[本]のメルマガ

配信済のメルマガのバックナンバーを見ることができます。また、記事に対するコメントもお待ちしております。
<< [本]のメルマガ vol.263 | main | [本]のメルマガvol.265 >>
[本]のメルマガvol.264
■■----------------------------------------------------------------
■■ [本]のメルマガ                 2006.10.15.発行
■■                               vol.264
■■  mailmagazine of books           [権限委譲型家庭号]
■■----------------------------------------------------------------

■CONTENTS----------------------------------------------------------
★トピックス 

★「育児と書」(※「お茶濁し育児エッセイ」を改題) 柳瀬徹
→仕事が繁忙期につき、今回までお休みでーす

★「ひよっこ行政書士のRock'n'law(ロッケンロー)相談室」/うすいまき
→普通の人でも簡単に陥りかねない、多重債務の問題をとりあげます。

★「図書館の壁の穴」/田圃兎
→今回はお休みでーす。

★「虚実皮膜の書評」/キウ
→転職したばかりで、今回もお休みです。

★「帰ってきた中国古典で浅学菲才が直る?」/掩耳
→お父さんの威厳と権威について考えます(笑)
--------------------------------------------------------------------
■トピックス
--------------------------------------------------------------------
●朝日新書新創刊
10月13日に朝日新聞社出版局より、朝日新書第一弾が12点創刊されま
した。注目はコレ、
『妻が得する熟年離婚』荘司雅彦 朝日新書 720+税
来年、熟年離婚の大幅増加が叫ばれていますが、今まで奥様を大事にしてい
たか、隷属させていたのかがわかってしまう判決の時期になるわけです。老
残の身にならないためにも、ぜひ……

●思潮社さんのイベント
日和聡子先生*蜂飼耳先生 トーク&サイン会
日和聡子詩集『虚仮の一念』蜂飼耳詩集『食うものは食われる夜』(新装版)
刊行記念
2006年11月2日(木曜日)18時から20時(開場17時45分)
東京堂書店神田本店6階 要予約。参加費500円
電話または、メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、
件名「日和先生*蜂飼先生イベント希望」・お名前・お電話番号・参加人数、
をお知らせ下さい。
11月1日以降は、お電話にてお問合せください。
電話 03−3291−5181
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■F L O W――韓氏意拳の哲学■          2006/10/10刊行
───────────────────────────────────
●尹雄大(ユン・ウンデ)著 224頁/ISBN4-925220-20-9/定価1995円(税込)
□発行:冬弓舎     http://thought.ne.jp/html/adv/flow/index.html
───────────────────────────────────
 武道の身体技法はつきつめると時間・記憶・自我についての哲学的考察に収
 斂する。武道の哲学と哲学する武道の漸近線をたどる意欲的な試み。
(内田樹・思想家:帯文より)─────────────────────
 ……私は現代に書かれた武術・武道関係の本で、これほど人間の深みについ
 て考えさせられた本は記憶にない。こうした本の推薦文というのは、通常依
 頼されて書くものだが、この本に限っては私が志願してでも書かせていただ
 きたいと思った。(甲野善紀・武術家:本書栞より)
(さらに松聲館HPから→)http://www.shouseikan.com/zuikan0610.htm#1
───────────────────────────────────
-------------------------------------------------------------------
■「ひよっこ行政書士のRock'n'law(ロッケンロー)相談室」/うすいまき
-------------------------------------------------------------------
最近の電車の広告で、つり革にネクタイがついているのを見たことがありま
すか? 某銀行系のローン会社の宣伝ですが、気になることがあります。本
物のネクタイと同じように、裏にタグがついていて、そこに小さな文字が書
いてあるのですが、ちょっと考えればわかるように、ネクタイがつり革の表
を向いているのであれば、その位置はだれからも見えない場所になっていま
す。なんだか、それでいいのかなぁと思ってしまいますよね。それに電車全
体で「金借りろ〜」って何なんでしょう。。

ということで、今回はみなさんにとって身近なのか、身近でないのかわかり
ませんが、最近ニュースでも貸金業法の法改正についてよく報道されている
ので、多重債務について書こうと思います。

