[本]のメルマガ

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[本]のメルマガ vol.726


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 ■■ [本]のメルマガ                 2019.8.15.発行
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 ■■  mailmagazine of book        [夏はもうおわりですか?号]
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 ●20190815号
 ★PR★ 原 書 房 最新刊 ★ http://harashobo.co.jp/
 
 『サー・ガウェインと緑の騎士:トールキンのアーサー王物語』
 
 J・R・R・トールキン著 山本史郎訳
 四六判 260ページ 本体1,600円+税 ISBN:9784562056736
 
 映画やゲーム、アニメなど様々なところで登場するアーサー王伝説の有名な物
 語を巨匠トールキンが翻案。1953年にBBCラジオで放送された幻の作品を収
 録した中世騎士道物語集。表題作の他「真珠」「サー・オルフェオ」を収録。
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 【連載】………………………………………………………………………………
 
 ★「散慮逍遥月記」 /  停雲荘主人 
 → 著者ご多忙につきお休みです。またをご期待ください。

 ★「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
 → 第122回 知ろうとしなければ、わからないこと
  
 ★「本棚つまみ食い」 / 副隊長 
 → <名古屋>―戦後日本を代表する都市
  
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 ■トピックス
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 一つのイベントをご紹介します。
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 ■「ときには積ん読の日々」 / 吉上恭太
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 第122回 知ろうとしなければ、わからないこと

 
  遅ればせながら映画「新聞記者」を見た。森友事件や過去の疑獄事件を思わ
 せるストーリーは、見る前から思っていたとおり「やるせない映画」だった。
 扱っているテーマがテーマだし、アクションシーンなど皆無な地味な映画だし、
 よくぞ「忖度」せずに大手の劇場が公開したな、と思う。大掛かりな宣伝をし
 なくても、口コミで話題となってロングランとなっている。

  ヒット作には目が無いらしい首相も主役の松坂桃李をお食事会に誘えばいい
 のにね。そのぐらいすれば、「いいね!」のひとつもポチンとしてあげるのに。

  気になってネットにあがっている「新聞記者」のレビューを読んでみた。
 低評価の意見もある。たとえば新聞記者の描き方にリアリティがないとか、内
 閣情報調査室で全員がコンピュータに向かってフェイク情報をネットに打ち込
 んでいるとか…。確かにね、そうかもしれない。

  でもTwitterなどのSNSでは、政権に都合の悪い意見はすぐに削除されるし、
 先日の「おもてなし」アナウンサーと若手議員の結婚報道は大ニュースとして
 演出されて大きく報道された。しかも国会で何もしていないと書かれたその議
 員は官房長官から総理大臣候補のお墨付きをもらったという。どこかで仕組
 まれているとしか考えられない、この見え透いたタイミング!
  現実は、映画よりも“ありえない”作り物のストーリーのように展開してい
 るようだ。

  先日の参院選のときに、投票に行かない理由に多くの若者が「わからないか
 ら」と語っていた。自分たちは学校でも政治、社会について習ったことがない、
 友人たちとも話したことがない、だからだれに投票したらいいのかわからない
 という。

  ぼくは戦後生まれ、というか「もはや戦後ではない」といわれた時代に生ま
 れた。戦後10年過ぎでまだ民主主義がまだ元気だったのかもしれない。どんな
 にひどい政治が行われても、日本が戦争をすることはない、とどこか信じてい
 た。小学校の先生の中には、特攻隊の生き残りがいたし、高校の生物の先生
 は、授業をするのを忘れて南方のジャングルを彷徨った話をした。戦争の悲惨
 な体験を直に聞くことができた。変わり者の世界史の先生が授業中「軍隊を持
 たない国家などありえない」と憲法9条を批判したとき、ぼくは頭の中でこの
 時代錯誤のクソジジイは何をいっているんだ、とせせら笑った。だがいまはど
 うだろう。近いうちに徴兵制だって復活するかもしれない、という危機感を持
 たざるを得なくなっている。

  以前、反戦の名コピーを作った有名コピーライターは過去の作品を否定して、
 「好きなものに囲まれて、嫌なものには目を向けないようにする」事業を展開
 している。もちろん楽しくおしゃれに暮らすのは悪いことじゃない。でもなん
 で今なんだろう?

