2010.02.18 Thursday
[本]のメルマガ vol.384
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■■ [本]のメルマガ 2010.2.15.発行
■■ vol.384
■■ mailmagazine of books [まだまだ厳しい寒さだ号]
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★PR★ 原 書 房 最新刊 ★ http://harashobo.co.jp/
『総理の娘:知られざる権力者の素顔』
岩見隆夫著
四六判・定価1995円・ISBN:9784562045471
戦後から平成まで11人の総理の娘にインタビューして見えてきた総理の素顔。
時代を担う重さの実態と家族、特に娘との関係だからこそ見えてくる
最高権力者の意外な性格や癖、人間の多面性の尽きない魅力を描く。
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■CONTENTS------------------------------------------------------------
【連載】………………………………………………………………………………
★「虚実皮膜の書評」/ キウ
→ 宣明暦に変わる新しい暦を創出する渋川春海が主人公の小説。
★「ひよっこ行政書士 Rock’n’law相談室」/ いそむらまき
→ 育児休業編パート2
★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
→ 第8回 活版金属活字とその工場、職人を撮影した写真集。
★「本棚つまみ食い」 / 副隊長
→ 自由民権派&民衆VS明治政府という構造ではない「近代」とは。
今月のお休みは……………………………………………………………………
★「育児と書」 /柳瀬徹
★「図書館の壁の穴」/ 田圃兎
★「知るは楽しみ」 / 立木 菜
またの回をお楽しみに!
【トピックス】………………………………………………………………………
→今井智己写真展「光と重力」 inリトルモア地下 〜2/28
→高橋真琴の夢とロマン展 in美術館「えき」KYOTO 〜2/21
→【勁版会】第315回 NHKドラマガイドの作り方
―ゲスト・スピーカー山尾とも子/江澤恭子 2/19
→【トークセッション】生きのびるための、哲学
『「戦後」の思想―カントからハーバーマス』(白水社)刊行記念
細見和之 聞き手/季村敏夫 in海文堂書店 2/20
→【講演会】「貧困大国アメリカの未来〜性別を越えて私たちは進む」
堤未果 in高槻市立総合市民交流センター 2/20
→偏執と不可能願望》 松山俊太郎氏×安藤礼二氏トークショー
『綺想礼讃』(国書刊行会)出版記念 in東京堂書店 2/20
→出版記念イベント 「猫毛祭り2010春」in高円寺書林 2/21〜28
→東京堂書店ふくろう店リニューアル記念 石田千さん6日間店長!
in東京堂書店ふくろう店 3/1〜6
→石田千さん東京堂書店ふくろう店店長記念
有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さん 鼎談「雑誌のはなし」
司会・石田千さん 3/6
→「田中栞の豆本づくり」フェア in東京堂書店ふくろう店 3/1〜14
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■「虚実皮膜の書評 / キウ」
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『天地明察』 冲方丁 角川書店 09.11
江戸時代初期、将軍は四代・家綱から五代・綱吉の治世。中国より将来さ
れて800年、その過ちが明白となった宣明暦に対して、日本独自の新しい太
陰暦を創出して、改暦の事業を成し遂げた渋川春海を主人公とした歴史小
説。
ともかく面白い。渋川春海を取り巻く登場人物たちが何より魅力に満ちて
いる。和算の開祖とも言われる数学の天才・関孝和。戦乱の世から太平の世
へと移行する時代を、武断政治から文治政治へと舵を切ることに尽力した会
津藩藩主にして将軍補佐役の保科正之、将軍家の碁打ち衆の名門・本因坊家
に現れた天才・本因坊道策。他に山崎闇斎、徳川光圀、酒井雅楽頭忠清、渋
川春海の行なった歴史的偉業を様々な人物たちが支える。
しかし、何よりこの小説を面白くしているのは、主人公・渋川春海のキャ
ラクター造形にある。碁打ち衆の名門四家のひとつ、安井家の後継者として
亡き父親と同じ“安井算哲”を名乗る渋川春海は、しかし、公務であるはず
の碁打ちに心底打ち込むことができない。当時将軍ら幕府要人の前で打つ碁
は、決まった手筋を事前に話し合って決めた上で打つことになっており、真
剣勝負ということがなされない。そこに退屈を感じている。また、碁以外に
も、数々の関心事を持つ春海は、特に算術へと深く傾倒してゆく。
小説は、この主人公・春海のなんとも情けない姿から始まる。神社に奉納
される絵馬に、算術の問題が書かれ、それを他の算術好きが説いてゆく算額
奉納。春海は最近帯刀を許されたばかりで、慣れない二刀を腰に差し、ふら
ふらと絵馬を見に行き、算術オタク振りを全開に、邪魔な刀を放り出して、
いきなり神前にて算盤を広げて問題を解き始める。……そんなふうに始まる
この小説の中で、この青年は、多くの人に見守られ、助けられ、励まされな
がら、大人へと成長してゆく。この成長譚としての側面が、この作品を、こ
の上なく面白く感動的に仕上げているのだ。
時代背景も良く描かれている。保科正之を重要な登場人物として配し、時
代がどのように移り変わっていこうとしているのかも分かりやすく描いてい
るし、山鹿素行など、そのような時代の流れに抵抗する思想潮流などにも触
れている。
なかなか姿を現さない重要な登場人物・関孝和の存在も利いている。春海
のライバルとして、常にその心にあり続ける関だが、算術の勝負を介するだ
けで、実際に会うのは随分後になる。そんな二人の関係を見続けている“え
ん”という女性や、碁のライバルでもある年下の道策との関係も面白い。
“えん”との恋愛の行く末や、春海が真剣に碁に取り組んでくれないことに
不満たらたらな道策の孤独な思いなど、物語に彩を添える。
そしてなんといっても、あのなんとも情けなかった春海が大きく成長を遂
げて、宣明暦に変わる新しい暦を創出し、そしてそれを朝廷に認めさせると
いう難事業を、幾多の挫折を乗り越えながら、着実な布石のもと、やり遂げ
る手腕は、読むものに感動を与える。あの軟弱な青年が、ここまで政治的手
腕を発揮できる人間に成長したのかと、読んでいて登場人物たちともども読
み手もうれしくなってしまうことだろう。
しかし、実際はこの渋川春海は相当の才人だったはずで、こんな情けない
泣き虫青年ではなかったのではないかと思う。碁の名門・安井家を継ぐ安井
算哲であり、他に神道、朱子学、算術、測地、暦術に通じるとある。山崎闇
斎から神道を学び、会津藩からも手厚く保護され、碁を通して徳川光圀など
幕府要人とも深い人脈を結んでいる。どう考えても、当時の知的階層のエ
リートであり、サラブレッドであるだろう。それをこれほど、人がよくて、
泣き虫で、誠実で、愚直な人間に描いたところに、この作品の眼目はあり、
それが見事に功を奏している。
この作品は歴史・時代小説として読む以上に、一種のキャラクター小説と
して読むほうが正しいかもしれない。他の登場人物もそうで、“えん”や道
策はどう見てもツンデレ・キャラだ。そういった要素を歴史・時代小説に持
ち込んだことは大きな功績だと思う。しかも、それでいて歴史小説の読み手
につまらないと感じさせることはないのではないか。SF作家の新鋭、という
だけではなく、このジャンルのニュー・ウェーブとしても、更なる作品が期
待される。
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■「ひよっこ行政書士 Rock’n’law相談室 / いそむらまき 」
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育児休業編パート2
2年ほど前に育児休業について書きましたが、最近またこれについて
調べる機会があり、あれからまた育児・介護休業法が改正されたので、再び
改正について書いてみようかと思います。そして今回はそのなかでもお父さん
についてポイントをしぼって書いてみようかと思っています。
「なぜお父さんか?」というと、今回の改正でお父さんにとってもらおう!
という部分が多く見受けられ、とってみたいけど無理だよなぁと思っている方
に、「とれるかも!」と希望を持っていただけたらなぁという気持ちからです。
はてさて、その前に1つ大きく変わることがありますので、それについて
ふれておきます。現行では育児休業中には育児休業基本給付金というものが、
簡単にいうと月給の30%分支給され、復帰後6ヶ月仕事を継続すれば、一括で
育児休業者職場復帰給付金が20%分支給されるということになっていますが、
これが今年の4月以降に取得する人に関しては一本化され、育児休業中に
50%分が支給されるということになりました。本来は40%らしいのですが、
当面は50%に引き上げるということらしいです。そもそもお給料がもらえなく
なって困るのだから、休業中に全部払うのが道理だと思うのですが、そのよう
に変わってよかったですね!
