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[本]のメルマガvol.306
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■■ [本]のメルマガ                 2007.12.15.発行
■■                              vol.306
■■  mailmagazine of books         [双子の出産一時金 号]
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■CONTENTS----------------------------------------------------------
★トピックス 

★「育児と書」柳瀬徹
→年内は、お休みの予定でーす。

★「ひよっこ行政書士のRock'n'law(ロッケンロー)相談室」/うすいまき
→20〜30代女性の切実な問題を取り上げます。

★「虚実皮膜の書評」/キウ
→ノーベル賞作家の新刊です。

★「帰ってきた中国古典で浅学菲才が直る?」/守屋淳 
→人の和を作れない筆者が、その重要さを語ります。

★「図書館の壁の穴」/田圃兎
→今回はお休みの月でーす。
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     株式会社コーチングバンク代表取締役 原口佳典 著
   『人の力を引き出すコーチング術』(平凡社新書404)720円
    2008/1/10刊行決定! 〜あなたもできるコーチング!〜
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図説 アシェット版 ヨーロッパ歴史百科:系譜から見たヨーロッパ文明の
歴史 P・ラメゾン編 P・ヴィダル=ナケ歴史監修 樺山紘一監訳
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国家・文明・文化間の複雑な関係が一目瞭然。図版450、地図160、系譜図
(血縁図・関係図)80を駆使して政治や文化の来歴を視覚的に再現、ヨー
ロッパの全体像を巨視的に読み解く出色の名著。オールカラー、函入。呈内
容見本。
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■「ひよっこ行政書士のRock'n'law(ロッケンロー)相談室」/
いそむらまき
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早いものでもう師走。師走とはいえ、なぜこの時期になると街はこんなにも
人で一杯になるのでしょうか?忘年会やボーナスでの買い物なのですかねぇ。
そして最近クリスマスのイルミネーションはどうして青くて冷たい感じのす
るものばかりになったのでしょうか。。
さて、そんなことはさておき、今回は前回同様に労働に関することですが、
育児休業についてちょっと書かせていただこうと思います。

というのも、先日、某知り合いにめでたく赤ちゃんができ、仕事はどうする
かという話になったときに、彼女は、休んでいるのに社長に育児休業手当を
払ってくれというのはいいづらいというのです。何ともつつましい彼女では
ありますが、それは大きな勘違いなのであります。そうか、そう思っている
人もいるのかと気づき、ちょっと法律とは逸れてしまうところも多いのです
が書いてみようかと思ったしだいです。ご存知の方はすみません。

早速ですが、育児休業というのは、出産の翌日から8週間を経過した日から、
原則赤ちゃんが1歳になる誕生日の前日まで取得できるものです(8週間は
産後休業期間)。育児休業の制度は育児・介護休業法に定められているもの
で、事業者は休業したいという労働者の申し出を断ることはできませんし、
もちろん解雇したり、不利益な取扱いをしたりもしてはいけません。

そして、この育児休業の間に減ってしまった、もしくはなくなってしまった
収入を補足するために支給されるのが育児休業基本給付金です。これは事業
主が払うのではなく、雇用保険の被保険者に払われるもので、ハローワーク
に申請するのです。つまり、この給付金について彼女のように社長に悪いと
思う必要はないのです。

この給付金の支給要件は、
被保険者が1歳(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6か月)未満の子
を養育するために育児休業を取得した場合に、休業開始前の2年間に賃金支
払基礎日数11日以上ある月(過去に基本手当の受給資格決定を受けたことが
ある方については、その後のものに限ります。)が12か月以上であり、
1)育児休業期間中の各1か月毎に、休業開始前の1か月当たりの賃金の8割
以上の賃金が支払われていないこと
2)休業している日数が各支給対象期間ごとに20日以上あること
ということです。

そして気になる支給額は原則として、
休業開始時賃金日額×支給日数の30%相当額
だそうです。
この、休業開始時賃金日額は育児休業開始前6か月の賃金を180で除した額な
ので、休業開始前6か月は残業をたくさんしてかせいでおくとよい、といい
たいところですが、妊婦さんにそれはキツイのか。うまくいかないものです。

ところで、え?30%って少なくない?と思われる方もいると思いますが、
これ以外に、育児休業者職場復帰給付金というのがあり、育児休業があけて
もとの職場に復帰し、6か月が経過した時点でもらえます。もらい逃げを防
止するのが目的なのでしょうか。これは、先ほどの金額を今度は10%にし
てもらえます。つまり合計で40%もらえるわけです。ちなみに、これは暫
定的に10%アップされており、今なら合計50%になっているそうです。
平成22年3月31日までに育児休業基本給付金の支給対象となる育児休業を開
始した方がキャンペーン(笑)対象らしいので、みんな急げ!です。