  こうやって気づかないうちに、いや、国家は気づかせないようにして、戦前
 の世界に戻そうとしている。
『知らなかった、ぼくらの戦争』
 (アーサー・ビナード編著 小学館)を読んだ。アメリカ出身の詩人アーサー
 ・ビナードが、日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、個人の体験から戦
 争とは何なのかを明らかにしていく。文化放送の番組「アーサー・ビナード
 『さがしています』(2015年4月〜2016年3月放送)でのインタビューをまとめ
 たもので、2017年に発行しているから、もう読んだ人もいるかもしれない。
 戦争について、読まなければわからないこと、国家というものについて、知ろ
 うとしなければわからないことがたくさん書いてあって、2年前の本だけれど、
 今、読むとますます、読まなくてはいけない本だと実感する。とくに若い人に
 読んでほしい。

  この本では、真珠湾攻撃に参加したゼロ戦の元パイロット、「毒ガス島」
 (瀬戸内海の大久野島)で働いた元女子学徒、戦後GHQで働いた元事務員など23
 人を訪ねて話を聞いている。戦時中、アメリカで生まれながら収容所に送られ
 た日系人、そして昨年亡くなったジブリの高畑勲や、元沖縄県知事の太田昌秀
 もインタビューを受けている。漫画家のちばてつやが語る、満州で中国人に助
 けられる話、そして明日のジョーの名前の由来が面白い。

  語り部たちは、高齢者だから、インタビューを終えて1年以内に亡くなる人
 も多い。戦後74年(インタビュー当時は70年)の貴重な記録になった。

  アーサー・ビナードさんとは菅原克己を偲ぶ会、げんげ忌で知り合って、英
 語や詩の講座にも通ったこともあるので、本を読んでいてその語り口、話をす
 るときの真摯な表情が目の前に浮かんでくる。ビナードさんは、アメリカ人で
 日本に来てから20年になる。1967年生まれで、太平洋戦争でいえば戦後生まれ
 だが、アメリカは1967年といえばベトナム戦争が激しくなっている頃、だから
 自らを「戦中派」といっている。日本で暮らすうちに「戦争」について疑問が
 生まれてくる。アメリカでは定説になっている、「大日本帝国は予告もなしに、
 アメリカ・ハワイ州真珠湾に奇襲攻撃をかけた」「原子爆弾の投下は戦争を終
 わらせるために必要かつ正しかった」は本当か?

 
 真珠湾攻撃で、艦隊護衛任務に就いたゼロ戦のパイロット原田要は、攻撃隊
 員から米軍空母は「一隻もなかった」と聞いた。そのとき「米国は日本の攻撃
 を知っていたと直観した」と語っている。ベテランの戦闘機乗りである原田さ
 んは、航空母艦の重要性を知っていた。すでに優れたレーダーを開発していた
 アメリカは、日本軍の動きを事前に察知していた。だから重要な航空母艦など
 はハワイから遠い海域に避難させていた。もちろん公式には偶然演習に出てい
 たことになっているが。そのかわり戦力的には価値の低いアリゾナ号のような
 戦艦をパールハーバーに並べておいたのだ。一刻も早く参戦したかったアメリ
 カは、無防備なパールハーバーを日本軍に攻撃させて、「開戦」の口実を作ら
 せたわけだ。その口実のためにアメリカ軍の2345人は犠牲となった。

  原田さんはその後も数々の戦場へ向かう。そしてミッドウェーで搭乗してい
 たゼロ戦が被弾、着水して8時間も海に浮いていたという。やがて駆逐艦に救
 出されるが、軍医は重傷者を放っておいて、原田さんに聴診器をあてた。軽傷
 の自分よりも、苦しんでいる負傷兵を診てやれ、と原田さんがいうと軍医はい
 った。
「ちゃんと使える人間を先に診て治療する。重傷を負ってもう使えなく
 なった者はいちばん後回しだ。これが戦争の決まり」。