ではお父さんについての改正についてに移りますね。
まず1つは、お父さんが育児休業を2回取得できるようになるということ
です。2回ってどういうことかというと、お父さんが育児休業を取得する機会
として一定数ありうるのが、お母さんが産休中である期間です。産後休業は
8週間ありますが、ご存知のように、この間はお母さんは赤ちゃんのお世話が
大変なうえに、自分の身体を休めなければいけないため、人の手が必要です
よね。里帰りなどすることも多いかと思いますが、お父さんの手助けがあれば
2人でも乗り切れるというものです。けれど今まではこの期間に1度お父さん
が育休をとってしまうと、特別な事情がないかぎり2度目をとることができ
なくなってしまいます。
まずは産後にとって、もう少し大きくなってからお母さんとバトンタッチで
再度赤ちゃんの面倒をみるとかいうことはできなかったのです。それが!この
改正では特別な理由がなくとも2回に分けて取得することができるようになり
ました。どっちかにしなくていいのです。
2つめは、専業主婦(夫)除外規定の廃止です。今までは労使協定によって、
配偶者が就業していない場合は育児休業をとることはできないという規定を
会社によっては制定することができたのですが、これは禁止されることとなり
ます。っていうか、私はこんな制定をすることができること知りませんでした。
結構ダメだった会社多いのでしょうか? だとしたら大きな変更ですよね!
3つめは、「パパ・ママ育休プラス」というまるで携帯電話のプランみたい
な名前の制度です。育児休業は子が1歳になるまでとることができるのです
が、お母さんもお父さんも取得する場合には、1歳2ヶ月まで延長できること
になるそうです。お母さんとお父さんがかぶる期間があってもいいそうです。
2人で一定期間赤ちゃんに専念できるっていうのも幸せな感じですね!
なぁんて書いてきましたが、実は「とれねーよそんなの!」って思ってる方
も多いのでしょうか。厚労省の出している資料を見ると3割の男性は育児休業
をとりたいと思っているようですが、実際の取得率は2%にも満たないのです
ね。難しいものです。でも、少しでもこの改正で変わっていけばいいなあと
思います。あ、ちなみにこの改正が施行されるのは今年の6月からです。
みなさまのご相談やご意見、または、それは違うぞ!などというおしかりも
お待ちしています。そのほかにも法律にからんで何か知りたいことなどあれば
お寄せください。もちろん、仕事依頼、メール相談(初回無料)もお待ちして
おります。
◎いそむらまき行政書士事務所 rockandlaw@yahoo.co.jp
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■「ときには積ん読の日々 / 吉上恭太 」
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第8回 文字の宇宙
写真を見るのは好きだけれど、写真集はなるべく買わないようにしている。
値段が高価だし、かさばるし、重たいし。いつものように枕の横に積んでおく
と何かの拍子に崩れて、ケガをしかねない。だから、欲しい写真集があっても、
アート系の書店で立ち見をするだけですませている。写真集の良さは、手元に
おいてじっくり、何度も味わわなければわからないことは、重々承知している
のだが。
先日、その禁を破って(じつは破ってばかりなのだけど……)、1冊の写真
集を購入した。『文字の母たち』(港千尋 著 インスクリプト)だ。パリ・
フランス国立印刷所と東京・大日本印刷にある活版金属活字とその工場、職人
を撮影した写真集で、モノクロ(一部カラー)で撮られた金属の文字を見てい
ると、かつて覚えた恍惚感を思い出させてくれる。
奥付を見ると、この写真集が出版されたのは2007年のことで、そのときも手
にとって買おうかどうか迷った記憶がある。もう第3刷りになっている。地味
な写真集なのに、意外と活版愛好者は多いのかもしれない。そういえばデパー
トで行われた使用されなくなった活版文字を販売する催しは盛況だったっけ。
3年ほど前に一度はあきらめた写真集をいまごろになって買い求めたのは、
ある会合後の飲み会で西田書店のSさんと話したからだった。まだ若い女性で
あるSさんは、活版印刷をこよなく愛していて、大手書店に勤めていたのだが、
活版印刷で本を出している西田書店で募集があるのを知って、すぐに転職した
のだという。そのSさんと話しているうちに、いろいろな思い出が蘇ってきた。
ぼくが週刊誌に勤めていた30年前は、まだ週刊誌のような雑誌は、活版印
刷が中心だったのだと思う。もちろんコンピューターはおろかワープロさえ一
般的ではなくて、原稿は原稿用紙の升目に文字を一字一字書いてうめていたわ
けだ。アルバイトから正社員になったその日の夜、見習い編集者のぼくは、さ
っそく印刷所に出張校正に行くように命じられた。6時頃に印刷所の出張校正
の部屋に行くと、先輩が黙々とゲラ(校正紙)を読んでいて、ぼくは借りてき
た猫のようにテーブルのすみっこにちょこんと座って、先輩が読み終えたゲラ
を見ていた。文章のところどころに赤ペンでが訂正が入り、また欄外には、何
行かページに収まりきらない文章が印刷されていた。そのはみ出してしまった
文章を入れるために、他の文章を大幅に削っていたりもした。
ぼくの初めての仕事は、読み終えた校正紙を印刷所の営業の人にわたすこと
だった。校正紙を一枚か二枚を持って、二階に行くと、そこは大きな作業所に
なっていて、数人の職人さんたちが文字の入った棚の間を動いている。これは
文選という作業で、原稿に従って活字の入っている棚から活字を拾っているの
だった。
初めて、その文字の入った棚を見たとき、頭がくらくらしたのをよく覚えて
いる。何千、何万という文字が整然と棚に並んでいる。その棚に挟まれた通路
を行き来しながら、職人さんはピンセットを使って小さな箱に金属製の文字の
ハンコを拾って入れていく。まるで文字の宇宙に漂っているような、不思議な
光景だった。
それにしても文選の職人さんの原稿の文字を判読する能力はすごかった!
