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[本]のメルマガ vol.447

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 ■■ [本]のメルマガ                2011.11.15.発行
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 ■■  mailmagazine of books       [冬到来!本を愉しもう号]
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 『<ヴィジュアル版>ラルース 地図で見る国際関係:現代の地政学』
 
 イヴ・ラコスト著 猪口孝日本語版監修 大塚宏子訳
 A5判 400頁 定価6090円 ISBN:9784562047260
 
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 間的歴史的な流れを一目で理解。フランスを代表する地理学者/地政学者によ
 る、現代世界を読み解く最良の見取り図。目次: http://goo.gl/f7wvB

【連載】………………………………………………………………………………

 ★「虚実皮膜の書評」/ キウ
 → 『猫鳴り』の著者、沼田まほかるのミステリー

 ★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
 → 第28回 雑誌の作り方

 ★「本棚つまみ食い」 / 副隊長
 → 憧れずにはいられない?中国の「隠者」たち!

 ★「知るは楽しみ」 / 立木 菜
 →『人間の条件』第二章を読んで――

  今月のお休みは……………………………………………………………………

 ★ 「図書館の壁の穴」/ 田圃兎
 ★ 「ひよっこ行政書士 Rock’n’law相談室」/ いそむらまき

   またの回をお楽しみに!

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 ■トピックス
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 「第2回 くにたちコショコショ市」・・・・・・・・・・・・11月27日

 「高円寺書林 メールマガジン創刊」

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 ■「虚実皮膜の書評」/ キウ
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 『ユリゴコロ』 沼田まほかる 双葉社 11.3
 
  『猫鳴り』がとてもよかったので、この作家の新作も読んでみようと手に
 取った。もちろん、『猫鳴り』はこの作家の異色作で、むしろ本領はミステ
 リーの方にあるのだろうけれど、『猫鳴り』で示された筆力で描かれるミス
 テリーも読んでみたいと思った。
 
  主人公・亮介は幸せな日常を送っていたのだけれど、突然周辺が崩壊し始
 める。結婚を約束していた千絵が失踪し、母親が事故で死に、父親の末期が
 んが発覚する。そんな中、父親の留守中に、実家で奇妙な四冊のノートを発
 見する。その<ユリゴコロ>と題された手記には、幼少の頃から心の何かが欠
 落した人間が、殺人を繰り返すさまが描かれていた。これは誰が書いたもの
 なのか? 事実なのか創作なのか? そういった疑問を抱えながら、父親が実
 家を留守にする隙を狙って少しずつ読み進める。そこに亮介の小さい頃の記
 憶、母親が別の人間に入れ替わったのではないか、という違和感も思い出さ
 れ、謎を追い始める。
 
  手記の書き手は子供の頃、母親とともに医者へ連れて行かれ、この子には
 <ユリゴコロ>がないと言われる。それは<拠りどころ>の聞き間違いだったと
 小学生の高学年くらいには気づくけれど、書き手の心に根を下した<ユリゴ
 コロ>という言葉は、その<ユリゴコロ>を求めて犯してしまう殺人を肯定す
 るものになり、そのようにしてしか、自身の心の欠落を埋められなくなる。
 
  このような設定で進められていくストーリーに、後半は失踪した千絵の話
 も絡んだ展開。ネタバレになるのでこれ以上は書かないけれど、ノートを少
 しずつ読み進めながら、自分の家庭の過去を調べていく記述はなかなかスリ
 リング。そこに千絵の置かれた複雑な環境も絡んでくる。
 
  話の途中から段々落とし所は読めてくるけれど、これほど薄気味悪い設定
 なのに、最後はヒューマン・ドラマ風に落ち着くのには驚いた。不思議な後
 味。もっと不気味な雰囲気で引っ張ってもよかったのではないかと思いつ
 つ、細部はともかく、ばら撒いた謎をきれいに纏め上げた感じで、それはそ
 れで気持ちよく読めた。
 