  兵士は結局、機関銃や大砲や戦闘機と同じなんだ。使えなくなれば捨てられ
 る」と原田さんは、そのとき戦争を憎む一人になった。

  詩人であるビナードさんは、「玉砕」、「引き揚げ者」、「ピカ」と「ピカ
 ドン」の違い…英語に翻訳を試みるなどして、言葉のカラクリを追求しながら
 国家の欺瞞を暴いていく。国家という権力者は巧みな言葉や、ムード作り、プ
 ロパガンダを使って国民を掌握していこうとする。

  広島に落とされた原爆は「リトルボーイ」、長崎に落とされたプルトニウム
 原子爆弾は「ファットマン」と名前がつけられていることは知っていた。だが、
 長崎原爆の模擬爆弾「パンプキン」が投下されていた事、それも30都市に落と
 されていたことは知らなかった。それは長崎の原子爆弾が太平洋戦争を終わら
 せるためではなく、その後の新たな勢力争い、軍備力のための実験であったこ
 とを示している。

  2016年、オバマ米大統領の広島を訪問して、核兵器の廃絶を訴えてマスコミ
 はそろって感動の出来事として報道した。だがそのとき大統領に同行したスタ
 ッフは、核弾頭ミサイルを発射するための発射司令装置が入った黒い鞄が持っ
 ていた。どんなに平和を謳う素晴らしい演説をしても、その事実が欺瞞を表し
 ているとビナードさんはいう。

  ぼんやりしていると、いつのまにか、後戻りの出来なくなっているのではな
 いか、と不安になる。麻生太郎副総理が2013年に憲法改正論議に関して「ドイ
 ツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気
 が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と発言した。ぼくたちは、こ
 のことを忘れてはいけない。
 
 
 ◎吉上恭太
 
文筆業。エッセイ集『ときには積ん読の日々』がトマソン社から発売中。詳し

 くはトマソン社のサイトを見てください。http://tomasonsha.com/ 。翻訳絵
 本『あめのひ』『かぜのひ』は徳間書店から出ています。
 セカンドアルバム
 「ある日の続き」、こちらで試聴出来ます。

 https://soundcloud.com/kyotayoshigami2017

 タワーレコード、アマゾンでも入手出来ます。よろしくお願いします! 


 
 
 
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 ■「本棚つまみ食い」 / 副隊長
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  名古屋には行ったことがありません。与田とか今中とか好きな選手がいたの
 で(今は…どうだろう)中日ドラゴンズは好きなんですけどね。愛知県で行った
 ことがあるのは、東三河だけです。
 
 『夢みる名古屋』、矢部史郎、現代書館、2019
 
  タイトルを見ると楽しげにも聞こえますが、矢部さんがそんな名古屋礼賛本
 を書くわけはありませんね。『愛と暴力の現代思想』(矢部史郎/山の手緑、
 青土社、2006)をしみじみ読んでいた者としてはそう思いながら本書を手に取
 るのでした。
 
  まだ読んでない方には『愛と暴力の現代思想』もお薦めです。「失業者や非
 正規労働者が何もしていないように見えたり、遊んでいるように見えるのは、
 それは眼が腐っているからだ。」(『愛と暴力…』、p,191)とかいいですね。
 
  で『夢みる名古屋』。冒頭から名古屋についてこう書いています。
 
 「私はね、好きじゃないんだ、この街は。」(p,6)
 「ここに暮らしてもう八年になるが、いまだに慣れない」(p,7)
 
  もちろんここには著者の好みも多分に含まれています。アジア的なごみごみ
 した街が好きで、整然と街路が並んだような街を寒々しいと感じるような感覚。
 そういったものとは逆の感性の人にはちょっとわかりにくいのかもしれません。
 