当時、編集部にいた名物編集者のEさんが書く字は独特で、ほとんど現代アー
トといえそうなものだったのだ。本人も自分の書いたメモを判読できないこと
があるのだから相当なものだ。その原稿をほとんど下駄をはく(判読不明の文
字、活字がない場合、活字を逆さまにしておくと下駄の足跡のように印刷され
る)ことがなかった。話によると、どうやらEさん専門の職人さんがいたらしい。
ぼくも常盤新平さんのコラムを担当していたのだが、いつも締め切りギリギ
リでもらう原稿は原稿用紙の升目に入っているものの、たまにどうにも読めな
い文字があった。周囲の先輩に聞いてもわからないときは、「文選さーん、お
願いしまーす」と小さな声でいってから、そのまま入稿してしまっていた。の
ちほど出張校正に行って、文選さんに文字を拾ってもらって出てきた校正紙を
見て、「あー、なるほど!」ということが一度ならずあったのだった。情けな
い話ですけど……。
常盤さんの原稿については後日談があって、さる大手出版社の編集者と話す
ことがあって、その人も常盤さんに原稿をもらっていた。ぼくが常盤さんの字
について話題にしようとしたところ、「常盤さんの原稿はいつもきれいで、一
字一字きちんと書いてくれるので助かります」と先にいわれてしまい、「?!」
……ぼくは苦笑するしかなかった。担当者のちがいだな、その出版社の編集者
は美しい女性だったし……。
◎吉上恭太 文筆業。仕事よりギターを弾いていることが多い。
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■「本棚つまみ食い/ 副隊長」
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オリンピックは見たいけど、夜は寒いので布団の中でオリンピックが見たい
なあ、自分の部屋にはテレビがないけど・・・上手い方法はないものか。と考え
ているうちに寝入ってしまう今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。私は
どうも最近寝てばかりいるようです。
今回は、今月完結する岩波新書のシリーズ日本近現代史から第二巻の
『民権と憲法』、牧原憲夫、岩波書店、2006
を取り上げてみたいと思います。ちなみにこの本で取り扱われる時代は、西南
戦争以後から帝国議会の開設まで(1877〜1890年位)です。
いきなりですが、この本の一番の特徴を挙げてしまうと、本の帯に記されて
いるとおり「政府、民権派、民衆の三極構造」ということが言えます。これを
押さえた上で、私達が受けた日本史の授業などを思い返してみると、この時代
は自由民権運動と明治政府の対立ということで教わることが多かったと思いま
す。もちろん学校だけでなく、例えば中央公論社の『日本の歴史 21巻
近代国家の出発』、色川大吉、1974(手元にある文庫版、原著は1966年)でも
この時代は専ら自由民権派と明治政府との二極の対立として描かれています。
この図式の中で私達は自由民権派&民衆VS明治政府という構造でこの時代を
イメージしていたのではないかと思います。要するに自由民権運動は民衆の代
弁者であったような。しかし必ずしもそうではないのだというのが牧原著の肝
です。民衆と自由民権派は反政府という点は共通していたが、民衆を近代的な
国民に組織しようとした点では自由民権派はむしろ明治政府と近く、別に民衆
の希望をそのままくみ上げているわけではないというのです。
明治政府は例えば教育制度を整備して民衆を教化することによって、自由民
権派は民衆自らを政治参加させることによって、それぞれ民衆を権利と義務を
弁えた国民にすることをめざしていました。一方の民衆はそれまで政治に参加
したことはないわけですから、乱暴に言ってしまえば自分達にいいようにやっ
てくれればそれでいいわけです。
そのため民衆は、米価が上がると放火や窃盗に走り、政府に米価統制を求め
たりするわけです。むしろこういう局面で積極的に介入していくのが民衆の求
める正しい政府なのです。しかし政府は商売の自由を認めた以上介入はしない
という態度をとり、自由民権派もこうした民衆を自由経済の原則を理解しない
ものであると批判します。その一方で、激しく反政府の演説を行う自由民権派
は、その点では民衆と共振していました。そこから(自由民権派の)自由党に
組織された農民達が、自由民権の論理を逸脱して暴発していく秩父事件のよう
な事件も起きて来ると述べられています。
この三極のせめぎあいのなかで、最終的に民衆は近代的な国民へとなってい
きます。すでに出来上がっている近代国家に生きている我々の視点から、近代
国家の形成期を生きた人々の振る舞いを見ることは、非常に興味深いものがあ
ります。前近代的な異議申し立ての作法(放火や窃盗!)をほんの120年前の
人々がしていたのかということをかえって新鮮に感じたりもします。こうした
記述がこの本の一番の読みどころでしょう。
この論点に興味のある方は同じ牧原氏の
『客分と国民のあいだ』、吉川弘文館、1998もぜひ読んでみて下さい。
また最初に少しふれた色川著のほうは要所要所で人物に焦点を当てた記述が
なされています。加波山事件の富松正安や武相困民党の須長漣造など歴史に少
しだけ名を残していった人々の記録が、地域史へのさらなる興味を呼び起こし
てくれる一冊です。この時代に関心をもたれたらあわせてどうぞ。
◎副隊長 鉄道とペンギンの好きな書店員
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■トピックス
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■今井智己写真展「光と重力」
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「風景が思考する
風景に魂があるとかそういうことでなく
言葉を持った思考でこっちにやってくる
その現場に立ち合った」
保坂和志
移ろいゆく景色を静かに見つめる今井さんの目は、土地や物体の固有性を
解き放ち、強く優しく目の前の場所と交感している。それは、あまりに真っすぐ
美しく、時に不気味に思えるくらいに光と重力を写し撮る…。だから、どれもが
倚りかからず語りすぎず、なんでもない風景を、聞いたことのない「対話」の
ありように結実させている。こんなにも丁寧に、こんなにも澄んで、世界との
新しい関係を今井さんに教えてもらった。
★日時:2月6日(土)〜28日(日)定休・月 12時-19時
(ただし、2/12・2/19は18時にて閉場いたします。)
◇場所:リトルモア地下
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-56-6 B1F 電話03-3401-1042
地下直通(展示開催中のみ開通) 電話03-5474-9588
info[at]littlemore.co.jp
☆入場料:200円
協力:有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリー
協賛:株式会社カシマ
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◆[特別企画]アーティストトーク
1.今井智己×金村修(写真家)
2010年2月12日(金)19時30分スタート(19時15分開場)
2.今井智己×服部一成(デザイナー)
2010年2月19日(金)19時30分スタート(19時15分開場)
1、2 各回入場料500円 定員40名 要予約 1月12日(火)受付開始
ご予約は電話03-3401-1042平日(10時〜18時)まで。
★今井智己写真集『光と重力』(リトルモア刊)発売中 定価:3990円(税込)
今井智己/ 1974年広島県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。濃やか
に対象のディテールをとらえる静謐な世界観に定評がある若手の本格派。山崎豊
子『白い巨塔』(文庫版第1巻〜第5巻)、恩田陸『図書室の海』等書籍の装丁
や、雑誌「流行通信」「真夜中」など主にエディトリアルの分野で活躍。
また、舟越 桂「夏の邸宅」展(2008・東京都庭園美術館)カタログ写真撮影
なども手掛ける。主な写真集に『真昼』(2001・青幻舎)
『In- between10 リトアニア・ベルギー』(2005・EU・ジャパンフェスト
日本委員会) http//www.imaitomoki.com
■高橋真琴の夢とロマン展 -少女達の瞳が輝く時-
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★2月3日(水) 〜 21日(日) [会期中無休]10時 〜20時
(入場締切 19時30分まで)
◇場所 :<美術館「えき」KYOTO> 電話:075-352-1111(大代表)
〒600-8555 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html
☆参加費: 600円
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大きな瞳に輝く星と優雅に舞う花々…少女漫画の王道とも言えるこの伝統的
な表現は半世紀以上のときを重ね、一人の画家によって『少女画』として確立
されました。絵物語や漫画をはじめ、高橋真琴ならではの華麗で繊細に描か
れた『少女画』は数多くの少女誌の表紙を華々しく飾り、また一方では文具や
雑貨のデザインを積極的に行い、少女達に宝物のように愛用され、「憧れ」や
「ときめき」の象徴として一世を風靡しました。
『少女画』にはパリの風景、流行のファッション、ヘアスタイルなど、少女達の
心を満たすエッセンスが凝縮され、豊かな想像力を養うほどに魅了したのです。
『少女画』の多くが正面を向いている理由には、明確な作家の願いと意図があ
るのです。嬉しい時や悲しい時に、見る者と「描いた少女」が共に語り合えるよ
うにと、微妙な表情を意識して描いています。『少女画』は心で見る事で語り合
え、自分だけの物語も生み出すことができるのです。卓越した高橋真琴の画
業は各界で活躍する作家達にも少女期文化のバイブルとして多大な影響を
与え続けています。
本展では、原画の他、真琴デザイン文具、雑貨、また初公開となるラフスケッ
チや貴重な資料など、約230点を展覧します。高橋真琴の初期から現在に至
る代表作の原画を最大規模で一堂に集め、一代で築いた『少女画』の魅力を
余す事なくご紹介します。繊細な作品の創造過程にも迫る、初の試みです。
□主催:朝日新聞社/特別協力:真琴画廊/協力:スタジオ・タック
■【勁版会】第315回 NHKドラマガイドの作り方
―ゲスト・スピーカー山尾とも子/江澤恭子
└──────────────────────────────────
★日時:2月19日(金)19:00 〜
◇場所:<新大阪丸ビル> 本館会議室 712号室
大阪市東淀川区東中島1−18−5 電話06-6321-1516
http://www.japan-life.co.jp/jp/about/map.html
