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[本]のメルマガ vol.251
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■■ [本]のメルマガ     2006.06.05.発行
■■         vol.251
■■  mailmagazine of books [あなたのおかげです 号]
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■■     創刊は1999年5月10日、現在の読者数は6685名です。
■■ 「まぐまぐ」で、殿堂入りメールマガジンのひとつに選ばれました。
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■武 学 探 究 巻之二――体認する自然とは■      2006/5/20刊行
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●甲野善紀/光岡英稔 共著 224頁/ISBN4-925220-18-7/定価1995円(税込)
□発行:冬弓舎    http://thought.ne.jp/html/adv/bugaku2/index.html
●確認から体認へ、さらに進化する術理と身体哲学────────────
 本書は、私が今まで出したどの本よりも武術そのものについても、また武術
 をとおして人間のありようを考えるという意味においても、深い内容を持っ
 ていると思う(甲野善紀) 身体の構造主義への誘い。好評シリーズ第二弾
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■CONTENTS-----------------------------------------------------------

★トピックス

★平成浚師鑑―――印刷屋の現場から/彫竹
 短期新連載の二回目!「あのお方」のお話です!

★「神戸発、本棚通信」 / 大島なえ
→ ビールを飲みたくなる話。

★声のはじまり / 忘れっぽい天使
→ 中沢新一氏の『芸術人類学』を取り上げます。

★本年は本とに本を出す!(仮)/aguni(あぐに)
→ 今回はお休み。著者インタビュー売り込み募集中!

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■トピックス
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■版元ドットコム有限責任事業組合発足記念シンポジウム
変わる出版流通 〜 今、どうなっているのか。これからどうなるのか。私た
ちはどうすればよいのか

POS データ・桶川・無伝返品・IC タグ・ISBN13 桁化などなど、業界紙だけで
なく、一般紙でも出版業界の変化が伝えられているが、実態は非常にわかりに
くい。特に中小零細出版社は『蚊帳の外』に置かれてしまったかのような感す
らある。自らが関わる問題に主体的に関われない、とまどい、じれったさ、そ
れらを解消するためには圧倒的に情報が不足している。まずは、今、何が起こ
っているのか、「今、どうなっているのか」を知りたい。そしてこの変化がい
ったいどこに向かっているのか、「これからどうなるのか」を知りたい。そし
て自らがそれらにどう関わるのか、「私達はどうすればよいのか」を知りたい。
今回のシンポジウムでは、出版業界、中でも大きく変化しつつある実売データ
の収集のための情報基盤の整備と流通の問題について、当事者による説明を聞
くとともに関係者による意見の交換を行なう。中小零細版元が自らの意思で情
報発信をめざす版元ドットコムだからこそできる情報共有の場として、会員社
だけでなくより多くの版元にとって有意義な機会となることを期待している。

開催日時:6 月15 日(木)・6 月22 日(木)18:30〜(2 回の開催を予定)
開催場所:文京シビックホール(スカイホール)
主催団体:版元ドットコムLLP(版元ドットコム有限責任事業組合)
協力団体:JPO・文化通信社・新文化通信社(順不同)

詳しくは、下記の版元ドットコムのサイトまで

・版元ドットコム有限責任事業組合発足記念シンポジウムのお知らせ
 http://www.hanmoto.com/news/2006/05/25/symposium/

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■平成浚師鑑(へいせいさらいやのかがみ)―――印刷屋の現場から/彫竹
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連載タイトル・筆名の由来

江戸時代、浮世絵版画の版を彫る際の、最もむずかしいとされる髪の毛の
生え際の細緻な部分の彫りを「頭彫り」と呼び、ここは彫り師の組織の中
でも親方クラスの職人が彫っていた。それ以外の比較的簡単な部分の彫り
のことを「胴彫り」といい、弟子が彫る。さらに、最も簡単な、絵柄のな
い部分の彫りを「浚い」といい、見習いクラスが彫る。つまり印刷屋を彫
り師の組織に見立てれば、「浚い師」とはその中でも最も下っ端、かけだ
しのことになる。
彫竹(ほりたけ)は浮世絵版画の彫り師の屋号で、よくあるありふれたも
の。