  どうでもいいですが、私もどちらかと言えば整然と計画されて作られたよう
 な街はあまり好きではなくて、つくば(ひらがなの方)とかに行くとちょっと
 心が落ち着きません。もちろんそれは単に計画的に作られたと言う理由だけで
 はありませんが。
 
  さて、ではこの本は何について書かれているのかと言えば、なぜ名古屋はこ
 んな寒々しい都市になってしまったかという歴史について書かれています。第
 一章では戦前の名古屋の歴史と空襲後の都市計画、第二章では工業化とモータ
 リゼーション、第三章では新自由主義と排除についてといった感じでしょうか。
 
  各章とも興味深い(というか忘れ去られている?)歴史に色々と触れられていま
 す。トヨタ自動車がベトナム戦争向けのトラック受注で大もうけしたなんて、
 ぼんやりとそうなんだなと思っていても、朝鮮特需しかり戦後の経済成長に周
 辺諸国の紛争が関わっていたことを改めて認識させられます。
 
  自動車産業はそうして復興を遂げたわけですが、それには当然国内道路網の
 整備も不可分であったわけで。それは必然的に自動車にまつわる様々な問題を
 引き起こしてきます。交通事故、犯罪の広域化、そして口裂け女。
 
  口裂け女は自動車とどう関係があるのかと言うと、著者は口裂け女が目撃さ
 れたとされた場所である駐車場に注目します。駐車場はそれまで人間の尺度で
 作られていた都市空間を自動車の尺度に変えていったときに現れるものだと。
 
  モータリゼーションの進展に伴って駐車場はどんどん街を蚕食するようにな
 っていきます。かつては商店などがあったところに駐車場が現れて、街中に空
 白が生じます。口裂け女はそうして生じた街の空白に現れるのではないかと。
 また徒歩で生活する子供たちは駐車場で不審者と遭遇することがあるのに対し
 て、車を利用する大人たちは口裂け女には遭遇しない。そう考えると口裂け女
 の噂もモータリゼーションと関係があるように思えます。
 
  著者も言っていますが、こういう街は魅力に乏しく感じます。
 
  というか魅力どうこうという前に、隣の建物へ行くだけなのに巨大な駐車場
 をぐるりと回っていかないといけなかったり、横断歩道が無くて地下道や歩道
 橋を強制的に通らされたりして、単純に体にきつい。というのは私の実感です
 が。
 
  こんな街だったらみんな車に乗るに決まっています。地方では車が無いとや
 っていけないというのは、真実の部分があるとは思います。だからといって車
 に乗らないとやっていけない街づくりを進めるべきとは全く思えませんがね。
 
  自動車の尺度で作られた街が人間に向いているはずがありません。私は車に
 乗らないので、前述のとおり広大な駐車場を歩かされるハメになることがある
 のですが、そうやってとぼとぼ歩いてるとき、哲学とか思想とか関係なく「あ
 あ今疎外されてるな」と実感します。
 
  宇沢弘文『自動車の社会的費用』(岩波新書)が出されたのは1974年です。
 そこで自動車優先の街づくりは批判されていましたが、それから半世紀近く経
 っても世の中はあまり変わったように思えません。
 
  減ってはいるものの自動車事故で多くの死者が出ていることは変わりません。
 「おそろしいのは、人びとが死亡事故に慣れてしまったことだ。」(p,127)
 とあるように、私もそうですが現実を追認する方向に心が動いてしまいます。
 
  と、あまり自動車をくさしても仕方ないですが。本書を読んで感じることは
 結局人間の尺度を無視して作られた街は、人間にとって居心地の悪い街になる
 のではないかということです。見栄えのいい都市計画とか経済的効率性とかそ
 ういうものを優先してしまうと名古屋みたいな(行ったこと無いですけど…)街
 になってしまうのでしょうか。
 