  しかし、ある種の感情の欠落した人間・殺人鬼という設定の割には切迫感
 がたりないような。おそらく殺人の描き方が軽すぎるのだと思う。というよ
 りもそこに主題がないというべきか。描きたいのはあくまでこの心に欠落を
 持った殺人者が<拠りどころ>を得るに至る展開だったのだろう。
 
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 ■「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
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 第28回 雑誌の作り方

  ひさしぶりに雑誌の編集の仕事をしている。何十年ぶりだろうか? 編集と
 いっても、“パシリ”のような感じなのだけど。

  ぼくが出版に関わる仕事をしたのは、二十歳過ぎのころにアルバイトで入っ
 た野球の週刊誌。スポーツ新聞の記者が書いた原稿をもらいに新聞社や、球場
 に行くのが主な仕事。当時、メールはもちろん携帯電話はなかったし、ファッ
 クスの機械だって見たことがなかった。地方からの原稿を送るのは郵便か、急
 ぎの場合は電話。電話で記者が読み上げる原稿を必死に書き留めるのだ。「・」
 を「ナカグロ」というのだが、それがなんのことだかわからず原稿に「なかぐ
 ろ」と書いて先輩から笑われた。

  その後、編集部に正社員として雇ってもらったのだが、その頃の編集部は、
 まるで学校のサークル活動のような感じで、実にのどかというか、のんびりし
 ていた。とてもシステマチックとはいえない。もちろん仕事は忙しいし、会社
 なのだから面倒くさい人間関係もあったのだけど、1冊の雑誌を作る行程は企
 画から取材、編集作業まで実に手作り感があったのだ。編集部でわいわいがや
 がやしながら、1冊1冊を作っていた。

  ところが、フリーになってから、本や雑誌を作るやり方は出版社それぞれで
 ちがうものだと知った。初めての仕事は、ある大手出版社の辞典の仕事。知り
 合いのプロダクションに行って仕事の内容を聞くと、「とりあえずいろいろな
 企業に電話をして、カタログをもらってくれ」という。辞典は、日本で初めて
 のビジュアル中心の辞典というのがセールスポイントだった。「祭」「自動車」
 などの項目に関わる企業や団体に電話してカタログをもらって、そこに掲載さ
 れている写真を借りてくるというのが仕事らしい。このときに肝心なのが「無
 料」で借りること。ビジュアル中心なのだから膨大な写真の量になるので、い
 ちいち料金を支払えないという。というわけで、その日から、電話帳を横に置
 いて電話をかけまくり、カタログや案内が置いてありそうな企業に出かける毎
 日になった。そして集めた写真を持って、大手出版社に行く。部屋には、担当
 デザイナーが数人座っていて、写真の品定めをする。「これは使える」「これ
 はだめだね」といいながら、数枚の写真を選んでいった。そういえば出版社の
 編集の人に会うことはなかった。指定された時間に部屋に行き、写真を見せる
 だけだった。数ヶ月して、分厚い辞典が発売されたけれど、何の感慨もなかっ
 た。

  その後、ある有名な若者雑誌の仕事を頼まれたことがあった。やはりプロダ
 クションの人に呼び出されて「人気絶頂の雑誌の仕事をやっておけば、きっと
 後々の役に立つ。名前もちゃんと載せてもらえるし」といわれて、そんなもの
 か、と引き受けた。そのプロダクションは月に数ページずつ担当しているらし
 い。

  仕事は雑誌の編集部からの「お題」に合わせて、商品やアイデアを探すこと
 から始まった。たとえば「女の子にモテる車の乗り方」とか「女の子のハート
 をくすぐるなんとか、かんとか」である。で、やっぱり電話をかけまくる。リ
 サーチというらしい。そのときに人気のある商品や、お店、テーマに関係のあ
 る場所に電話をして、何か面白いネタがないか尋ねるのだ。ときには「一月前
 にも電話してきたけど、それっきり連絡がないじゃないか!」と相手に怒鳴ら
 れることも。他のプロダクションか、ライバル誌の対応の悪さのとばっちりを
 受けることもある。