実は友人で多重債務に陥ってしまった人がいて、先日その友人につきそって、
債務整理の手続きに行ってきたのです。これまた電車の広告などでご存知か
とも思いますが、この債務整理については、弁護士さんか司法書士さんしか
扱えないので、私にはお手伝いできない事柄なのです。弁護士や司法書士と
いうと敷居が高く思う方もいらっしゃると思いますので、実際債務整理の依
頼に行くとどのように進むのかということも交えながら話しを進めようと思
います。

友人は某消費者金融A社に50万円、B社に50万円、そして銀行系のカード
ローン会社C者に100万円の借り入れをしていました。A社は5年、B社は
2年、C社は3年返済を続けていましたが、よくあるパターンのように途中
さらに借り入れのようなことを繰り返していたこともあり、現在でも残額は
ほとんど変わっていませんでした。今現在で取り立てを受けたりしてはいま
せんでしたが、給料が急にあがることもないので、このままではどうやって
も返済することは不可能で、ただただ利息を払い続ける生活になってしまう
ということで、司法書士さんのもとを訪れることになりました。

まず事務所に行くと、とにかくどこの会社にいくら借り入れがあり、それぞ
れ何年間返済をつづけているか、滞納したことはないかなどを聞かれます。
そうすると債務整理をするとどれくらいに借金が減るのかということをざっ
とですが教えてくれました。そして、次に今後毎月いくらずつなら返済可能
かということを聞かれます。当たり前なのかもしれませんが、とにかく事務
的に、そしてスムーズに話しは進みました。ここにくるまでに、何度その友
人を説得したか、と思うとなんだか肩すかしをくらった感じですよね。とい
うかそれくらい、当たり前にしてもらえる手続きなんだなと思いました。

さて、ここでその債務整理に関する手続きとは一体どういうものなのかを
ざっと説明したいと思います。まず、債務整理といっても色々な方法があり
ます。任意整理、特定調停、さらに個人民事再生や自己破産といったもので
す。任意整理以外は裁判所がからむものであり、簡単にいうと後ろへいくほ
ど個人の借金の要件が厳しくなり、手続きも大変になる分、返済額が軽減さ
れるという感じです。

私の友人がとった手続きは任意整理でした。任意整理というのは読んで字の
ごとく、任意で整理するということです(なんのこっちゃ)。つまり裁判所
などを通さずに、司法書士さんに、借入先と「任意」の交渉をしてもらうの
です。まず、現在の借り入れの履歴を相手会社に開示してもらい、その借金
を利息制限法に従った利息で計算しなおす「引き直し」というものを行いま
す。これによって「そもそも借金はもうこれだけしかないので、あとお返し
するのはこの金額だけでいいですね」って主張するってことです。

知っている方も多いとは思いますが、消費者金融の金利は大体25〜29.2%で
あり、これは利息制限法の制限金利(元本10万円未満は年20%、10万円以上
100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)を超えています。けれど、こ
れを超えても罰則がないこと、また、貸金業規正法に「みなし弁済規定」と
いうものがあり、一定の要件を満たせばこの制限を超えた金利が有効になる
ことから、罰則規定がある出資法の金利制限である年29.2%以下のいわゆる
「グレーゾーン金利」で貸付が行われているのです。

ということで、この利息制限法を超えた金利は無効であると声をあげれば、
それは認められることが多いのです(「みなし弁済規定」の要件を満たして
いることは裁判において否定されるのが主流です)。そしてさらに、それ以
降の利息はなしでひとつ、って感じ(かどうかは知りませんが)にも交渉し
てもらいます。

私の友人の場合は、これで一番長く返済しているA社はほとんど残金がなく
なるだろうということでした。とはいえ、銀行系ローンのC社は最初から利
息制限法を超えない金利なので、金額が減ることはありません。でも、交渉
によっては、それ以降の利息をなしにしてもらうこともできるそうです。自
己破産されては元も子もありませんからね。

そんな感じで、「ではどうぞよろしくお願いします」と、任意整理をお願い
すると、最後に借入先の会社のカードをすべて出してください、といわれま
す。そしてそのカードを渡すと、その場でチョッキンとはさみを入れられま
した。なんだか儀式のようですよね。これで返しても返しても減らない借金
とはさよならだ、みたいな。そして、もうこれだけで、あとは交渉の結果を
待ち、決まった返済額を毎月払っていくことになります。返しても減らない
借金を返すのと、返せばいずれなくなる借金を返すのとは大違いですよね。