☆参加費:400円程度(会場費を参加者で頭割り)
*終了後、懇親二次会を予定 参加費3000円程度
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NHK“朝の連続テレビ小説”=朝ドラは、東京/大阪と交互制作。現在放映中
の「ウェルかめ」は、大阪制作です。大阪制作のドラマガイド(NHK出版)
は、大阪で取材・制作されています。「ウェルかめ」「だんだん」
「ちりとてちん」など10年以上、ドラマガイドの取材と執筆に関わる
ライターお二人に、ドラマガイドの面白さ、俳優への取材秘話、
NHK出版編集部とのつきあい方など、楽しく話していただきます。
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○プロフィール
山尾とも子(フリーランスライター)
中学校教師、OL、編集プロダクション勤務を経て1990年よりフリーランス
のライターになる。NHK出版発行の育児雑誌(月刊)で11年余り、毎月取
材原稿を書いた。並行して書籍のリライトなども行う。現在の主な仕事は
NHKの朝ドラ(大阪局制作分)のドラマガイドで俳優に取材・執筆する仕事
や、教育TVの「趣味悠々」で放送される茶道関連のテキストの取材・執筆。
趣味は古典芸能および伝統工芸の鑑賞、茶道、着物。
江澤恭子(フリーランスライター)
損害保険会社、食品メーカーでの消費者相談、情報サービス会社の広報
担当などを経て、1995年、大阪の「アミ編集者学校」で編集の基礎を学ぶ。
'96年よりライター業を開始。現在の仕事はNHKの朝ドラのドラマガイドと
ホームページの原稿執筆、『オーディオインフォ(補聴器専門雑誌)』
記者、社内報の社長インタビュー、広報誌など。
著書に『人を助ける犬たち 犬とともに歩む人たち』(ミネルヴァ書房)。
■出版記念イベント 「猫毛祭り2010春」 開催
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昨年刊行の『猫毛フェルトの本』の第2弾『もっと猫毛フェルトの本』が、
2月末発行されます。その発行を記念して、「猫毛祭り2010春」を開催いたします。
新著のご紹介の他、下記の通り盛り沢山のプログラムです。
★会期:2月20日(土)〜2月28日(日)11:30〜21:00(最終日20:00)
◇会場:茶房高円寺書林 http://kouenjishorin.jugem.jp/?pid=1
東京都杉並区高円寺北3-34-2 TEL:03-6768-2412
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◆猫毛フェルト指人形劇
大好評だった猫毛フェルト指人形のショートショート芝居の再演。
世界の名作のパロディや猫と人の幸せを考える
オリジナル脚本を「猫毛的」に演じます。
◆『もっと猫毛フェルトの本』 & 第2回チーム猫毛 作品展◆
◆猫毛的撮影講座 &撮影会◆
◆猫グッズ・チャリティバザー
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以下にも詳細がございます。↓
http://nekono-okite.cocolog-nifty.com/blog/matsuri2010.html
読書人と相性が良いけものである猫を通じて、ご興味お持ちいただければ
幸いです。
■【トークセッション】生きのびるための、哲学
『「戦後」の思想―カントからハーバーマス』(白水社)刊行記念
└──────────────────────────────────
★日時 : 2月20日(土) 開場14:00/開演15:00〜
◇場所:海文堂書店 2F ギャラリースペース<Sea Space>
〒650-0022 神戸市中央区元町通3−5−10 電話 078-331-6501
http://www.kaibundo.co.jp books@kaibundo.co.jp
☆参加費:500円
予約は、電話、FAX、メールで海文堂書店までお願いいたします。
50名を超えた場合、立ち見になる可能性があります。
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○プロフィール
細見和之(ほそみ・かずゆき)
1962年、兵庫県篠山市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程
終了。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。ドイツ思想専攻、詩人。
著書『アドルノ 非同一性の哲学』(講談社)、『言葉と記憶』(岩波書店)
。訳書にベンヤミン『パサージュ論』全五巻(共訳、岩波現代文庫)ほか
多数。詩集に『言葉の岸』(思潮社)、『ホッチキス』(書肆山田)。
<聞き手>季村敏夫(きむら・としお)
1948年、京都生まれ。神戸市長田区で育つ。詩人。古物、古書籍商を経て、
現在、アルミ材料商を営む。
著書に『記憶表現論』(共著、昭和堂)、『山上の蜘蛛 神戸モダニズムと
海港都市ノート』(みずのわ出版)。詩集に『木端微塵』(書肆山田)ほか。
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■【講演会】「貧困大国アメリカの未来〜性別を越えて私たちは進む」
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』『ルポ貧困大国アメリカII』
岩波新書著者
└──────────────────────────────────
★日時:2月20日(土)14:00 〜
◇場所:高槻市立総合市民交流センター
〒569−0804 高槻市紺屋町1−2 電話 072-685-3725
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/
☆参加費:無料 申込先着順、定員120名
(高槻市のHPには、この企画の紹介は未だ未掲載のようです)
※堤未果のページ http://mikatsutsumi.spaces.live.com/
※堤未果のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/bunbaba530/folder/8268.html
■東京堂書店 トークショー&講演会
└──────────────────────────────────
◆《偏執と不可能願望》『綺想礼讃』(国書刊行会)出版記念
松山俊太郎氏×安藤礼二氏トークショー
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『綺想礼讃』(国書刊行会/定価6930円)の刊行を記念して、
《伝説の怪人》松山俊太郎翁と、大江健三郎賞作家にして自他共に認め
る松山塾の一番弟子安藤礼二さんの興味津々の対談がついに実現!
めったにない貴重な機会です。ぜひご参加下さい。
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★日時:2月20日(土)15:00〜17:00(開場14:45)
☆参加方法:トークショー当日、『綺想礼讃』国書刊行会刊・定価6930円
(※松山俊太郎氏のサイン本)をご購入頂くことが参加の
条件となります。要予約。
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■石田千さん6日間店長!
└──────────────────────────────────
3月1日(月)から6日(土)まで、東京堂書店ふくろう店リニューアルイ
ベントとして、作家石田千さんを店長にお迎えすることとなりました。
石田さんが会計してくださったり、本にカバーをかけてくださったり、
ご著書にサインをしてくださったり…
夢のような企画、ぜひご来店ください。
また、店長就任期間最終日である6日(土)に、トークショーを開催します。
司会・石田千さん、『ku:nel』や北九州市のPR誌『雲のうえ』など多数
のアートディレクションをされている有山達也さん、『球体』責任編集者
である立花文穂さん、『雲のうえ』編集委員であり自主流通雑誌
『四月と十月』編集発行人でもある牧野伊三夫さんをお迎えし、雑誌に
ついて自由に語っていただきます。
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◆石田千さんふくろう店店長記念
有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さん 鼎談
「雑誌のはなし」 司会・石田千さん
★日時:3月6日土曜日 15:00〜17:00(開場14:45)
☆参加費:500円
◇場所:東京堂書店本店6階(東京都千代田区神田神保町1-17)
http://www.tokyodoshoten.co.jp/
ご予約、お問い合わせは東京堂書店1階カウンターで
お電話(03-3291-5181)でも承ります。
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■「田中栞の豆本づくり」フェア in 東京堂書店ふくろう店
└──────────────────────────────────
豆本作家、書物研究家である田中栞さんが「豆本づくりの工程解説」展示や、
自身の豆本コレクションの展示、また、豆本のワークショップも開催されます。
◆豆本ワークショップ
★3月6日(土)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
★ 同 14:50〜18:00(14時半受付) 「和本(初級)」
★3月7日(日)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
★ 同 14:50〜18:00(14時半受付) 「角背上製の折り本の多い洋本
(中級)」
★3月13日(土)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
同 14:50〜18:00(14時半受付) 「和本(初級)」
★3月14日(日)10:20〜13:00(10時受付) 「角製上製の洋本(初級)
同 14:50〜18:00(14時半受付) 「角背上製の折り洋本(中級)」
ご応募は→電話045-431-1260、koubaido@cam.hi-ho.ne.jp 田中栞まで
◆豆本づくり&本のことなら何でも相談室 予約不要
★3月6(土)7日(日)13日(土)14日(日)各日豆本ワークショップ終了後
★3月5日(金)12日(金)15:00〜18:00
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■あとがき
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またまた発行日が遅れ大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません!