  プロダクションの担当者が商品やネタを編集部に持って行き、オーケーをも
 らうと取材が始まる。ぼくが担当したのは3ページ。たった3ページだが、商品
 を紹介するコラムは10本近い。10カ所の取材をして、商品を借りたり、撮影の
 手配をする。あるときは立川の工場からトラックを手配してベッドを運んだこ
 ともある。そういうときに限って出版社のスタジオ撮影が延びて、約束の工場
 が閉まる時間まで戻れなくなった。雑誌の編集者に一晩、ベッドをスタジオに
 置かせてくれと頼むと迷惑そうな顔で「こんな大きなもの、置いておく場所が
 ない。持って帰ってくれ」といって、さっさとどこかに行ってしまった。そう
 いえば編集者に会ったのは、そのときが初めてで最後だった。しかたがなく工
 場に頼み込んで、夜遅く返しに戻った。やれやれ。

  プロダクションの担当者が出来上がった雑誌を持ってきた。申し訳なさそう
 にいう。「すみません、手違いで名前を載せるのを忘れました」。それから
 「あの、お金の話はしましたっけ?」「うん? 聞いてないけど」
 「あの、ページ1万円なんです」。担当者のS君は鉛筆で頭をかきながら、うす
 笑いを浮かべていった。3ページだから、3万円。一月近くかかって、これであ
 る。夜中に呼び出されて、仕方なしにタクシーを使ったこともある。あ〜あ。
 と怒る気にもならなかった。

  あれから20数年経っているけれど、大手雑誌の作り方って、変わったのだろ
 うか? 今の仕事はいわゆる雑誌とはちがうけれど、なんだか、あまり変わっ
 てないな〜という印象だ。編集者の仕事は、本を作るというより、管理する感
 覚なんじゃないか。ああ、あの手作り感が懐かしい。
 
 ◎吉上恭太 文筆業。仕事よりギターを弾いていることが多い。 
 
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 ■「本棚つまみ食い」 / 副隊長
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  11月に入っても暖かい日が続いています。休日に陽にあたりながら本を読
 んだりお昼寝をしたりするのがとても心地よい季節です。日が暮れてしまうと、
 ああ休みが終わってしまった、と悲しくなるのですが・・・。仕事なんか擲っ
 て、ずっと本を読んでいたい(もしくはもうちょっと昼寝がしたい?)と思う
 こともしばしばです。

  そんなこと考えながら何を読んでいたのかというと、ちょっと古い本なので
 すが
 
 『中国の隠者』、井波律子、文春新書、2001
 
 を読んでいたのです。「ああ自分も隠棲したい」というよこしまな考えが頭の
 中をぐるぐる回る(以下〈 〉内は人物名の振り仮名です)。
 
  文字通りこの本は中国の隠者を沢山紹介した本です。とりあげられているの
 は、漢の武帝に仕えた東方朔〈とうほうさく〉から清の時代の袁枚〈えんばい
 〉まで、それこそ世間との関わりを断った人物から、(心ならずも)官職を得
 た者まで様々です。美術コレクターにして贋作作りの名人、もちろん書画の腕
 前は抜群、だけど美術品に魅せられたあまり奇矯な振る舞いをしたことで知ら
 れる米芾〈べいふつ〉。実家の財産を使い果たすまで探検に明け暮れた徐霞客
 〈じょかかく〉なども個性的ですが、今の私の心を捉えたのは「竹林の七賢」
 と陶淵明〈とうえんめい〉でした。
 
  まずは「竹林の七賢」ですが、彼らは三国時代末から、続く晋の時代にかけ
 ての人々です。嵆康〈けいこう〉・阮籍〈げんせき〉・山濤〈さんとう〉
 ・阮咸〈げんかん〉・劉怜〈りゅうれい〉・向秀〈こうしゅう〉・王戎〈おう
 じゅう〉の七人合わせて「竹林の七賢」と呼ばれます。