さて、そのほかにも、先ほどかいた産後休業期間と出産日以前42日間のあい
だで休んだ日は、給料が支払われなかった場合、出産手当金が支払われ、ま
た1児ごとに35万円の出産育児一時金が、今度は健康保険から支給されます。
ちなみに双子の場合は出産一時金は当然×2になるそうです。

さてさて、このように、はじめに書いた彼女の心配は無用ではありますが、
そうはいっても、代わりの人をその間探さなくてはいけないし、なかなか杓
子定規に権利があるというのも言いづらいこともあるのだと思います。

でも、中小企業であればこれらに関する助成金も存在しています。たとえば、
中小企業子育て支援助成金というものでは、常用労働者100人以下の企業に
おいて、育児休業取得者、短時間勤務制度の適用者が初めて生じた事業主に、
要件を満たせば1人目では100万円、2人目では60万円が支給されます。こ
のほかの助成金もあるので、一緒に社長に伝えたりすると、スムーズにこと
が運んだりすることもあるかもしれません。自信はありませんが。。

とうことで、少子化の問題が取沙汰される昨今ですが、少しは世のためにな
ることが書けていれば幸いです。そして、今年一年お読みいただいた方はど
うもありがとうございました。少し早いですが、よいお年を!

みなさまのご相談やご意見、または、それは違うぞ!などというおしかりも
お待ちしています。そのほかにも法律にからんで何か知りたいことなどあれ
ばお寄せください。もちろん、仕事依頼、メール相談(初回無料)もお待ちし
ております。

申し遅れましたが、事務所の名称を以下に変更しました。よろしくお願いし
ます。
いそむらまき行政書士事務所
rockandlaw@yahoo.co.jp
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■「虚実皮膜の書評」/キウ
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『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』 大江健三郎 新潮社
07.11

 日夏耿之介訳のポオの詩からタイトルを取るとともに、少年の頃に著者が
出会ったポオの詩集の中に現れる永遠の美少女の像をベースにしつつ、現実
の社会の中で歳を重ねながら困難を乗り越えて強く生きる女性に、そのアナ
ベル・リイを重ね合わせつつ語ってゆくという手法。『取替え子』以来の主
人公を大江健三郎自身に擬しての展開だが、今回はむしろ語り手としての
「私」であり、主人公は「私」と同年代の国際派女優サクラ・オギ・マガー
シャックである。

 三十年前にドイツの作家クライストの生誕200年記念として「ミヒャエル・
コールハースの運命」という作品を世界各国で映画化しようという企画が起
こり、日本では主人公の作家「私」の脚本で映画製作の話が進み始める。プ
ロデューサー役の木守有が出演する女優としてサクラさんを主人公の作家に
紹介する。徐々にサクラさんと「私」は意気投合してゆき、映画の内容もサ
クラさんの意向を中心に進行する形に。しかしその話の進行中に映画スタッ
フのチャイルド・ポルノ疑惑が起こり、映画製作の企画自体が座礁してしま
い、そのことを説得させる過程で、サクラさんが幼少期に保護者でもあった
米軍兵士によって性的虐待を受けていたことが明らかになり、精神病院へ入
院することになってしまう。

 三十年の年月を経て、再びプロデューサーとしての木守が「私」の前に現
れ、サクラさんが再びあの頃に構想した映画を撮りたいと希望しているとい
う。そもそも映画の構想は、「ミヒャエル・コールハースの運命」を下敷き
にしながら、大江健三郎自身がたびたびその作品群の中で取り上げてきた、
自身の故郷における幕末期の二度にわたる一揆を物語るものになる予定だっ
た。その一揆へ向けての指導者メイスケとその母、その母の群集に対する
「口説き」を、舞台として行い、それを映像に収めたいという。「私」は承
諾し、舞台・映画製作は進んでゆく。

 そのようにしてこの物語は三十年越しに、いや、サクラさんが無意識のう
ちにおびえていた、自分の庇護者であり結婚するにも至る米兵によって、幼
少の頃、自身に行われていた性的虐待の痛手を、克服するように、前向きに
締めくくられている。