発行人になってから謝り通しですね。本当にすみません。
気づくと回りの人々がみーんなツイッターにハマってます。
おいてけぼりが寂しいのでつい入ってみたのですが…
だからどーな?というか…よくわからない…
つぶやくのも難しいですね。
遊びには流儀があるから、慣れるのに時間かかりそうです。
(というかパスワードを忘れログインできません…)
畠中理恵子
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★PR★ 原 書 房 最新刊 ★ http://harashobo.co.jp/
『総理の娘:知られざる権力者の素顔』
岩見隆夫著
四六判・定価1995円・ISBN:9784562045471
戦後から平成まで11人の総理の娘にインタビューして見えてきた総理の素顔。
時代を担う重さの実態と家族、特に娘との関係だからこそ見えてくる
最高権力者の意外な性格や癖、人間の多面性の尽きない魅力を描く。
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■CONTENTS------------------------------------------------------------
【連載】………………………………………………………………………………
★「虚実皮膜の書評」/ キウ
→ 宣明暦に変わる新しい暦を創出する渋川春海が主人公の小説。
★「ひよっこ行政書士 Rock’n’law相談室」/ いそむらまき
→ 育児休業編パート2
★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
→ 第8回 活版金属活字とその工場、職人を撮影した写真集。
★「本棚つまみ食い」 / 副隊長
→ 自由民権派&民衆VS明治政府という構造ではない「近代」とは。
今月のお休みは……………………………………………………………………
★「育児と書」 /柳瀬徹
★「図書館の壁の穴」/ 田圃兎
★「知るは楽しみ」 / 立木 菜
またの回をお楽しみに!
【トピックス】………………………………………………………………………
→今井智己写真展「光と重力」 inリトルモア地下 〜2/28
→高橋真琴の夢とロマン展 in美術館「えき」KYOTO 〜2/21
→【勁版会】第315回 NHKドラマガイドの作り方
―ゲスト・スピーカー山尾とも子/江澤恭子 2/19
→【トークセッション】生きのびるための、哲学
『「戦後」の思想―カントからハーバーマス』(白水社)刊行記念
細見和之 聞き手/季村敏夫 in海文堂書店 2/20
→【講演会】「貧困大国アメリカの未来〜性別を越えて私たちは進む」
堤未果 in高槻市立総合市民交流センター 2/20
→偏執と不可能願望》 松山俊太郎氏×安藤礼二氏トークショー
『綺想礼讃』(国書刊行会)出版記念 in東京堂書店 2/20
→出版記念イベント 「猫毛祭り2010春」in高円寺書林 2/21〜28
→東京堂書店ふくろう店リニューアル記念 石田千さん6日間店長!
in東京堂書店ふくろう店 3/1〜6
→石田千さん東京堂書店ふくろう店店長記念
有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さん 鼎談「雑誌のはなし」
司会・石田千さん 3/6
→「田中栞の豆本づくり」フェア in東京堂書店ふくろう店 3/1〜14
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■「虚実皮膜の書評 / キウ」
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『天地明察』 冲方丁 角川書店 09.11
江戸時代初期、将軍は四代・家綱から五代・綱吉の治世。中国より将来さ
れて800年、その過ちが明白となった宣明暦に対して、日本独自の新しい太
陰暦を創出して、改暦の事業を成し遂げた渋川春海を主人公とした歴史小
説。
ともかく面白い。渋川春海を取り巻く登場人物たちが何より魅力に満ちて
いる。和算の開祖とも言われる数学の天才・関孝和。戦乱の世から太平の世
へと移行する時代を、武断政治から文治政治へと舵を切ることに尽力した会
津藩藩主にして将軍補佐役の保科正之、将軍家の碁打ち衆の名門・本因坊家
に現れた天才・本因坊道策。他に山崎闇斎、徳川光圀、酒井雅楽頭忠清、渋
川春海の行なった歴史的偉業を様々な人物たちが支える。
しかし、何よりこの小説を面白くしているのは、主人公・渋川春海のキャ
ラクター造形にある。碁打ち衆の名門四家のひとつ、安井家の後継者として
亡き父親と同じ“安井算哲”を名乗る渋川春海は、しかし、公務であるはず
の碁打ちに心底打ち込むことができない。当時将軍ら幕府要人の前で打つ碁
は、決まった手筋を事前に話し合って決めた上で打つことになっており、真
剣勝負ということがなされない。そこに退屈を感じている。また、碁以外に
も、数々の関心事を持つ春海は、特に算術へと深く傾倒してゆく。
小説は、この主人公・春海のなんとも情けない姿から始まる。神社に奉納
される絵馬に、算術の問題が書かれ、それを他の算術好きが説いてゆく算額
奉納。春海は最近帯刀を許されたばかりで、慣れない二刀を腰に差し、ふら
ふらと絵馬を見に行き、算術オタク振りを全開に、邪魔な刀を放り出して、
いきなり神前にて算盤を広げて問題を解き始める。……そんなふうに始まる
この小説の中で、この青年は、多くの人に見守られ、助けられ、励まされな
がら、大人へと成長してゆく。この成長譚としての側面が、この作品を、こ
の上なく面白く感動的に仕上げているのだ。
時代背景も良く描かれている。保科正之を重要な登場人物として配し、時
代がどのように移り変わっていこうとしているのかも分かりやすく描いてい
るし、山鹿素行など、そのような時代の流れに抵抗する思想潮流などにも触
れている。
なかなか姿を現さない重要な登場人物・関孝和の存在も利いている。春海
のライバルとして、常にその心にあり続ける関だが、算術の勝負を介するだ
けで、実際に会うのは随分後になる。そんな二人の関係を見続けている“え
ん”という女性や、碁のライバルでもある年下の道策との関係も面白い。
“えん”との恋愛の行く末や、春海が真剣に碁に取り組んでくれないことに
不満たらたらな道策の孤独な思いなど、物語に彩を添える。
そしてなんといっても、あのなんとも情けなかった春海が大きく成長を遂
げて、宣明暦に変わる新しい暦を創出し、そしてそれを朝廷に認めさせると
いう難事業を、幾多の挫折を乗り越えながら、着実な布石のもと、やり遂げ
る手腕は、読むものに感動を与える。あの軟弱な青年が、ここまで政治的手
腕を発揮できる人間に成長したのかと、読んでいて登場人物たちともども読
み手もうれしくなってしまうことだろう。
しかし、実際はこの渋川春海は相当の才人だったはずで、こんな情けない
泣き虫青年ではなかったのではないかと思う。碁の名門・安井家を継ぐ安井
算哲であり、他に神道、朱子学、算術、測地、暦術に通じるとある。山崎闇
斎から神道を学び、会津藩からも手厚く保護され、碁を通して徳川光圀など
幕府要人とも深い人脈を結んでいる。どう考えても、当時の知的階層のエ
リートであり、サラブレッドであるだろう。それをこれほど、人がよくて、
泣き虫で、誠実で、愚直な人間に描いたところに、この作品の眼目はあり、
それが見事に功を奏している。
この作品は歴史・時代小説として読む以上に、一種のキャラクター小説と
して読むほうが正しいかもしれない。他の登場人物もそうで、“えん”や道
策はどう見てもツンデレ・キャラだ。そういった要素を歴史・時代小説に持
ち込んだことは大きな功績だと思う。しかも、それでいて歴史小説の読み手
につまらないと感じさせることはないのではないか。SF作家の新鋭、という
だけではなく、このジャンルのニュー・ウェーブとしても、更なる作品が期
待される。
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■「ひよっこ行政書士 Rock’n’law相談室 / いそむらまき 」
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育児休業編パート2
2年ほど前に育児休業について書きましたが、最近またこれについて
調べる機会があり、あれからまた育児・介護休業法が改正されたので、再び
改正について書いてみようかと思います。そして今回はそのなかでもお父さん
についてポイントをしぼって書いてみようかと思っています。
「なぜお父さんか?」というと、今回の改正でお父さんにとってもらおう!
という部分が多く見受けられ、とってみたいけど無理だよなぁと思っている方
に、「とれるかも!」と希望を持っていただけたらなぁという気持ちからです。
はてさて、その前に1つ大きく変わることがありますので、それについて
ふれておきます。現行では育児休業中には育児休業基本給付金というものが、
簡単にいうと月給の30%分支給され、復帰後6ヶ月仕事を継続すれば、一括で
育児休業者職場復帰給付金が20%分支給されるということになっていますが、
これが今年の4月以降に取得する人に関しては一本化され、育児休業中に
50%分が支給されるということになりました。本来は40%らしいのですが、
当面は50%に引き上げるということらしいです。そもそもお給料がもらえなく
なって困るのだから、休業中に全部払うのが道理だと思うのですが、そのよう
に変わってよかったですね!