  この中でも阮籍は大酒飲みで知られています。酒の蓄えてある役所(阮籍の
 才能に比して役不足な職場)に自ら志願していき酒を飲むほどの人物です。一
 方の嵆康は五石散という一種の麻薬の愛用者で、魏の曹操〈そうそう〉の一族
 とつながりを持ち出世街道に乗ることも容易(阮籍も嵆康も当時の必須の教養
 詩文に優れていた)であったにもかかわらず、ついに仕官しませんでした。
 
  彼らがそうした態度をとった理由にひとつには処世のためということがあり
 ます。当時は動乱の時代の最中であり、何が災いを呼ぶか分からないというこ
 とがありました。実際阮籍は酒を飲み答えをはぐらかし、余計な罪をかぶるの
 を努めて避けたといえるでしょう。
 
  しかしこれはあくまでも理由のひとつ。実際には彼らの考えが時代に合わな
 かったというのも大きな理由のようです。儒教的な考え方や当時の政権のあり
 方(当時ちょうど魏の武将であった司馬氏の一門が魏から帝位を奪おうとして
 いた)が自らの思想にそぐわなかったのです。
 
  ちなみに魯迅は「魏晋の気風および文章と薬および酒の関係」(『魯迅評論
 集』、竹内好編訳、岩波文庫、1981、に所収)の中で、彼らは儒教的な考え
 を実際は重んじていたが、当時の政権が儒教的な考えを重視すると口では言
 いつつそれを無視した行動をするため、あえて儒教的な思想に反抗する態度
 をとったのだとしています。
 
  いずれにしろ彼らは、自らの志を貫くために時代の流れを敢えて無視した
 態度をとっていたのでした。全く仕官しなかった嵆康が心も軽く悠々自適の
 生活であったかというとそうでもなく、ついに「山巨源に与うる絶交書」と
 いう形で爆発してしまい、その後でっちあげの事件に巻き込まれ、刑死に追
 い込まれたのでした。山巨源というのは「竹林の七賢」の山濤の事を指して
 います。なぜ嵆康と山濤が絶交するに至ったかについては『中国文章家列伝』
 (井波律子、岩波新書、2000)嵆康の項をご覧ください。
 
  そして陶淵明。田園詩人として知られる彼も糊口をしのぐために仕官こそ
 すれ、すぐにやめてしまう人物だったようです。それはやはり彼が社会に対
 して自分とは合わないと思っていたからのようです。この本に引かれている
 彼の詩は私にはかなり印象深いものがありました。
 
  刑天 干戚を舞わし
  猛志 故より常に在り
  (中略)
  徒らに在昔の心を設く
  良晨 詎ぞ待つ可けんや (p,82)
 
 意味は「刑天はたてとまさかりを手に死後も舞いつづけ、はげしい思いをい
 つまでも捨てなかった。(中略)ひたすら昔の復讐精神を抱きつづけるのだ。
 たとえ輝かしい明日など来なくとも」(p,82、一部の漢字をひらがなにしま
 した)というものです。
 
  刑天とは首を刎ねられてなお乳を目に臍を口にして、天帝(伝説上の中国
 最初の皇帝)に戦いを挑み続けたという伝説上の生き物?です。田舎で畑を
 耕して暮らした陶淵明の心の中にもなにか捨てがたい志があったのでしょう。
 
  こうして見るにつけ、「中国の隠者」は内側に燃える志を秘めているとい
 うことがわかります。そして彼らは世の中と志の折り合いが悪ければ、志の
 ほうを優先した。それが今もなお私たちを惹きつけてやまない理由なのでし
 ょう。
 