第一回 月印千江 ―――印刷は複製技術?
第二回 型破りな編集者 ―――安原顕さんのこと(その一)
第三回 型破りな編集者 ―――安原顕さんのこと(その二)
第四回 フランス表紙 ―――印刷の端なき誤解(その一)
第五回 ゴシック体(その一) ―――印刷の端なき誤解(その二)
第六回 ゴシック体(その二)―――印刷の端なき誤解(その三)
第七回 わかりにくい業界用語
第八回 アミ点曼荼羅
第九回 横文字アレルギー


●第二回 型破りな編集者 ―――安原顕さんのこと(その一)

安原顕さんと仕事をしたことがある。氏が中央公論社を退社され、友人と
一緒に書評誌「リテレール」を立ち上げられた1992年のことだ。新しい雑
誌を出すので印刷を担当してほしい、と知人を通して紹介があり、私が営
業として出向くことになった。
私はその日会う相手が安原さんだとは知らなかった。幾人かのスタッフの
方と名刺交換をし、ふと受け取った名刺に目を落とすと、当時新聞をにぎ
わしていた、もと「海」・「マリクレール」の名物編集者の名前があった。
顔をあげると、そこにはもじゃもじゃの髪の毛にヒゲをたくわえ、丸顔で
ニコニコとよく笑う、きわめて人のよさそうなおじさんが立っていた。

安原さんはすぐに激昂する人だ。それも故なく。それは当時関係者内では
知られていたことだったようだ。本当に「故なく」だったかは知らない。
「激昂」の方は「リテレール」の長い編集後記「スーパー・エディターズ
・ノート」を通して、またその後刊行された「ふざけんな!」「「編集者」
の仕事」等の著書によって、一般にも知られることになった。もっとも多
分に意識的な激昂ではある。
しかし、印刷屋で働きはじめて三年目であった当時の私がそんなことを知
る由もない。新しい取引先と取引を始めるには手続きが要る。与信の調査
もしなくてはいけないし、社内の各部署に、こういう取引先と取引を始め
ます、ということを通知しなくてはいけない。
それには二〜三日はかかる。初めてお会いした翌日、安原さんは早くも原
稿があるから渡したい、という電話をくれた。だがまだ用意ができていな
い。しかもスケジュールには余裕がある。少し待ってもらえませんか、と
いう私の言葉に、いきなり「激昂」が落ちてきた。
「てめえ、このやろう、ふざけやがって。原稿があるっていってんのに受
け取れねえのかよ」
一瞬だが長い沈黙。もう一度同じ言葉で、ゆっくりと説明してみる。また
一瞬の沈黙。
「あ、そういうことなの。ごめんねえ。うんじゃもうちょっと原稿たまっ
たら連絡すっからさあ、そっちも準備できたら教えてよ。うんうん、よろ
しくね。」
今度は猫なで声というか、照れ隠しといおうか、とにかく落差のはげしさ
は限りない。あっけにとられて電話を切る。
しかし、これ以降、私に対しての激昂は二度と降ってこなかった。リテレ
ール創刊記念パーティの時も、並みいる作家陣の間に紛れて挨拶にいった
私に「あなたのおかげです」とのお言葉。満面の笑みだった。

雑誌の進行が始まってしまうと、印刷屋と編集長とはそんなに言葉を交わ
すものではない。その後も日常的にはあまり接触はなかった。だが、何か
の折につれて言われたことはなぜか強く印象に残っている。
印刷の話しをしていたはずがたまたま話題がジャズのことにおよび、「ほ
ら、あいつだよ、なんだっけ、西海岸のドラムやるやつ、ほら」「えっと、
シェリー・マンですか?」「そうそう、おまえ、なんでシェリー・マン知
ってんだよ」。
作家の経歴の話しから私の経歴の話しになり、「いい大学でて何で印刷屋
やってんだよ」ともいわれた。