ではお父さんについての改正についてに移りますね。
まず1つは、お父さんが育児休業を2回取得できるようになるということ
です。2回ってどういうことかというと、お父さんが育児休業を取得する機会
として一定数ありうるのが、お母さんが産休中である期間です。産後休業は
8週間ありますが、ご存知のように、この間はお母さんは赤ちゃんのお世話が
大変なうえに、自分の身体を休めなければいけないため、人の手が必要です
よね。里帰りなどすることも多いかと思いますが、お父さんの手助けがあれば
2人でも乗り切れるというものです。けれど今まではこの期間に1度お父さん
が育休をとってしまうと、特別な事情がないかぎり2度目をとることができ
なくなってしまいます。
まずは産後にとって、もう少し大きくなってからお母さんとバトンタッチで
再度赤ちゃんの面倒をみるとかいうことはできなかったのです。それが!この
改正では特別な理由がなくとも2回に分けて取得することができるようになり
ました。どっちかにしなくていいのです。
2つめは、専業主婦(夫)除外規定の廃止です。今までは労使協定によって、
配偶者が就業していない場合は育児休業をとることはできないという規定を
会社によっては制定することができたのですが、これは禁止されることとなり
ます。っていうか、私はこんな制定をすることができること知りませんでした。
結構ダメだった会社多いのでしょうか? だとしたら大きな変更ですよね!
3つめは、「パパ・ママ育休プラス」というまるで携帯電話のプランみたい
な名前の制度です。育児休業は子が1歳になるまでとることができるのです
が、お母さんもお父さんも取得する場合には、1歳2ヶ月まで延長できること
になるそうです。お母さんとお父さんがかぶる期間があってもいいそうです。
2人で一定期間赤ちゃんに専念できるっていうのも幸せな感じですね!
なぁんて書いてきましたが、実は「とれねーよそんなの!」って思ってる方
も多いのでしょうか。厚労省の出している資料を見ると3割の男性は育児休業
をとりたいと思っているようですが、実際の取得率は2%にも満たないのです
ね。難しいものです。でも、少しでもこの改正で変わっていけばいいなあと
思います。あ、ちなみにこの改正が施行されるのは今年の6月からです。
みなさまのご相談やご意見、または、それは違うぞ!などというおしかりも
お待ちしています。そのほかにも法律にからんで何か知りたいことなどあれば
お寄せください。もちろん、仕事依頼、メール相談(初回無料)もお待ちして
おります。
◎いそむらまき行政書士事務所 rockandlaw@yahoo.co.jp
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■「ときには積ん読の日々 / 吉上恭太 」
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第8回 文字の宇宙
写真を見るのは好きだけれど、写真集はなるべく買わないようにしている。
値段が高価だし、かさばるし、重たいし。いつものように枕の横に積んでおく
と何かの拍子に崩れて、ケガをしかねない。だから、欲しい写真集があっても、
アート系の書店で立ち見をするだけですませている。写真集の良さは、手元に
おいてじっくり、何度も味わわなければわからないことは、重々承知している
のだが。
先日、その禁を破って(じつは破ってばかりなのだけど……)、1冊の写真
集を購入した。『文字の母たち』(港千尋 著 インスクリプト)だ。パリ・
フランス国立印刷所と東京・大日本印刷にある活版金属活字とその工場、職人
を撮影した写真集で、モノクロ(一部カラー)で撮られた金属の文字を見てい
ると、かつて覚えた恍惚感を思い出させてくれる。
奥付を見ると、この写真集が出版されたのは2007年のことで、そのときも手
にとって買おうかどうか迷った記憶がある。もう第3刷りになっている。地味
な写真集なのに、意外と活版愛好者は多いのかもしれない。そういえばデパー
トで行われた使用されなくなった活版文字を販売する催しは盛況だったっけ。
3年ほど前に一度はあきらめた写真集をいまごろになって買い求めたのは、
ある会合後の飲み会で西田書店のSさんと話したからだった。まだ若い女性で
あるSさんは、活版印刷をこよなく愛していて、大手書店に勤めていたのだが、
活版印刷で本を出している西田書店で募集があるのを知って、すぐに転職した
のだという。そのSさんと話しているうちに、いろいろな思い出が蘇ってきた。
ぼくが週刊誌に勤めていた30年前は、まだ週刊誌のような雑誌は、活版印
刷が中心だったのだと思う。もちろんコンピューターはおろかワープロさえ一
般的ではなくて、原稿は原稿用紙の升目に文字を一字一字書いてうめていたわ
けだ。アルバイトから正社員になったその日の夜、見習い編集者のぼくは、さ
っそく印刷所に出張校正に行くように命じられた。6時頃に印刷所の出張校正
の部屋に行くと、先輩が黙々とゲラ(校正紙)を読んでいて、ぼくは借りてき
た猫のようにテーブルのすみっこにちょこんと座って、先輩が読み終えたゲラ
を見ていた。文章のところどころに赤ペンでが訂正が入り、また欄外には、何
行かページに収まりきらない文章が印刷されていた。そのはみ出してしまった
文章を入れるために、他の文章を大幅に削っていたりもした。
ぼくの初めての仕事は、読み終えた校正紙を印刷所の営業の人にわたすこと
だった。校正紙を一枚か二枚を持って、二階に行くと、そこは大きな作業所に
なっていて、数人の職人さんたちが文字の入った棚の間を動いている。これは
文選という作業で、原稿に従って活字の入っている棚から活字を拾っているの
だった。
初めて、その文字の入った棚を見たとき、頭がくらくらしたのをよく覚えて
いる。何千、何万という文字が整然と棚に並んでいる。その棚に挟まれた通路
を行き来しながら、職人さんはピンセットを使って小さな箱に金属製の文字の
ハンコを拾って入れていく。まるで文字の宇宙に漂っているような、不思議な
光景だった。
それにしても文選の職人さんの原稿の文字を判読する能力はすごかった!