  市街地からの野宿者の排除も名古屋が先駆的な事例として取り上げられてい
 ます。行政にとっては野宿者の生活よりも景観が大事という視点がうかがえま
 す。
 
  とまあ名古屋の話の一冊なわけですが、著者はこうも述べています。
 
 「これは名古屋の歴史でありながら、同時に、工業国日本がたどってきた不愉
 快な歴史だ」(p,10)
 
  実は名古屋こそ(反面教師的な意味で)日本を代表する都市であり、名古屋
 が抱える問題は多かれ少なかれ他の都市にもあるものです。そういう意味では
 単に名古屋だけのこととして済ますわけにはいきません。
 
  ところで171〜173ページの岐阜に対する賞賛ぶりがすごい。これも岐阜に行
 ったことがないので真偽の程はわかりませんが…。いずれ直接この目で確かめ
 たいものです。
      
 ◎副隊長 
 鉄道とペンギンの好きな元書店員。
 
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 ■トピックス
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 ■ ちいさいミシマ社展 @スーベニアフロムトーキョー
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 小さな総合出版社・ミシマ社の「一冊入魂」の本づくりの世界をご紹介いたし
 ます。
 
 創業から13年、本の内容はもちろん、装丁や制作、流通の面でも新たなこと
 にチャレンジしてきたミシマ社。本展示では、一冊一冊の本がどのようにして
 生み出されたのか、制作資料や編集メモとともにご紹介します。色校正や装
 丁ラフ、編集者による手書きメモなど、普段は表に出ることのない資料も展示。
 一冊の本ができるまでの試行錯誤の数々やこだわりの片鱗を、ぜひご覧くだ
 さいませ。
 
 みなさまのご来場、お待ちしております。

                                  ―HPより抜粋

 ◆日時:2019年8月21日(水)〜10月14日(月・祝)10時〜18時(土・20時)
 
     定休・火曜日 (祝日または休日に当たる場合は開館し、翌日休館)
     
     
 
 ◇場所:スーベニアフロムトーキョー
     港区六本木7-22-2 国立新美術館地下1階ミュージアムショップ
 
          東京メトロ千代田線乃木坂駅
                                       青山霊園方面改札6 出口(美術館直結)

          ※ミュージアムショップへの入場は無料

    
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 ■あとがき 
  久ぶりにネット通販で本を購入しました。『全身編集者』白取千夏雄著・お
 おかみ書房刊 。
 伝説の雑誌『ガロ』の編集者だった著者の、ガロを通して生きてきた編集者と
 しての追想。漫画論であり、編集論でもあります。また、パートナー・やまだ
 紫さんへの惜しみない愛、『ガロ』への溢れる気持ちを率直に誠実に描かれて
 いました。
 青林堂のことは詳しくなく、騒動の末『ガロ』が休刊する顛末については元々
 よく知らなかったので、かなり胸が苦しい出来事でしたが、著者の言うとおり
 当事者によって見方は違うだろうし、意見もあるだろうと思います。
 ただ、神田神保町すずらん通りで、毎日胸を高鳴らせながら、すごいマンガ、
 新しい才能や表現と出会い『ガロ』をつくっていた時間の尊さを、そのいとし
 い時間を思いました。
 自分自身の、同じ神田神保町すずらん通りで書肆アクセスという書店で働い
 ていた時間が甦り、継続できなかった悔いとともに出会ったひとや出来事
 のかけがえのなさを感じました。

  今月も刊行が遅くなり申し訳ありませんでした。お詫びいたします。
                                                           畠中理恵子

 

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 おり、広告は随時募集中です。詳細はメールにて編集同人までお尋ね下さい。
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  15日号編集同人 「畠中理恵子」まで nora.7-4.ttpnkffb.c@ezweb.co.jp 
 ■ トピックスの情報提供もよろしくお願いします。
   なお、当メルマガは配信日によって、情報の提供先が変わり
   ・5日号:aguni原口 hon@aguni.com
   ・15日号:畠中理恵子 nora.7-4.ttpnkffb.c@ezweb.co.jp
   ・25日号:朝日山 asahi_yama@nifty.com
   ただし、掲載の可否については編集同人が判断します。
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