安原さんと私は、仲がよかったわけではない。安原さんは誰に対しても、
あまり深入りをしなかった。著者との関係はわからないが、誰と話しても
少し敬語のまじった、でも友人と話すような話し方をした。そして時には
罵倒した。賞賛であれ罵倒であれ、傍から聞いていると、それはいつも痛
快だった。
それから十四年間印刷屋の営業を続けてきたが、こんなに痛快な人には、
もちろん会ったことがない。

筆者HP:ごろくと工房
http://homepage2.nifty.com/gorokutokobo/

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■「神戸発、本棚通信 / 大島なえ」
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第十四回:ジェイズ・バーでビール

 夏の初めになると、ジェイズ・バーでビールを飲みたくなる。
『風の歌を聴け』村上春樹(講談社文庫)に出てくる、魅力的なバーだ。
この小説については、今まで数多く書かれているので、ここでは内容や略
歴などを説明しない。極めて、個人的な傾向のある話で恐縮だけれど、村
上春樹ファンとして、この作品にはなんだか私は特別な思いがある。

『風の歌を聴け』を初めて知ったのは、単行本になったばかりで当時、群
像新人賞を受賞し、その新しい文体に賛否両論が起こっていた時だと思わ
れる。その頃、偶然神戸の元町でOLをしていたがお昼休みに出ると商店
街で映画の撮影をしているのに遭遇した。すぐ近くにYAMAHA楽器店
があるところで、その時、監督らしき人とチラと目があったのも覚えてい
る。その数ヶ月後、やはりお昼に会社の近所にある喫茶店に入り、女性誌
「MORE」(だったと思う)をパラパラ見ていたら、ふと或る対談を読
み、思わず「ええっ!」と思った。その対談をしていた人は、映画監督の
大森一樹氏と村上春樹氏だった。つまり『風の歌を聴け』の映画の監督と
原作者の対談だった。それで、あの商店街でしていた撮影が、それだとわ
かった。すごい偶然(?)

 しかし、びっくりしたのは、それだけじゃなく話しの内容だった。大森
一樹氏と村上春樹氏は同じ中学の先輩、後輩であり、その芦屋にある公立
中学校は、私が卒業した学校だった。つまり、両人は大先輩になる。勿論、
そんなことは知らなかったし本も群像の賞をとったことは知っていたが、
まだ読んでいなかった。対談を読んでいると、これは本を読んでみないと
な。と思った。映画も後で観た。よく知られているだろうけれど、小説の
舞台になっているのは主に芦屋と神戸の海沿い付近だ。最初に読んだ時は、
まず地元の人間しか知らない猿のいる公園(図書館のすぐ裏にある)が出
てきて、うわっとなった。それになつかし過ぎる今は埋めたて地になり無
くなった浜辺でビールを飲むシーンは、芦屋で1960年代以前に幼少を
過ごした人には、思いあたるだろう。
 対談を読んだのが二十代前半、丁度「僕」と同年代で、お陰で見事にそ
れから春樹ワールドにはまってしまった。

 小説の中には、「ジェイズ・バー」というジャズバーがよく出てくる。
好きな人なら、一度はジェイズ・バーでビールを飲みたい。と思うだろう
魅力的な店で、この店にはモデルになったジャズ喫茶があるのを知った。
後に別の場所に移転するが、「風の歌を聴け」に出てくるジェイズ・バー
は、神戸のトアロード傍の阪急の高架のすぐ北にあった地下の小さな店S
だと私は確信する。まぁ小説なのだから、複数の店がモデルになっている
こともあるだろうし、創作もあるので、全部がそっくり。とは言わない。
ただ、僕が地下におりてドアを背中で押し開けるところの店は、Sだろう。
実際、神戸でよく来てビールを飲んでいたとも聞いた。私は縁あって、そ
のS店の常連になり夏の夜の半分を、そこでビールを飲むことが結婚する
まで続いたが、確かにSにはジェイのようなマスターが、ドアを押しあけ
ると居てレコードをかけながらひとりで、じゃがいもの皮をむいていそう
な雰囲気が満ちていた。