当時、編集部にいた名物編集者のEさんが書く字は独特で、ほとんど現代アー
トといえそうなものだったのだ。本人も自分の書いたメモを判読できないこと
があるのだから相当なものだ。その原稿をほとんど下駄をはく(判読不明の文
字、活字がない場合、活字を逆さまにしておくと下駄の足跡のように印刷され
る)ことがなかった。話によると、どうやらEさん専門の職人さんがいたらしい。
ぼくも常盤新平さんのコラムを担当していたのだが、いつも締め切りギリギ
リでもらう原稿は原稿用紙の升目に入っているものの、たまにどうにも読めな
い文字があった。周囲の先輩に聞いてもわからないときは、「文選さーん、お
願いしまーす」と小さな声でいってから、そのまま入稿してしまっていた。の
ちほど出張校正に行って、文選さんに文字を拾ってもらって出てきた校正紙を
見て、「あー、なるほど!」ということが一度ならずあったのだった。情けな
い話ですけど……。
常盤さんの原稿については後日談があって、さる大手出版社の編集者と話す
ことがあって、その人も常盤さんに原稿をもらっていた。ぼくが常盤さんの字
について話題にしようとしたところ、「常盤さんの原稿はいつもきれいで、一
字一字きちんと書いてくれるので助かります」と先にいわれてしまい、「?!」
……ぼくは苦笑するしかなかった。担当者のちがいだな、その出版社の編集者
は美しい女性だったし……。
◎吉上恭太 文筆業。仕事よりギターを弾いていることが多い。
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■「本棚つまみ食い/ 副隊長」
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オリンピックは見たいけど、夜は寒いので布団の中でオリンピックが見たい
なあ、自分の部屋にはテレビがないけど・・・上手い方法はないものか。と考え
ているうちに寝入ってしまう今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。私は
どうも最近寝てばかりいるようです。
今回は、今月完結する岩波新書のシリーズ日本近現代史から第二巻の
『民権と憲法』、牧原憲夫、岩波書店、2006
を取り上げてみたいと思います。ちなみにこの本で取り扱われる時代は、西南
戦争以後から帝国議会の開設まで(1877〜1890年位)です。
いきなりですが、この本の一番の特徴を挙げてしまうと、本の帯に記されて
いるとおり「政府、民権派、民衆の三極構造」ということが言えます。これを
押さえた上で、私達が受けた日本史の授業などを思い返してみると、この時代
は自由民権運動と明治政府の対立ということで教わることが多かったと思いま
す。もちろん学校だけでなく、例えば中央公論社の『日本の歴史 21巻
近代国家の出発』、色川大吉、1974(手元にある文庫版、原著は1966年)でも
この時代は専ら自由民権派と明治政府との二極の対立として描かれています。
この図式の中で私達は自由民権派&民衆VS明治政府という構造でこの時代を
イメージしていたのではないかと思います。要するに自由民権運動は民衆の代
弁者であったような。しかし必ずしもそうではないのだというのが牧原著の肝
です。民衆と自由民権派は反政府という点は共通していたが、民衆を近代的な
国民に組織しようとした点では自由民権派はむしろ明治政府と近く、別に民衆
の希望をそのままくみ上げているわけではないというのです。
明治政府は例えば教育制度を整備して民衆を教化することによって、自由民
権派は民衆自らを政治参加させることによって、それぞれ民衆を権利と義務を
弁えた国民にすることをめざしていました。一方の民衆はそれまで政治に参加
したことはないわけですから、乱暴に言ってしまえば自分達にいいようにやっ
てくれればそれでいいわけです。
そのため民衆は、米価が上がると放火や窃盗に走り、政府に米価統制を求め
たりするわけです。むしろこういう局面で積極的に介入していくのが民衆の求
める正しい政府なのです。しかし政府は商売の自由を認めた以上介入はしない
という態度をとり、自由民権派もこうした民衆を自由経済の原則を理解しない
ものであると批判します。その一方で、激しく反政府の演説を行う自由民権派
は、その点では民衆と共振していました。そこから(自由民権派の)自由党に
組織された農民達が、自由民権の論理を逸脱して暴発していく秩父事件のよう
な事件も起きて来ると述べられています。
この三極のせめぎあいのなかで、最終的に民衆は近代的な国民へとなってい
きます。すでに出来上がっている近代国家に生きている我々の視点から、近代
国家の形成期を生きた人々の振る舞いを見ることは、非常に興味深いものがあ
ります。前近代的な異議申し立ての作法(放火や窃盗!)をほんの120年前の
人々がしていたのかということをかえって新鮮に感じたりもします。こうした
記述がこの本の一番の読みどころでしょう。
この論点に興味のある方は同じ牧原氏の
『客分と国民のあいだ』、吉川弘文館、1998もぜひ読んでみて下さい。
また最初に少しふれた色川著のほうは要所要所で人物に焦点を当てた記述が
なされています。加波山事件の富松正安や武相困民党の須長漣造など歴史に少
しだけ名を残していった人々の記録が、地域史へのさらなる興味を呼び起こし
てくれる一冊です。この時代に関心をもたれたらあわせてどうぞ。
◎副隊長 鉄道とペンギンの好きな書店員
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■トピックス
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■今井智己写真展「光と重力」
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「風景が思考する
風景に魂があるとかそういうことでなく
言葉を持った思考でこっちにやってくる
その現場に立ち合った」
保坂和志
移ろいゆく景色を静かに見つめる今井さんの目は、土地や物体の固有性を
解き放ち、強く優しく目の前の場所と交感している。それは、あまりに真っすぐ
美しく、時に不気味に思えるくらいに光と重力を写し撮る…。だから、どれもが
倚りかからず語りすぎず、なんでもない風景を、聞いたことのない「対話」の
ありように結実させている。こんなにも丁寧に、こんなにも澄んで、世界との
新しい関係を今井さんに教えてもらった。
★日時:2月6日(土)〜28日(日)定休・月 12時-19時
(ただし、2/12・2/19は18時にて閉場いたします。)
◇場所:リトルモア地下
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-56-6 B1F 電話03-3401-1042
地下直通(展示開催中のみ開通) 電話03-5474-9588
info[at]littlemore.co.jp
☆入場料:200円
協力:有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリー
協賛:株式会社カシマ
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◆[特別企画]アーティストトーク
1.今井智己×金村修(写真家)
2010年2月12日(金)19時30分スタート(19時15分開場)
2.今井智己×服部一成(デザイナー)
2010年2月19日(金)19時30分スタート(19時15分開場)
1、2 各回入場料500円 定員40名 要予約 1月12日(火)受付開始
ご予約は電話03-3401-1042平日(10時〜18時)まで。
★今井智己写真集『光と重力』(リトルモア刊)発売中 定価:3990円(税込)
今井智己/ 1974年広島県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。濃やか
に対象のディテールをとらえる静謐な世界観に定評がある若手の本格派。山崎豊
子『白い巨塔』(文庫版第1巻〜第5巻)、恩田陸『図書室の海』等書籍の装丁
や、雑誌「流行通信」「真夜中」など主にエディトリアルの分野で活躍。
また、舟越 桂「夏の邸宅」展(2008・東京都庭園美術館)カタログ写真撮影
なども手掛ける。主な写真集に『真昼』(2001・青幻舎)
『In- between10 リトアニア・ベルギー』(2005・EU・ジャパンフェスト
日本委員会) http//www.imaitomoki.com
■高橋真琴の夢とロマン展 -少女達の瞳が輝く時-
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★2月3日(水) 〜 21日(日) [会期中無休]10時 〜20時
(入場締切 19時30分まで)
◇場所 :<美術館「えき」KYOTO> 電話:075-352-1111(大代表)
〒600-8555 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
http://www.wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html
☆参加費: 600円
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大きな瞳に輝く星と優雅に舞う花々…少女漫画の王道とも言えるこの伝統的
な表現は半世紀以上のときを重ね、一人の画家によって『少女画』として確立
されました。絵物語や漫画をはじめ、高橋真琴ならではの華麗で繊細に描か
れた『少女画』は数多くの少女誌の表紙を華々しく飾り、また一方では文具や
雑貨のデザインを積極的に行い、少女達に宝物のように愛用され、「憧れ」や
「ときめき」の象徴として一世を風靡しました。
『少女画』にはパリの風景、流行のファッション、ヘアスタイルなど、少女達の
心を満たすエッセンスが凝縮され、豊かな想像力を養うほどに魅了したのです。
『少女画』の多くが正面を向いている理由には、明確な作家の願いと意図があ
るのです。嬉しい時や悲しい時に、見る者と「描いた少女」が共に語り合えるよ
うにと、微妙な表情を意識して描いています。『少女画』は心で見る事で語り合
え、自分だけの物語も生み出すことができるのです。卓越した高橋真琴の画
業は各界で活躍する作家達にも少女期文化のバイブルとして多大な影響を
与え続けています。
本展では、原画の他、真琴デザイン文具、雑貨、また初公開となるラフスケッ
チや貴重な資料など、約230点を展覧します。高橋真琴の初期から現在に至
る代表作の原画を最大規模で一堂に集め、一代で築いた『少女画』の魅力を
余す事なくご紹介します。繊細な作品の創造過程にも迫る、初の試みです。
□主催:朝日新聞社/特別協力:真琴画廊/協力:スタジオ・タック
■【勁版会】第315回 NHKドラマガイドの作り方
―ゲスト・スピーカー山尾とも子/江澤恭子
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★日時:2月19日(金)19:00 〜
◇場所:<新大阪丸ビル> 本館会議室 712号室
大阪市東淀川区東中島1−18−5 電話06-6321-1516
http://www.japan-life.co.jp/jp/about/map.html
☆参加費:400円程度(会場費を参加者で頭割り)
*終了後、懇親二次会を予定 参加費3000円程度
