メルマガは現在4354名の読者名の皆さんに配信して
 おり、広告は随時募集中です。詳細はメールにて編集同人までお尋ね下さい。
 ■ COPYRIGHTはそれぞれの記事の記者が有します。
 ■ 今号のご意見・ご質問は
  15日号編集同人 「畠中理恵子」までnora.7-4.ttpnkfb.c@ezetweb.ne.jp 
 ■ トピックスの情報提供もよろしくお願いします。
   なお、当メルマガは配信日によって、情報の提供先が変わり
   ・5日号:aguni原口 hon@aguni.com
   ・15日号:畠中理恵子 nora.7-4.ttpnkfb.c@ezetweb.ne.jp
   ・25日号:朝日山 asahi_yama@nifty.com
   ただし、掲載の可否については編集同人が判断します。
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