 はじめてジェイズ・バーそっくりのS店へ、さりげなく入った日のこと
は、今もよく覚えている。動機は小説を読んでどんな店か知りたいと言う
至ってミーハーなものだった。たまたま知り合いに常連でマスターと友達
の人がいたので、連れていって貰ったのが最初だった。余りに、小説で読
んだイメージとそっくりで、驚いたしうれしかった。その話をしたら当時
のマスターは村上氏の高校の後輩で小説のことも知っていたが、私が知っ
ている限り、一度も小説を読んだことがない人だった。理数系の秀才だが
小説に全く興味のない人で生まれてから一度も小説を読んだことがない。
と話し、へぇそうなんだ。と少し呆れ気味に思ったことがある。世の中、
話してみないとわからないもんだ。とおかしな所で思った。Sから港まで
近く、夏の夜に店を出て路上に上がると夏の空気と船のボーと汽笛が時お
り聴こえることもあった。

 ジェイズ・バーのモデルになったらしいS店は、その後移転して今は、
トアロードより東のビルの二階にある筈(もう何年も行ってない)。小説
では、その後数作にジェイズ・バーが出てくる。映画で見た店は、なんと
なく芦屋の二号線沿いにあったジャズ店Rを思わせる。時代は変わり、年
を経てもそれぞれのハルキファンの胸の中には夏になると、ジェイズ・バ
ーという自分だけの、とっておきの店でビールを飲みに行きたくなるのだ。

◎大島なえ(おおしま・なえ):1958年生。神戸在住のふらふら兼業
主婦もしている。6月は、私の誕生月。でも年をきかれるのはイヤだなぁ。
フリーペーパー「ほんの手帖」発行人。書店巡り愛好者。
 http://www.geocities.jp/nmzdrysk/nae/naeix.htm

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■声のはじまり / 忘れっぽい天使
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第6回 「狂いやすい心」への理解−中沢新一『芸術人類学』

 中沢新一の著作を全て読んでいるわけではないし、また読みこなせてい
るわけでもないが、読むと必ず新鮮な気分になれる自信があるという点で、
ぼくは中沢新一のファンなのだろう。ぼくが、通勤電車の中で初めて『チ
ベットのモーツァルト』を読んで興奮した時、既に「ニュー・アカデミズ
ム」は揶揄の対象にさえなっていた。頭でっかちで世間知らずなお坊ちゃ
んたちの思想ではないかということである(ホントか?)。特に中沢新一
に対する風当たりは強かった。

 恐らく、あの比喩の多い文体とフィクションを交えた構成が問題なのだ
ろう。中沢新一はオウム真理教事件の後は、オウムの擁護を行ったとかの
理由で徹底的に攻撃を受けた。ぼくはある私的な会合で中沢の講演会を聞
いたことがあるが、そこでの彼は、麻原とオウム真理教に対し批判的であ
った。オウム事件の前の話だ。教団宗教の時代の終焉と宗教が元来担って
きた意義の両方を伝えるために、麻原とオウムを象徴的な例として使って
きたのが、誤解される要因になったのだと思う。それでも、あの独創的な
発想は誰にも真似できないものであり、叩かれるたびに何度も話題作を世
に送り出して復活してきたのは周知の通りだろう。

 文化人類学にも宗教学にも現代思想にも通じていないぼくには、中沢新
一論を展開する資格がない。しかし、新著『芸術人類学』は表現の根幹に
ついて、あっと息を飲むような重要な指摘な幾つもなされている。その中
で特に気になった部分について書いていきたい。