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NHK“朝の連続テレビ小説”=朝ドラは、東京/大阪と交互制作。現在放映中
の「ウェルかめ」は、大阪制作です。大阪制作のドラマガイド(NHK出版)
は、大阪で取材・制作されています。「ウェルかめ」「だんだん」
「ちりとてちん」など10年以上、ドラマガイドの取材と執筆に関わる
ライターお二人に、ドラマガイドの面白さ、俳優への取材秘話、
NHK出版編集部とのつきあい方など、楽しく話していただきます。
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○プロフィール
山尾とも子(フリーランスライター)
中学校教師、OL、編集プロダクション勤務を経て1990年よりフリーランス
のライターになる。NHK出版発行の育児雑誌(月刊)で11年余り、毎月取
材原稿を書いた。並行して書籍のリライトなども行う。現在の主な仕事は
NHKの朝ドラ(大阪局制作分)のドラマガイドで俳優に取材・執筆する仕事
や、教育TVの「趣味悠々」で放送される茶道関連のテキストの取材・執筆。
趣味は古典芸能および伝統工芸の鑑賞、茶道、着物。
江澤恭子(フリーランスライター)
損害保険会社、食品メーカーでの消費者相談、情報サービス会社の広報
担当などを経て、1995年、大阪の「アミ編集者学校」で編集の基礎を学ぶ。
'96年よりライター業を開始。現在の仕事はNHKの朝ドラのドラマガイドと
ホームページの原稿執筆、『オーディオインフォ(補聴器専門雑誌)』
記者、社内報の社長インタビュー、広報誌など。
著書に『人を助ける犬たち 犬とともに歩む人たち』(ミネルヴァ書房)。
■出版記念イベント 「猫毛祭り2010春」 開催
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昨年刊行の『猫毛フェルトの本』の第2弾『もっと猫毛フェルトの本』が、
2月末発行されます。その発行を記念して、「猫毛祭り2010春」を開催いたします。
新著のご紹介の他、下記の通り盛り沢山のプログラムです。
★会期:2月20日(土)〜2月28日(日)11:30〜21:00(最終日20:00)
◇会場:茶房高円寺書林 http://kouenjishorin.jugem.jp/?pid=1
東京都杉並区高円寺北3-34-2 TEL:03-6768-2412
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◆猫毛フェルト指人形劇
大好評だった猫毛フェルト指人形のショートショート芝居の再演。
世界の名作のパロディや猫と人の幸せを考える
オリジナル脚本を「猫毛的」に演じます。
◆『もっと猫毛フェルトの本』 & 第2回チーム猫毛 作品展◆
◆猫毛的撮影講座 &撮影会◆
◆猫グッズ・チャリティバザー
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以下にも詳細がございます。↓
http://nekono-okite.cocolog-nifty.com/blog/matsuri2010.html
読書人と相性が良いけものである猫を通じて、ご興味お持ちいただければ
幸いです。
■【トークセッション】生きのびるための、哲学
『「戦後」の思想―カントからハーバーマス』(白水社)刊行記念
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★日時 : 2月20日(土) 開場14:00/開演15:00〜
◇場所:海文堂書店 2F ギャラリースペース<Sea Space>
〒650-0022 神戸市中央区元町通3−5−10 電話 078-331-6501
http://www.kaibundo.co.jp books@kaibundo.co.jp
☆参加費:500円
予約は、電話、FAX、メールで海文堂書店までお願いいたします。
50名を超えた場合、立ち見になる可能性があります。
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○プロフィール
細見和之(ほそみ・かずゆき)
1962年、兵庫県篠山市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程
終了。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。ドイツ思想専攻、詩人。
著書『アドルノ 非同一性の哲学』(講談社)、『言葉と記憶』(岩波書店)
。訳書にベンヤミン『パサージュ論』全五巻(共訳、岩波現代文庫)ほか
多数。詩集に『言葉の岸』(思潮社)、『ホッチキス』(書肆山田)。
<聞き手>季村敏夫(きむら・としお)
1948年、京都生まれ。神戸市長田区で育つ。詩人。古物、古書籍商を経て、
現在、アルミ材料商を営む。
著書に『記憶表現論』(共著、昭和堂)、『山上の蜘蛛 神戸モダニズムと
海港都市ノート』(みずのわ出版)。詩集に『木端微塵』(書肆山田)ほか。
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■【講演会】「貧困大国アメリカの未来〜性別を越えて私たちは進む」
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』『ルポ貧困大国アメリカII』
岩波新書著者
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★日時:2月20日(土)14:00 〜
◇場所:高槻市立総合市民交流センター
〒569−0804 高槻市紺屋町1−2 電話 072-685-3725
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/
☆参加費:無料 申込先着順、定員120名
(高槻市のHPには、この企画の紹介は未だ未掲載のようです)
※堤未果のページ http://mikatsutsumi.spaces.live.com/
※堤未果のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/bunbaba530/folder/8268.html
■東京堂書店 トークショー&講演会
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◆《偏執と不可能願望》『綺想礼讃』(国書刊行会)出版記念
松山俊太郎氏×安藤礼二氏トークショー
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『綺想礼讃』(国書刊行会/定価6930円)の刊行を記念して、
《伝説の怪人》松山俊太郎翁と、大江健三郎賞作家にして自他共に認め
る松山塾の一番弟子安藤礼二さんの興味津々の対談がついに実現!
めったにない貴重な機会です。ぜひご参加下さい。
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★日時:2月20日(土)15:00〜17:00(開場14:45)
☆参加方法:トークショー当日、『綺想礼讃』国書刊行会刊・定価6930円
(※松山俊太郎氏のサイン本)をご購入頂くことが参加の
条件となります。要予約。
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■石田千さん6日間店長!
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3月1日(月)から6日(土)まで、東京堂書店ふくろう店リニューアルイ
ベントとして、作家石田千さんを店長にお迎えすることとなりました。
石田さんが会計してくださったり、本にカバーをかけてくださったり、
ご著書にサインをしてくださったり…
夢のような企画、ぜひご来店ください。
また、店長就任期間最終日である6日(土)に、トークショーを開催します。
司会・石田千さん、『ku:nel』や北九州市のPR誌『雲のうえ』など多数
のアートディレクションをされている有山達也さん、『球体』責任編集者
である立花文穂さん、『雲のうえ』編集委員であり自主流通雑誌
『四月と十月』編集発行人でもある牧野伊三夫さんをお迎えし、雑誌に
ついて自由に語っていただきます。
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◆石田千さんふくろう店店長記念
有山達也さん×立花文穂さん×牧野伊三夫さん 鼎談
「雑誌のはなし」 司会・石田千さん
★日時:3月6日土曜日 15:00〜17:00(開場14:45)
☆参加費:500円
◇場所:東京堂書店本店6階(東京都千代田区神田神保町1-17)
http://www.tokyodoshoten.co.jp/
ご予約、お問い合わせは東京堂書店1階カウンターで
お電話(03-3291-5181)でも承ります。
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■「田中栞の豆本づくり」フェア in 東京堂書店ふくろう店
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豆本作家、書物研究家である田中栞さんが「豆本づくりの工程解説」展示や、
自身の豆本コレクションの展示、また、豆本のワークショップも開催されます。
◆豆本ワークショップ
★3月6日(土)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
★ 同 14:50〜18:00(14時半受付) 「和本(初級)」
★3月7日(日)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
★ 同 14:50〜18:00(14時半受付) 「角背上製の折り本の多い洋本
(中級)」
★3月13日(土)10:20〜13:00(10時受付) 「角背上製の洋本(初級)」
同 14:50〜18:00(14時半受付) 「和本(初級)」
★3月14日(日)10:20〜13:00(10時受付) 「角製上製の洋本(初級)
同 14:50〜18:00(14時半受付) 「角背上製の折り洋本(中級)」
ご応募は→電話045-431-1260、koubaido@cam.hi-ho.ne.jp 田中栞まで
◆豆本づくり&本のことなら何でも相談室 予約不要
★3月6(土)7日(日)13日(土)14日(日)各日豆本ワークショップ終了後
★3月5日(金)12日(金)15:00〜18:00
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■あとがき
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またまた発行日が遅れ大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません!
発行人になってから謝り通しですね。本当にすみません。
気づくと回りの人々がみーんなツイッターにハマってます。
おいてけぼりが寂しいのでつい入ってみたのですが…
だからどーな?というか…よくわからない…
つぶやくのも難しいですね。
遊びには流儀があるから、慣れるのに時間かかりそうです。
(というかパスワードを忘れログインできません…)
畠中理恵子
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