ちなみに、この任意整理をお願いする費用は、大体1社につき数万円で、そ
れプラス過払い金(前述の引き直しをしたらすでに多く払い過ぎていた場合
のお金)を得た場合にはその数%払うとか、減額分について数%払うといっ
た感じで、やや司法書士さんに頼んだほうが安いことが多いかもしれません。
お金が返せなくて困っている人を相手にしているのですから、この費用は分
割払いができるところが多いと思います。もし、困っている方がいらしたら、
ちょっとアドバイスしてあげてはいかがでしょうか。

最後に、今回債務整理をした私の友人はほんとに普通の人間です。ギャンブ
ルにお金をつぎ込んだわけでも、浪費癖があるわけでもなく、ただあまり高
給取りではないので、どうしても困ってしまったときにちょっとだけ借りて
しまったのが、どんどん膨らんでしまったということです。まじめな人であ
るから毎月コツコツと返済もするので優良顧客ですよね。そうするともっと
借りませんかと電話がかかってくるそうです。最近よく報道されていました
が、増加する多重債務者の問題を受けて貸金業に関する法改正を検討してい
るようですが、本当にこういう普通の人々が簡単に多重債務に陥るような状
況が今後起こらないような世の中に早くなってほしいなぁと、若輩者ながら
思うしだいです。では!

みなさまのご相談やご意見、または、それは違うぞ!などというおしかりも
お待ちしています。そのほかにも法律にからんで何か知りたいことなどあれ
ばお寄せください。もちろん、仕事依頼、メール相談(初回無料)もお待ちし
ております。
うすいまき行政書士事務所
rockandlaw@yahoo.co.jp
---------------------------------------------------------------------
■「帰ってきた中国古典で浅学菲才が直る?」/掩耳
---------------------------------------------------------------------
14「権勢は以って人に借すべからず。上、その一を失わば、臣以って百をな
す」『韓非子』

昨今、むかしいたような亭主関白な旦那って激減しているのではないでしょ
うか。

今時の若い夫婦の現実を見て、70過ぎのおじいちゃんが、「いやー俺いま
の時代に生まれなくて良かったよ」と言っていたのを聞いたことがあります
が(笑)、昔は「ふろ、めし、ねる」の三ワードだけで結婚生活おくれ
ちゃった人もいるわけです。いまだったら、「りこん、モラハラで財産没収」
と返されて終わりですよね、こりゃ……

で、良い悪いは抜きにして、なんでこうなっちゃったかと言いますと、分析
は非常に簡単です。昔の権力の源泉は何で、それがどうなったかを考えれば
良いのです。そのキーワードが、「お金と情報」。

つまり、昔は給料を現金でもらってそれを奥さんに手渡しするというプロセ
スがありました。しかも、その奥さんは、ほとんど専業主婦で、中高年女性
が一人で働くことに対し世間は異様に冷たいという現状が蔓延していたので
す。万一、給料を渡さない、という行動を夫がとれば、妻の側は生活できな
くなってしまうという現実があって、ここから権力の源泉の一つが生まれた
わけです。

さらに、昔、ラジオと新聞がマスコミの中心だった時代、「世の中を知って
いる」といえるのは、お父さんだけだったのです。何か家庭内でことが起
こったとき、「世間様ではそんなことは許されーん」と言えるのは、お父さ
んだけでした。さらに地域社会という「世間」で、ある程度の権力を握って
いたのも、やはりお父さんたちだった現実が、この図式を裏打ちしていまし
た。これ、権力の源泉のその二。

そして今、この権力の源泉はいずれも失われてしまったわけです。家庭で奥
さんが銀行通帳とハンコを握っている以上、旦那に遠慮する必要はないわけ
ですし、中高年女性の働く先も昔に比べれば格段に増えているわけです。し
かも、法律ブームの影響もあって、何かあっても旦那側から、きちんと取る
ものは取ることができるという知識が行き渡ってもきました。