  私も隠棲するにあたってはかくありたいものです?ちなみに魯迅は、「竹
 林の七賢」の後に、その外見だけ真似るくだらない奴が多く出た、と上に挙
 げた文章で述べています。やっぱり大事なのは志ですね。立派な隠者(?)
 になる道は高く険しいのでありました。
 
  ◎副隊長 鉄道とペンギンの好きな書店員

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 ■「知るは楽しみ」 / 立木 菜
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 『人間の条件』第二章を読んで――
 
 何が変わり、何が消え、形をどのように変えたのか。
 それを示すため、丁寧に、延々、重ね重ね、多様な言い換えを駆使し
 説教のミルフィーユのように繰り返し説かれている文章を読む。
 つかめたようでいてつかめていないような感覚。
 書かれてある数行が本来は一冊で語られていたものだからかもしれない。
 つまり、おいしいからといってカルピスの原液を飲もうとしても、
 濃縮された甘さを受け付けられず、咽てしまうのと同じかもしれない。
 ひとまず、ただひたすらに、読んでいます。
 
 Privacyに「剥奪」をみる歴史的な見方。
 原初的な男女の役割、公的なものと私的なものの一見複雑な支配関係と
 その政治的目的。
 「社会的」と言ったときの、その言葉内に潜む私的なものの肥大過程と
 政治的なものの変容、本来の意味の喪失、結果としての画一化。
 等々。
 書かれてあることを挙げたところで本文より多くの意味を成すことはない。
 ただ、一つ一つが「発見」であり、現在にも結びつくことであるため、
 はたと文字を追う目が止まってしまい、自分の周りや過去、
 日々配信されるものへ、ゆるゆると思考が移っていってしまう。
 困った。読んでいてもちっともまとまらない。
 だからといって、警句やアフォリズムのように抜き出してしまうのも、
 書いてあることから受け取るという理解から遠くなるように思えてくる。
 思想書を読むこととはこういうことなのかと改めて恐れ入る。
 
 では、訳者を信じて、その言い換えや形容詞の多様さを追ってみる。
 するとなのか私の色眼鏡が発動されたからか、
 暴力や同一化、同一方向へ進むことへの断固とした批判と
 他者とともに世界に存在することへの肯定が、静かに立ち現れてくる。
 そういうときの言葉は重く、大きい。
 「人間生活は…直接、間接にほかの人間の存在を保証する世界なしには、
 不可能である」こと、
 暴力による強制、つまり言論による説得ではない命令は野蛮の意味で説き、
 統治の最終段階の官僚制が時に無慈悲で暴力的な支配の一つとなること、
 思考は独居的であるが同伴者や仲間を欠いているわけではないこと、
 それが記憶され結晶して思想となること、
 そして記憶されるからこそ触知できる対象となり世界の一部となること。
 
 恐ろしくすんなり沁みこんでくるセンテンスに寄っていたくなる。
 しかし書かれた一部に拠っていては人間の条件を知ることにはならないし、
 先に読み進めなければ、私自身も進むことが出来ない。
 ただ、一つ一つ読み拾いながら進み、
 そのセンテンスをなるほどつかめたとやっと顔を上げられたとき、
 たった今のその思いと同じだけの、世界への理解や架け橋となるものを
 少しもつかめてないことに愕然とする。
 いかに多くのことを知らないか、そのことに。
 そんなときついてでるのは「あーあ」という落胆。ほんとに、残念。
 
 いつでも変らないものは、歴史から何を受け取り、
 これからにどう役立てていくかでしかなく、
 それらを知り、考え続け、ひとつでも残していかなくてはならない。
 生きることは、喜びや楽しみとともに、長い修行なのかもしれない。
 
 立木 菜

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 ■トピックス
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 ■  第2回 くにたちコショコショ市
 └─────────────────────────────────
 江戸時代から続く古民家を利用した場所で開かれる古本市「くにたちコショ
 コショ市」も二回目を迎えました。個性的な店主さんの人柄を楽しみながら
 秋の一日を本におぼれてはいかがでしょう。。