 計画の挫折、というテーマは、大江作品にはなじみのもので、そのような
アンチ・クライマックスに対して、それらの挫折を乗り越えて、その先へ進
んでいこう・目的を完遂しようとする強い女性を描くということは、自身も
インタビューで答えているけれど、初めてのこと。そのような作風の新しい
展開を、私は好意的に受け止めた。

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■「帰ってきた中国古典で浅学菲才が直る?」/守屋淳 
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25「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」『孟子』

今回、取り上げるのは孟子の言葉なんですが、実はわたくし孟子が苦手なん
です(おいおい・笑)今回の言葉のように、良い言葉も結構あるんですが、
なにせ論争させると「言い負かせばOK」みたいな面があって、なんだか
なーというのが一つ。

もう一つは、自分は偉い知識人なので、尊重されて当然、大金もらって当然
みたいな極悪経営コンサルタントのような感じのある所。昔、アメリカの経
営コンサルタント会社にいた人の告白録みたいな本を読んで事あるんですが、
もうクライアントのお金で贅沢し放題、で、相手の会社が傾き始めたらとっ
と逃げちゃうわけです(笑)。なんだか、こりゃ現代の孟子だな、と思った
ことがありました……

ただ、まあ、本人の行いはともかく、行っていることにはなかなか名言があ
りまして、その一つが今回の言葉。

「天の時」とは、チャンスのこと。確かにチャンスをものにしていくは、成
功のもとですが、残念ながら勝ち取った成功を維持し続ける基盤にはならな
いわけです。昔、パソコンが普及する前は、写植屋さんが必須で仕事殺到し
ていたそうですが、これなんか「天の時」の最たるものかもしれません。

では、成功を維持し続けるには何が必要か、ビジネスでいえばインフラや経
営環境、つまり「地の利」が必要になってくる、というのが二番目。書店で
いえば、不景気になっても立地条件の良いお店は、売り上げ維持できるのと、
イメージとしてはそっくりでしょう。

しかし、この「地の利」があったとしても、書店であれば、その内部でいが
み合いや不祥事が起これば、それでアウトになることもあるわけです。いく
ら環境に恵まれていても、「人の和」がないと繁栄は続かないのです……

そういえば、写植屋さんの場合も、パソコンの普及とともに廃れていくので
すが、景気のいい頃、なかには得張り散らしていた人もいたらしく、そうい
う人は真っ先にダメになっていったとか……。人としてどこまできちんとし
た人間関係を作れたか、というのもおそらく「人の和」には入ってくるんで
しょうねー。

そういえば、書店の新入社員だった頃の話。時効だから書いてしまいますが、
新書担当だったとき、棚の補充を緻密にしようと、注文書出す以外に、自分
で某取次の倉庫に売れた分を抜きにいっていたことがありました。

そしたら、そこの担当者から「ちゃんと注文分出荷してるのに、なに抜きに
来ているんだ」と激しく怒られたことがあります。ちょっと、言われている
意味がわからず、そのときは「そうですか」とお茶を濁していたんですが、
今から考えると、そのおじさん悪い意味での職人気質、傲慢になっていたん
でしょうね。俺たちゃきちんと仕事しているんだ、余計なことすんな、と。
そこはその後、潰れてしまう運命となりましたが……

会社という金看板外しても、出版社の方々につき合ってもらえるかが勝負だ、
とよく部下に言っていた記憶があるんですが(今から考えると、私ごときが
言える言葉では全くありませんでした、スミマセン……)、そういった「人
の和」を繋ぐポイントは謙虚さになるのかもしれませんねー。ということで、
いまだメルマガという形で関係の続いている皆様に感謝しつつ、2007年
の〆としたいと思います。みなさま、よい年末年始をお過ごしくださいませ。

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■あとがき
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>広告も出ていますが
>はあはあ
>5日号の編集でお馴染みの原口佳典さんが『人の力を引き出すコーチング
術』(平凡社新書)という本を出しますので、よろしくお願いします。
>おお、原口さんは社長なうえに、本まで出しちゃうんですね、凄いですよ
ねー。それに比べてあなたは、仕事もなくて馬鹿面さげてぼーっとしている
ばかり、月とスッポンですなー(笑)
>うるしゃーい、本当のことを言うな、ついでに同じ会社で書店員だったと
きも向うがエリートで、こちらはリストラ寸前、今に限ってのことじゃない
やい、シクシク(笑)
>あなた、原口さんにコーチングでもしてもらって、本当の自分でも取り戻
すといいんじゃないんですか?
>あ、それいいかも、でも、本当の自分の実力のなさに更に気づかされて、
ドツボにはまるかも、トホホ
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