さらに現在、お父さんの言うこと=世間を代表した意見と思う人はまずいな
いでしょう。というか、大人の多くは、結局、金と権力目指して右往左往し
ている、という汚い実態が子供の目にもあからさまになっているのです。
「世の中、信用と努力が大事だ」とお父さんがいっても、「ホリエモンの千
分の一しか稼いでいない親父が何いってんだ」で終わってしまいかねないわ
けです。

というわけで、家庭内でお父さんが今や権力を持つことは、税収も軍隊もな
い王様が、国を治めようとするくらい難しいことになってしまうわけです。
でも、この比喩で言えば、王様なんかそもそも目指さず、民主的なリーダー
や職人の親方のボスを目指せば良いことにもなります。

しかしそこで問題になるのは、今の30〜40代の男性ってとにかく企業で
こき使われすぎていて、家庭にいる時間がとりにくいこと。王権神授説の王
様ならともかく、「不在」が続いてしまっては民主的なリーダーなどなりよ
うがないのです。

そこで今回の言葉、「権力は他人に貸し与えてはならない。上に立つ者が一
つ与えれば、家臣はそれを百倍にして使う」。この行き先は、当然、下克上
になってくるわけです。別に家庭というのが権力の場だとは思いませんが、
一つの組織と考えた場合、やはり何だか似たようなことが起こっているなー
と思わざるを得ないわけです(笑)

もちろん、今さら昔に返るということは不可能でしょう。となると、現在の
家庭というのは、一人が権力を握るという形ではなく、今でいう「権限委譲
組織」のような形でまわしていくのがベストの場合が多くなるようにも思わ
れるわけです。誰か、そんな家庭論や家族論、書いてくれないかな……(笑)
---------------------------------------------------------------------
■あとがき
---------------------------------------------------------------------
>最近、にわか中日ドラゴンズファンなんです
>うわ、優勝したからですか? あなたって滅茶苦茶ミーハーですね
>うう、そんなことないやい(笑)。実は私、落合のファンで選手時代は
ロッテの時から応援していたんです。で、この人監督になったら面白いだろ
うなーと思っていたんですが、案の定おお化けしましたねー。
>ああ、中日って守備についてもお客さんを魅了できるチームなんですよね。
>そうそう。で、落合ってまったくエリートじゃない所から成り上がった人
なのが魅力的なんです。一時期プロボーラー目指したりとか、ドラフト3位
でロッテに入団してからなかなか芽が出なかったりとか、下積みの苦労なめ
まくってるんですよね……。で、こういう人って苦労している分、人を見抜
く目や、人を育てるスキルが高い場合が多いんですが、まさにそうだったな
あ、と。
>あなたのように下積みだらけで一向に芽が出ない人間の希望の星なわけで
すね。
>うう、本当のこと言いすぎです、シクシク(笑)
=====================================================================
■広告募集のお知らせ
当メルマガでは広告を募集しています。購読者数(現在6770人)と掲載回数
によって応相談です。詳しくはメールでお問い合わせ下さい。
=====================================================================
■ 電子メールマガジン「[本]のメルマガ 」(毎月5・15・25日発行)
■ 発行:[本]のメルマガ発行委員会
■ 掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
■ COPYRIGHTはそれぞれの記事の記者が有します。
■ ご意見・御質問はこちらまでenji1128@yahoo.co.jp
■ HPアドレス http://www.honmaga.net/
■ このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
■ メールマガジンIDナンバー:0000013315
■ 購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
=====================================================================


| バックナンバー | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
SEARCH
[本]のメルマガ
哲学・思想・社会などの人文書や、小説や詩など芸術の最前線、書籍の出版流通、電子出版などの「本」の現在を気鋭の出版社員、書店員が伝える、まさに[本]のメルマガです。
発行周期発行周期:月3回
バックナンバーバックナンバー:すべて公開
マガジンIDマガジンID:0000013315

メールアドレス:

メールアドレス:
Powered by まぐまぐ
※読者登録は無料です

コーチ募集(コーチングバンク) 無料 コーチング カーディーラー経営品質向上 CSR コンプライアンス 経営倫理 実践研究 BERC フリーラーニング
LATEST ENTRY
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
ARCHIVES
LINKS