 「はじめに」では、彼がここ数年取り組んでいる「対称性」の概念につ
いての説明がなされている。「対称性」とは、「心の働きのおおもとの部
分に、論理的矛盾を飲み込みながら全体的な作動をおこなう」知性の働き
である。部分的な論理を詰めていって、部分部分での効率の最大化をめざ
す「非対象性」=「近代」の乗り超えが提案される。芸術家には「芸術家
個人の幻視を越えた巨視的なヴィジョンが必要」とされる。

 その「ヴィジョン」は、十万年程も前に現生人類たちの中に生まれた
「心の流動体」が基になっている。ラスコー洞窟の壁画が例に出され、現
実に対応物を持たない「幻想界」、つまり妄想の形成の意義が評価される。
壁画が、日常の生活空間から遠い場所の、真っ暗な洞窟で描かれていたの
はなぜか? それは彼らが、外の現実に規定を受けない自らの脳内の自由
な思考やイメージを覗き込む儀式として壁画制作を行っていたためだとい
う。つまり、現生人類の脳にニューロンの組み換えが起こり、ネアンデル
タール人の脳には存在しなかった心の流動性が生まれた。そして、個々人
の中に発生した「狂気」を集団で認知するために、宗教や芸術が生まれた
ということである。

 この指摘は詩作をしているぼくにとって、妙な言い方だが心のやすらぐ
ものである。人間にとって、狂うというのは当たり前だからきちんと社会
で承認してサイエンスの対象にもしましょうね、と言っているのである。
芸術家をひねくれ者扱いせず、社会人として認知していこうということだ。
これは別に、芸術の催しを増やそうとか、芸術家を大事にしていこうとか
いうこととは関係がない。

 現在、芸術表現自体がますます「世間的な評価」という「外の現実」に
規定されるようになっているように感じられる。賞を受けること・作品が
販売されて利益があがること・不特定多数の人に注目されて人気を得るこ
と、が主な作品制作の動機になる。そうなってくると、個々人が各々の内
面の狂気を覗き込むという、原初の芸術が備えていた宗教的な側面が忘れ
さられてしまう。つまり芸術表現は「作品」とそれを作った「作者」(利
益や名誉を得る)に還元されてしまい、個々人の勇気ある狂気の表明とい
う社会機能性がスポイルされる結果を呼ぶことになる。芸術や宗教が誰に
とっても必要なものであることを、社会全体が認知する方向で進むべきだ
ということだ。

 そして芸術や宗教の復活に際して、中沢が着目しているのが「組合」の
論理である。中沢は「共同体」と対立する意味合いでこの言葉を使ってい
る。修験道の集団の組織原理は、年齢や受けたイニシエーションの回数な
どの抽象的な「数の原理」で定められ、家柄や財産などは問題にされず、
それ以外の振る舞いは全て個々人の判断に任される。信じる「神」さえ同
一でない、「同一性にかわって差異が表に出る」世界であるという。こう
した考え方は、社会者・宮台真司の自己決定や地方分権に対する考えと極
めて似通っているように感じられる。

 心の流動性の認知という点から、個人が個人主義を脱し、社会が共同体
主義から脱する道を、本書は探っている。「狂いやすい心」に対する理解
は、人間理解そのものに他ならないのかもしれない。

*中沢新一『芸術人類学』(みすず書房 本体2800円)

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■あとがき

 aguni です。そういえば最近、エンターテイメントの中で宗教が取り扱
われることが増えていますね。今、話題の『ダヴィンチ・コード』もそう
ですが、明日は2006年6月6日ということで、あの『オーメン』もリメイク
されるそうです。これも宗教色の強い映画ですよね。

 TVで井筒監督が『ダヴィンチ・コード』は何かキリスト教を普及させ
るための陰謀なんじゃないか、って言ってましたが、なるほどなー、と思
いました。

 物語には常に主題と文脈がありますが、文脈でいくらけなそうが、主題
になっている以上、格好の宣伝にはなっている、そういうことですね。

 メディアに携わる人ととして、そもそも主題として何を扱うのかが大切。
ライブドアに続き、村上さんという時代の寵児の逮捕劇の報道を見ながら、
しみじみ感じ入っている次第です。(aguni)

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