 ◆日時:2011年11月27日(日) 11:00〜16:00(雨天順延)
 ◇場所:やぼろじ(東京都国立市)
 JR南武線「谷保駅」北口より 徒歩8分
 JR中央線「国立駅」南口より 徒歩35分もしくはバス10分
 ※京王バス「国17」府中駅行き、または「国18」聖蹟桜ヶ丘駅行き
 停留所「国立府中インター入口」下車
 ※甲州街道沿いを八王子方面に徒歩2分
 
 ★参加:岡崎武志堂・RAINBOWBOOKS・他多数
 
  詳細は下記で
  http://d.hatena.ne.jp/kunikosyo-market/20111022

 
 ■ メールマガジン 高円寺電子書林 発刊します!!
 └─────────────────────────────────
 行動する本屋「高円寺書林」さんからメールマガジンを創刊しました、と
 うれしいお便りがありました。
 
 ―「何か新しいスタイルで始めなくては、そうかんがえて
 知り合いの編集さんたちとノンフィクション系のメールマガジンを
 創刊したところです。」―
 
 『メールマガジン高円寺電子書林』。月刊を予定しているそうです。
 無料配信で登録するとバックナンバーを閲覧できる方式。
 
 ―「情報過多の時代に、日ごろから信頼できる情報ネットをじぶんらで
 張り巡らせる必要がある、とおもいます。
 
 出来る限り1次情報にあたって取材をして記事にする、を主眼として
 いまして、第2号は一部エスペラント語でも掲載する、といった多言語
 対応(!)を目指すなど、実験的なマガジンを作ります。」―
 
 
 ★創刊号は10月末配信ですので、これから申し込まれる方には
 配信はされませんのでご了承ください。
 
 バックナンバーはマイページを作成していただくと、そこから
 閲覧することができるシステムです。
 原稿が多いので登録はPCアドレスをお勧めいたします。 
 
 以下は創刊号の内容です。
 
 ━━━━━━━━━━━━━
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  *メールマガジン*
 ◇ 高 円 寺 電 子 書 林 ◇
     ・・・・・
  [2011年11月号]
  なんでも挑戦 創刊号!
 _____________
 ━━━━━━━━━━━━━
 
 
 =====【目次】=====
 
 【エッセイ】◆ ありがちアジアなり
 〜ロサンゼルス英語学校編〜
 ……………タミオー
 
 【ルポ】◆ デモってみよう!
 〜第1回:わからないことは全部お巡りさんに聞くよ!〜
 ……………森 哲平
 
 【ルポ】◆「いつまでも、被災地顔はしていられない」。
 ……………北條一浩
 
 【エッセイ】◆ ならまちだより
 ……………ほんまわか
 
 【コラム】◆ 酒場の名人 〜北九州篇〜
 ……………大竹 聡
 
 【エッセイ】◆ 長き人生の途中には
 〜第1話:卵〜
 ……………オヨヨ書林・山崎有邦
 
 ◎イベント情報ほか
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 活字本にまつわるしごとをしてきた本好きなメンバーがあつまって
 あらたな読み物を電子媒体で発刊することになりました。
 デザイン、編集、校正、ライター、流通、新刊と古本の販売など、それ
 ぞれの経験を活かして、面白い雑誌をメールマガジンというかたちで
 お送りします。
 
 世界中の読者に喜んでいただける、信頼できる情報をお届けすることを
 めざします。 (*一部、多言語に対応してゆきます。)
 
 基本的に無料のメ―ルマガジンですが、登録をしてくださった読者には
 バックナンバーがいつでも読めるマイページをご用意しています。
 
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 ----------------------------------------------------------------------
 ■あとがき
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 毎々遅れた配信になり申し訳ありません。
 寒くなってきましたね。家のなかで本をゆっくり読んでいたい季節の到来です。
 いつも言っていて情けなくなりますが、とにかく本を読むぞ!それだけ!
                              畠中理恵子
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